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最高な修学旅行の幕開け

「え、もうそれはやばいって…泣」


恋愛経験豊富とたかを括っていた私だったがこんなキュンキュンすることは人生で初めてで
もう半泣きでした。


「もうほんまにバレバレやったで、めっちゃ可愛かったわw」


ただのドS野郎だったようです。


そのまま私は門限も近づいてきていたため駅に向かって真っ直ぐ2人で手を繋いで歩いた。

久々に感じた幸せだった。

失恋して4ヶ月くらいしか経ってなかったけど、キュンキュンしたのはかなり久しぶりで。

しかも17歳。一番楽しいと言われてるこの年齢。

大好きな人と青春できる喜びを2人で分かち合っていた。


しかももうすぐ修学旅行。私たちの行き先は…なんとグアム。青春の始まりにしては豪華すぎる行き先だった。


その晩は興奮冷めることなく、親友に報告したり、彼にも連絡したり。

修学旅行まではお互い部活もあったため会えず

電話しながら2人で修学旅行の準備を進めていた。


修学旅行当日。

私は空港までバスで、彼は電車で向かうため一緒に向かうこともなく。

彼はかなり早く家を出たのか、

到着したーという空港をバックに後ろ姿で写っている写真付きのLINEを送ってきた。

もうその後ろ姿でさえも愛おしくて。喋れるかは分からないが、早く姿を見たいなと思い、気持ち早まりながらバスで空港に向かっていった。


到着しすぐに彼の姿を探す。
もうすでに同級生たちがたくさん空港に集合していた。
その人の中に彼を見つけ出す。

目が合い、お互いどこか恥ずかしそうにしながら会釈する。

まだ私の親友以外にはバレていない。もう少し周りには秘密にしていたかったので、この修学旅行はなんとかバレないように過ごす必要があった。

飛行機の席隣だったら最高だなって話してたけど

結局ガッツリ出席番号順で会話できることなく。

グアムに着いてからもバタバタしてて話せるタイミングはなく。

夜に一緒に売店に行ったりホテルの29階の誰もこなさそうな場所で喋ったりして
なんとか人気を避けて楽しんでいた。

そしてイベントがあるごとに近づけそうなら彼に近づいて、なるべくコミュニケーションとるようにした。

彼はカメラを持ってきてくれていたから積極的に映り込んで思い出を残した。

最後のグアムの空港でもかなり行列を並んでいたが
なるべく彼の近くをチョコチョコ歩き、少しでも同じ時間を過ごせるように頑張った。


それぞれ帰宅し、すぐに電話をかける。

「楽しかったね。いっぱい話せて嬉しかった。」

そんな会話をしながら2人で写真を見返す。


ツーショットで写った写真はたった2枚。

ホテルの29階で一緒に撮ったツーショットと、
友達と一緒に男子の部屋に潜入して必死の思いで撮った一枚。


初めてのツーショットは私にとって宝物になった。

しかしここからまた猛勉強と部活の日々が帰ってくる。

日本食のおいしさに浸りながら、

これからの普通の日々の中で

新しい彼氏とどんな風に青春していこうか

ゆっくり考えていった。


私の青春時代。

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