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私の青春時代。

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#誕生日

舞台は高校二年生夏の終わり。

舞台は高校二年生夏の終わり。

その夏は失恋から始まり、悲しみに浸りながら過ぎ去っていこうとしていた。

所謂私は恋愛体質な女子高生であった。

彼氏が途切れることのない。そんな女の子。

彼氏が途切れると焦ってしまうのだ。

でも17歳の夏である。大人になる一歩手前。

そんなに焦る必要はない。恋愛に固執せず、自由に過ごしてみようかな。

暑い夏の日差しが私を逆に冷静にさせてくれていたのだ。

さぁ。夏が終わる。

秋には文化

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彼の誕生日。

彼の誕生日。

8月上旬。

彼の誕生日が迫っていた。

受験生活真っ最中。お金も全然ない。時間の余裕もない。

そんな中彼をどのようにしてお祝いするべきか、考えた。

とりあえず、プレゼントを買って渡す余裕はない。
でもおいしいご飯くらいは食べに行きたい。

私は友達と行ったおすすめのレストランを予約する。

そしてプレゼントは手作りのアルバムを渡すこととした。

家のコピー機で二人で写ってきた数少ない写真たち

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私の誕生日。

私の誕生日。

11月に入り、私の誕生日が近づいてきた。

「美嘉、誕生日何欲しい?」

17歳を迎える私にそう聞いてくる。

お小遣いの範囲内で恋人にあげられるプレゼントなんてかなり限られる。

ちょうどその時にiPhoneの充電コードが断線しかけているという話をし、

「そしたら可愛い充電コード探してくる!」

と私に伝え、誕生日のお祝いをしてくれることになった。

誕生日当日。土曜日であり、彼の部活の後に会

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