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エンジニアとしてのキャリアパス

Japan ICT DAOは、6月22日に初のエンジニア向けイベントを開催する予定です。初回のゲストは倉貫義人さんと木下史彦さんです。イベントの詳細はこちらのリンクからご確認ください。
https://japan-ict-dao.connpass.com/event/285676/

このコミュニティでは、多くのエンジニアが関心を持つテーマを中心に勉強会を開催する予定です。倉貫さんが新刊を出すタイミングだったため、思い切ってオファーを出しましたが、快く引き受けてくださいました。

倉貫さんの新刊は『人が増えても速くならない ~変化を抱擁せよ~』というタイトルです。ソフトウェア開発に関する知識が少ない方でも内容が洞察に富んでおり、複雑さを剥ぎ取り、本質へと導く形になっています。著者はエンジニアリングと経営の両方を経験しているため、ソフトウェア開発の深遠さをそれぞれの視点から明らかにしてくれる内容です。内容はコンパクトにまとめられており、数時間で一気に読むことが可能です。忙しい経営者や管理職にも最適な一冊であり、非常にわかりやすい内容で感動しましたので、私はAmazonレビューにも感想を投稿しました。

著者が経験を持つエンジニアと経営の両方に関する参考文献も非常に参考になります。ジョエルとエリック・シンクを知っている人は少ないかもしれませんが、それ以外の参考文献は人気があります。たまたま私はこれらの本を全て読んだことがあります。特にこの本は、トム・デマルコの現代版として感じられる内容でした。

ゆとりの法則
トム・デマルコ著/伊豆原弓訳/日経BP刊

ピープルウェア 第3版
トム・デマルコ、ティモシー・リスター著/松原友夫、山浦恒央、長尾高弘 訳/日経BP刊

デスマーチ 第2版
エドワード・ヨードン著/松原友夫、 山浦恒央訳/日経BP刊

ザ・ゴール
エリヤフ・ゴールドラット著/三本木 亮訳/ダイヤモンド社刊

ハッカーと画家
ポール・グレアム著/川合史朗訳/オーム社刊

小さなチーム、大きな仕事
ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン著/黒沢健二、松永肇一、美谷広海、祐佳ヤング訳/早川書房刊

ライト、ついてますか?
ドナルド・C・ゴース、ジェラルド・M・ワインバーグ著/木村泉訳/共立出版刊

システムの問題地図
沢渡あまね 著/技術評論社 刊

エンジニアリング組織論への招待
広木大地 著/技術評論社 刊

納品をなくせばうまくいく
倉貫義人 著/日本実業出版社 刊

管理ゼロで成果はあがる
倉貫義人 著/技術評論社 刊

Joel on Software
ジョエル・スポルスキー 著/青木靖訳/オーム社 刊

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方
エリック・シンク著/青木靖訳/オーム社刊

人月の神話 【新装版】
フレデリック・P・ブルックス J・著/滝沢徹、牧野祐子、 富澤昇訳/丸善出版 刊

達人プログラマー 第2版
デビッド・トーマス、 アンドリュー・ハント著/村上雅章 訳/オーム社 刊

XP エクストリーム・プログラミング入門(現在は第2版がオーム社刊)
ケント・ベック著/長瀬嘉秀監訳/飯塚麻理香、永田渉訳/ピアソンエデュケーション 刊

参考文献の一番下にある『XP エクストリーム・プログラミング入門(第一版)』を初めに開いた時、"変化ヲ抱擁セヨ"と書かれていたことを覚えています。そして、倉貫さんの新刊のサブタイトルが"〜変化を抱擁せよ〜"であることとXPとの関連性が深いと感じたため、永和システムマネジメントのアジャイルコーチの木下史彦さんに相談し、特別対談の聞き手としてご参加いただくことになりました。木下さんはXPについても詳しく、『XP エクストリーム・プログラミング入門(第二版)』の日本語新訳版でも推薦の言葉を寄せている方です。彼は自分たちのやり方を自分たちで考えて工夫できることにXPの醍醐味を感じており、まさに変化を抱擁する姿勢を持っています。そのため、彼と倉貫さんの相性も抜群だと確信しています。

というわけで、今回のイベントではエンジニアとしての今後のキャリアパスについて深く掘り下げる場を設けます。オフラインとオンラインのハイブリッド形式で開催する予定ですので、ぜひご参加ください。参加者の中からは、倉貫さんの新刊をサイン付きでプレゼントする企画もご用意しています。


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