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テントサウナ事業を辞めました。

テントサウナ事業を辞めました。

去年の11月頃から始めてちょうど1年ほどが経ちました。
今までを振り返って、これから挑戦する人の何かの手助けになれればと思います。(そんな大したことはないけど笑)

1. テントサウナ事業をやめた理由

業績が停滞し、モチベーションが低下したため、ずっと辞めたいと考えていました。事業拡大に必要な作業は分かっていましたが、それを実行する気力が湧かず、毎回の作業がルーティン化して飽きてしまいました。加えて、サウナ業界では競合が非常に強く正直勝てないなと思いました。あとはサウナはビジネスとしては私はやりたくないと思ってしまいました。

2. 初めての事業での経験

事業開始の経緯

最初は父の影響でサウナが嫌いで温泉だけが好きだった私ですが、銭湯の息子の友達に誘われて試してみたテントサウナが最高でどっぷりハマってしまいました。それからというもの、元々の思いとしてあった事業を始めたいという思いから色々な活動を始め、多くの人に出会いましたが、言葉だけで実際には行動していない人が多いことに気づきました。アルバイトで関わっていたサッカーイベント運営の上司に将来の夢を話すと、「あべちゃんにはできないよ」と言われ、その言葉が私の中では非常に悔しく、見返してやるという強い動機となりました。

自分もできると思ったきっかけ

事業を運営している人たちに複数会いましたが、正直そこまで凄いことをやっているわけではないと感じ(今ではまったくそうは思いませんが笑)、「自分にもできるのでは?」と思うようになりました。知り合いが運営していたテントサウナのイベントに遊びに行き、川でのテントサウナの素晴らしさに気づきました。

その後、知り合いのテントサウナ事業で運営の経験を積み、
「自分にもできそう」と感じ、実際に友人を巻きこみイベントを5回ほど開催しました。

事業を始める決意

イベントを通して自分の周りにもサウナ好きが多く、需要があることに気づきました。
そして、最悪の場合25万円の借金を抱えることになっても、それは自分にとって許容範囲内のリスクだと思い、自分でサウナを購入しチャレンジしてみようと決意しました。

ただ初期投資の25万円は大学生からすると大金で簡単に用意できるものではありませんでした。クラファンやアルバイトで貯めるなどの方法を考えました。
結果、親からお金を借りることになりました。多くのリサーチを経て、最良と思われるテントサウナを購入しましたが、届いてみると大きさに圧倒され、一人暮らしの家において置く場所には困りました。同時に、自分が抱えているリスクに対して恐怖と不安を感じ始めました。それでも友達を呼んでテントサウナの使い方を学び、埼玉県の長瀞や東京都の青梅など、イベント開催の可能性がある場所を探し始めました。

事業開始のフェーズ

私は個人事業主として、新たなステップに踏み出しました。その一環として道具のレンタル事業もスタートし、「wabi sauna」という新しいコンセプトを持った事業を開始しました。

イベントの展開

私はキャンプ場や河川敷、海など、様々な場所でサウナイベントをとにかく開催しました。知人からのイベント出展の依頼も受け、サウナコミュニティを盛り上げる活動を進めていきました。都内の初台にある屋上での開催も経験し、コーヒーとコラボしたイベントも成功させました。だんだんやり方もわかってくると同時に自分の中での限界が見え始めました。

人との出会い

「下北沢サウナランド」というイベントで箕輪さんと出会ったり、Instagramのフォロワー4,3万人の「サウナコレクション」さん主催のイベントにも協賛させていただきました。

イベント開催は通算で20回を超え、約60人以上の人々をサウナで整えることができました。

このようにして、私のサウナ事業は小さいながら着実に成長を遂げ、
サウナを通していい時間を提供できたのではないかなと思っております

3. 事業を通しての振り返り

問題と失敗

私の事業経営における主要な問題は、数値面での管理不足でした。
また、本質を追求した結果、事業内容が他者にとって理解しにくくなってしまった点も課題でした。
最初の計画と組み立てが不足しており、目標設定と管理が十分に行えていなかったことが、後々問題となりました。

良かったことや学び

ここだけはわかりやすく箇条書き

  • 問題や失敗を経験した

  • 多くの良い結果を得られた

  • 目の前の人に本気で価値を提供することができた

  • 普段出会うことがない人々との繋がりを築くことができた

  • 突発的なトラブルへの対応力を身につけた

  • 企画を行う人々の気持ちを理解することができるようになった

  • 「知ってる」ことと「できる」ことの差を実感した

  • 地方進出の際のキーマンを押さえる重要性を学んだ

  • 様々な企業を内側から知る機会を得た

  • 事業主や経営者としての視点を少し理解できた

  • 自分自身の性格や価値観を深く理解できた

  • 物を大切にすることやこだわりを持つことの重要性を再認識した

  • 数値管理や計画立てに対する苦手意識を自覚した

  • 初対面の人とのコミュニケーションの取り方を学んだ

  • 事業を行っている友人と出会えた

  • お金の大切さを再認識した

  • 失敗や恥ずかしいことは誰も覚えていないし興味もない

  • やっぱり言ってるだけでやっている人は少ない

4. イベント事業の終了

決断の瞬間

私は「やめるという選択」という澤さんの書かれた本を読み、自身の中で大きなサンクコストになっていることに気がつきました。私のモチベーションが低い状態でイベントを続けることは、共に働く仲間やお客様に対して失礼ではないかと考えるようになりました。また、中途半端な状態で事業を続けることが最も悪い選択であると感じ、終了を決意しました。

 終了後の感情と影響

事業を終えた今、私は正直いうと非常に悔しい気持ちを抱えています。今でもサウナ事業で成功している他者を見ると、「負けた」という感情が湧き上がり、悔しさを感じています。

5. 今後の計画と夢

現時点では具体的な計画は決まっていませんが、「楽しいことをしたい」「他とは違う、変わったことをしたい」という気持ちを持っています。
私は自分自身を感覚派の人間だと認識しており、その感覚を大切にしながらも、更に学び続けていきたいと考えています。最近は日本の思想、宗教、幸福学に関する本をたくさん読んでおり、それらの知識を深めることに興味を持っています。半年後には就職する予定ですが、それまでの期間は「今やりたいこと」に忠実でいることを大切にしたいと思っています。働くことや明確なビジョンを持つことは素晴らしいことですが、それがないからといって悪いわけではないと私は思っています。これも今回において伝えたい大事なメッセージでもあります。

6. おわりに

まとめと感謝の気持ち

「wabi sauna」事業を終えて、多くの感慨と共に、感謝の気持ちを表明したいと思います。
事業をやめる決断は非常に悔しいものでしたし、サウナという自分のアイデンティティの一部を手放すことは怖さも伴いました。しかし、事業終了の告知をした際に、多くの方から温かい言葉や応援のメッセージを頂戴し、私のこれまでの活動が間違っていなかったと確信することができました。

この事業が成り立ったのは、様々な方々の支援と協力があったからこそです。心から感謝しています。本当にありがとうございました。

事業を始めることを迷っていた時に勇気をくれた方、お客さんとして来てくれて、私の力不足でご迷惑をかけたにも関わらず協力してくれた方、事業を応援し、様々な人を紹介してくれた方、貴重な時間を使って私の事業を手伝ってくれた方々に、深く感謝しています。

これらの方々と出会えたことは、私にとって本当に幸せなことでした。

事業終了後も、何か質問があったり、話したいとか、お手伝いが必要な場合は、気軽に連絡していただければと思います。サウナやイベントに関する話であれば、お答えできるかもしれません。

この経験を生かし、新たな挑戦へと進んでいこうと思います。人生は一度きり、もっと楽しく充実したものにしていきたいです。

皆さんも、何か挑戦したいことがあれば、思い切ってトライしてみてください。大変なこともあるでしょうが、頑張ってください。応援してます。

今後とも、私、あべちゃんをよろしくお願いします。

拙い文章にもかかわらず、ここまで長文をお読みいただき、ありがとうございました。

みなさまの幸せを願っています。

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