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【書評】「今」を理解するには「歴史」から学べ 『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 - ムンディ先生こと山崎圭一』

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いまをときめくYouTube大学・中田敦彦氏が使った教科書
ご存知の方も多いと思いますが、中田のあっちゃんが世界史編で度々取り上げてネタとして活用していたのが本書となります。
特徴として、「年号がまったく登場しない」、「世界史の歴史が1つの物語でつながる」「4つの地域を主役に展開」という点が表紙にも書かれている通り、非常に読みやすく面白い内容として理解することが出来るのです。
普段のニュースをなんとなーく見ているあなた、世の中のいざこざの原因ってご存知でした?
そうです、本書を読み解くことで、世界の歴史がすべて”今”へと結びついていることがよ〜く理解出来ますよ^^

歴史を知ることは今を理解することである。そして未来を想像する力にもつながるのだ。
世界の趨勢というのは、全て歴史上の大きなうねりが色々あって、今につながっています。
その大きなうねりの中には、過去の歴史の中でありとあらゆる出来事が積み重なり、人の争い、地域間や国家間、世界をまたにかけた争いの中で紡がれてきているのです。
この流れは当然ながら、現代史を生きる私たちの世界に完全に反映されているのです。
普段私たちは、非常にミクロな世界の中で生きているわけですが、そのミクロな世界が成り立つのは社会の大きな構図が安定しているからですよね。
これから先の未来を考えるときに、歴史を知ることで、世界の中の日本の立場や日本以外の国家間の未来をちょっと想像出来ただけでも生きていく上での情報の掴み方が変わるんと思うんですよね。

「大陸、宗教、経済、技術や文化」から考える未来の姿
本書では、ヨーロッパ、中東、インド、中国という四大文明発祥の地域を軸に歴史を紐解き、横軸や縦軸に置き換えながら、国家や宗教により変遷していった歴史の流れや、経済主義の変遷と技術や文化の進展による節目節目の大きな変化点を理解することが出来ます。
アメリカ合衆国という超大国が君臨する時代においては、一見、これまでの四大文明を中心とする世界観から異なると思われるかもしれませんが、大陸の中心点は変われど、宗教でのつながりで言えば、キリスト教圏であり、ユダヤ教の影響も濃い地域であり、イスラム圏とは相容れにくい構図も見えたりと、過去から読み解くことが出来る部分も多々あるわけです。
中国が躍進するであろう今後の未来に影響を与える因子をニュースで読み解く上でも、やはり歴史を知ることは欠かせないと言えるでしょう。

遠くの歴史を知ることで身近な国を理解するきっかけにもつながる
こと直近100〜200年の時代においては、帝国主義から資本主義vs社会主義、資本主義全盛期の現代に至るまでに欧米諸国が軸となって世界は作られてきました。
しかし、これから50年100年スパンでみるとどうでしょう?
まず世界の重点として注目されているのは、東アジアおよび東南アジア、南アジアといったアジア圏ではないでしょうか。
いずれの国を見渡しても右肩上がりの経済発展期であり、戦争が起こらなければ、おそらくこの流れはまだまだ続くことでしょう。
そして、その後ろに控えている大陸もありますよね?
そうです、アフリカ大陸です。ひょっとしたら南半球全体が注目すべきエリアとなるかもしれません。
国の成り立ちや未来を想像する上で欠かせない歴史の観点を一人でも多くの方に持って頂きたいものです。

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 - ムンディ先生こと山崎圭一』



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