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香川ファイブアローズ3年目

○挫折、諦め、そして復活

香川ファイブアローズ3年目を迎えるにあたって、交渉が難航しチームから1度離れることになった。

他チームと交渉をしつつ、結婚式などの準備もあったため大阪に拠点を移した。引越しや準備に気を取られ、バスケの練習やトレーニングも集中的にすることはできていなかった。

契約が切れる6月末になっても一向にチームが決まらない。7月に入って新シーズンが始まったが、所属なしのまま。その間、派遣バイトをして食いつないでいた。

このままバスケを引退するか、と半ば諦めていた。

7月の中旬、B級コーチライセンス講習会があり東京で受講しているときに香川から再び話がきて、1度は離れようとしたチームに縁を感じて戻ることを決意した。

しかしながら、一度離れようとした選手が再び戻るということは中々の覚悟が必要で、中途半端な気持ちで戻ることだけは出来なかった。

もう一度アタマを下げ、受け入れられるまで必死に練習やトレーニングなどを取り組むようにした。

思えば、ここが転機だったかもしれない。

バスケを心から楽しいと思える、もっとやりたいと本気で思った瞬間である。

これまでもプロで活躍するために必死に練習をしていたが、これまで以上に考えて調べて細部にこだわって練習に取り組んだし、トレーニングの強度もあげた。

また、これまでは自分本意の行動ばかり取っていたが、周りとのコミュニケーションも大事にして、チームで集まるときやイベントに積極的に参加するようにした。

さらに今まで以上にバスケが楽しいと思えたし、意欲的になった。自分自身のメンタルも不安定なものから安定したものになった。

すると不思議なことに、これまでうまくいかなったことや自信がなかったことがうまくいくようになっていった。

香川ファイブアローズでの3年目はいままでのキャリアで1番良い成績を残すことができたが、これはチームから一度離れて、自分自身がほんとうにバスケがしたいと思えて、必死に毎日過ごしたからだと思う。

自分の中で変えてはいけない軸を持ちつつ、変えなければならないところを変えること。

自己満足ではなく、意味のあるものに。

努力しているつもりでもそれは足りていないかもしれない。

3年目は自分のなかで大きな変化を感じた一年だった。

これからもプロを続けていきたいし、上に行きたいので、現状に満足せず、より一層バスケに真摯に取り組みたい。

素晴らしい1年だった、と毎年思えるように。

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