見出し画像

若手を応援しつつ、若手から学びを得る場をコミュニティで

こんにちは。
今回は10月14日に開催するStart Python Clubの勉強会ついて書きます。今回は「若手を応援!」というテーマにしましたが、何故、このテーマなのかという話についてです。尚、このPythonコミュニティは、2015年の5月から毎月ほぼ欠かさず運営しています(台風の影響で1度だけ開催を中止したことがあります。)。私は創設メンバーではありませんが、かなり最初の頃からスタッフとして関わっています。

Start Python Clubとは何か?

Pythonのコミュニティは、PyCon JPPyData Tokyoをはじめ、他にもたくさんありますが、Start Python Clubは主に初心者や中級者をターゲットにして、毎月勉強会を開催しています。
毎月の勉強会以外にも、長野や名古屋、福岡などで開催したり、海外コミュニティや国内の研究機関、金融機関とのコラボレーションイベントを開催するなど様々な活動もしているのもこのコミュニティの特徴です。参加メンバーは6,763名もいるので、かなり大きなコミュニティです。
活動の目的は、仕事やプライベートでPythonをうまく使いこなし、みんなでハッピーになろうという感じでしょうか。非常に緩やかな集まりです。Python周辺の技術や開発手法、組織運営などにまでフォーカスして、作業プロセス全体で役立つ知識を身につけようとしています。
COVID-19前は、ずっとオフラインで開催してました。その時は勉強会後に懇親会を通してさらに親交を深めてました。生ビールサーバーを用意して和気あいあいとした場を提供することで、技術について意見交換したり、時にはビジネスに関する繋がりにもなっていたようです。
2020年の3月からは、COVID-19の影響でオンラインのみで開催しています。おかげさまで、引き続きたくさんの方に参加してもらい、特に地域からの参加が増えたのはとてもありがたいことですが、懇親会の運営はいろいろ悩んでいるところです。オフラインの時と同じような親交になるデザインができず、スタッフみんなで適時集まっては企画を練っているな状況です。

なぜコミュニティで若手を応援するのか

蓋を開ければ、私や、共同創設者の阿久津さん、他のスタッフの方もみんなコミュニティを通して大きく成長してきました。特に大勢の前で発表するといろんな経験や能力を効率的に身につけることができます。100人以上の前で話す機会なんて、会社の中では、なかなかありませんよね。人前でアウトプットするというコトは、非常に学びが多いんです。それなりにしっかり覚えないと発表なんてできませんからね。こういった経験をできるだけ若手にも体験させたいし、ベテランも若手からいろいろ学びたいのです。さらに若手にどういったアドバイスすべきかを社外でも経験(説教じゃないよw)してみたかったからです。ほら、Win-Winの関係でしょ。
ちなみに私が発表を通して身についたことは以下になります。

専門技術力の向上、リサーチ力が身につく
  (他人に教えるには様々な準備や調査が必要となり、
   発表テーマを深掘りしたり、調査することで、
   さらに技術力が向上し、
   逆にその技術の基礎や歴史、トレンドなどもマスターする。)
周辺ツールや技術のマスタ(GitやWiki、Markdown)
  (GitHubやQiitaへ補足資料の準備により、
   可読性の良いコードを書いたり、
   適切な説明を書く能力が身につく。
   開発プロセスや、自動化、品質ツールなども同様)
プレゼン能力向上
  (丁寧に話す方法や、わかりやすい資料の作り方が身につく。
   社内の同僚や、オンラインで友人に見せて練習するのもお薦め。
   さらに、発表後のアンケートでのフィードバックで改善も。
   発表後の質疑応答時でのマサカリでさらに成長するかもw。)
◎コミュニケーション能力向上
  (質疑応答を通して)
◎ふりかえりの重要性を知る
  (多くの人からフィードバックを受けて成長が加速する。
   モチベーションが向上してさらに意欲が沸く。)
◎観察力向上
  (他者の発表や質疑応答の仕方を細かく分析する能力。
   視聴者の反応を察する能力。)

ということで、今回のテーマは「若手を応援!」とし、多くの若手の方に声をかけて発表してもらうことにしました。なんでも若手にということで、総合司会も若手の本田彩花さんにやってもらいます。さらに今回に限らず、今後もできるだけこういった機会を増やす予定です(実は1年前から企画はしてましたが、オンライン開催になったため、しばらくは集客を中心にした企画が続いてました)。やっと実現できてよかったのですが、発表者4名の経歴やタイトルを見る限り、若手と言いつつ皆さん優秀すぎて驚いています。まさに今回は、ベテランが若手から見習う機会となるのではないでしょうか。

◎トーク1 秦 正顕(Hakali)
 『データ未経験僧侶が
  2ヶ月でPythonで予測モデルを作れるようになるまで』

◎トーク2 宇都宮 靖之(UPWARD)
 『pythonでは表せない数学的アプローチの紹介』
◎トーク3 三森 馨(AVILEN)
 『ディープラーニングによる
   画像生成と特徴量合成によるモデルの統合』

◎ミニトーク 山下 卓将(リーディング・エッジ社)
 『回帰分析における残差の正規性
      目的変数の自然対数変換』

基調講演もあります

そして、冒頭では、Python界隈のレジェンドで、現在は株式会社Hakaliの取締役CTOでもある 池内 孝啓 さんに基調講演をしてもらいます。
プロフィールは以下をご参考下さい。それと池内さんが書いたたくさんの本の中から、個人的にお薦めの著書2冊(Pythonistaとしては有名ですが、このSQLの本は地味にいい本なんですよ)も紹介します。

ITベンチャー数社を経て2011年に株式会社ALBERTへ入社。2015年に東証マザーズ上場を経験後、独立・起業し、BtoB SaaS プロダクトをリリース。2019年、株式会社 Hakali 取締役CTO に就任。心のセルフケア・アプリ「Awarefy」を開発。
著書に『改訂版 Pythonユーザのための Jupyter[実践]入門 (2020年, 技術評論社)』、『これからはじめる SQL 入門 (2018年, 技術評論社)』などがある。

さらに、池内さんは、先ほど紹介したPyData Tokyoコミュニティのオーガナイザーでもあります。阿久津さんが、Start Python Clubを立ち上げたきっかけは、池内さん達が執筆した「Pythonエンジニア養成読本」の読書会に継続的に参加していた頃なので、おそらく、この時に自分たちでも勉強会を開催したくなったのだと思います。この読書会には少数しか参加してませんでしたが、阿久津さん以外にも、私やリーディングエッジ社の岸さんも参加してました。みんなStart Python Clubの初期からのスタッフです。
それと、毎日の「気づき」を増やす心のセルフケア・アプリ「Awarefy」にも注目です。UXがすごくよくできています。ここにきて一気に認知度が上がってきたマインドフルネスや、アクセプタンスに興味がある人はまずは体験してみましょう。

持続可能なエンジニアであるための3つの心構えを身につけよう

池内さんの基調講演のタイトルは『持続可能なエンジニアであるための3つの心構えを身につけよう』です。Sustainability(サステナビリティ:持続可能性)をテーマに、‘持続可能なエンジニア’ であるためにはどのようなことを心懸ければよいか、3つの観点でお話ししていただく予定です。Pythonはあまり関係ないので、全てのエンジニアに視聴していただきたい内容です。
Sustainabilityはここ数年で誰もが理解する言葉となりました。国連が2015年に採択した、世界各国が達成すべき「持続可能な開発目標」として17項目を掲げたSDGs(Sustainable Development Goals)をはじめとして、サステナブルな社会と環境、経済を作り出す動きは世界中に広まっています。さらに、2019年末から世界各地に広がり、未曾有の被害を及ぼしたCOVID-19の猛威に遭遇して、世界中の人々が「日々の正常な活動が持続する世界」の重要性を肌身に感じたのではないかと思います。このSustainabilityについて、エンジニア向けにフォーカスしたお話が聞けるので非常に楽しみです。
ちなみに私は最新技術を追いかけるのが大好きですが、日々進化する技術についていくのは非常に大変ですし、中には、すぐに枯れてしまう技術もあります。でも、古い技術を使い続けるのは生産性や品質でも差を付けられそうですし、モチベーションが下がるという問題もありますよね。そういった話も聞けたら嬉しいなと思います。

応援されたい若手と、若手から学びたいベテランの参加を待ってます!

次回の勉強会は10月14日[Web] 19時からです。応援されたい若手と、若手から学びたいベテランのご参加をお待ちしております。
もちらん、どなたでも無料で参加できますし、Pyhtonを知らなくても大丈夫です。今後に備えてエンジニアとしての心懸けを一緒に身につけましょう!
というか、みんなでエンジョイしましょう!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?