6年目で気付いた3つのこと
こんばんは。
Bリーグの香川ファイブアローズに所属している
安部瑞基です。
現在、香川ファイブアローズは、
31勝15敗で西地区2位にいます。
先日の試合結果を持ちまして、チーム史上初めてのプレーオフに臨みます。
3月のリーグ会議では、B1にあがるために必要なライセンスが、一旦保留となりました。
4月の再審議の結果で、B1クラブライセンスが交付されるかどうかが決まります。
そして本日4月12日17:30に、Bリーグより、香川ファイブアローズにB1クラブライセンスが交付されました!!
フロントは最高の仕事をしました。
もう気にすることはなにもありません。
あとは私たち選手とスタッフが、残りの6試合とプレーオフに勝ち、昇格するのみです。
ブースターやスポンサー、関係者の皆様と一緒に、これまで以上に一丸となって戦いましょう!
さて、今回のnoteを書くきっかけになったのは、
あるチームメートとの練習後の会話からです。
「数年前とどこが変わったんですか?」
「勝っているチームに共通することは?」
「今シーズン、特に感じることは?」
などです。
本題に入る前に、
私はこういった練習前後やプライベート時の、何気ない会話が非常に大切だと感じるようになりました。
なぜそう感じるようになったかというと、話をしていくことで相手の考えていることやどんな人となりなのかがわかるようになっていったからです。
現在のBリーグは、移籍が多くメンバーがほとんど変わらないということは稀で、毎シーズン新しいメンバーと戦います。
そのため、1シーズンで信頼関係を築くには、練習以外の時間も含めてコミュニケーションを取る必要があります。
お互いのことを知り、信頼関係が築けることでチームケミストリーが高まり、強いチームができると、私は考えます。
前置きが長くなりましたが、
こういったコミュニケーションからこのnoteは出来ました。
①全員が言い合える信頼関係にあること
これまでのチームで課題になっていたこととして、ある一定の選手しか発言しなかったことがあります。
例えば、外国人選手やキャプテン、ベテランだけがミーティングで発言し、若手はあまり発言しない、
プレーが噛み合わなかった時に先輩だけが意見し、後輩はただ返事するだけ、などです。
しかしながら、今シーズンは、先輩後輩、外国人選手関係なくお互いの意見が言い合える関係になっています。
年が近いということも要因の1つだと考えられますが、
全員に安心感があることが最大の要因だと考えます。
シーズンが始まる前に、チームミーティングを行い、スローガンなどを共有しました。
その中に「言い合える心の安全」というチームカルチャーがあります。
B1昇格に向けて長いシーズンを戦っていくには、お互いの考えや感じていること、チームに必要なことはなにかなど、擦り合わせていく必要があります。
そこに若手だから。という理由は一切関係ありません。
その意識が高い選手が多いと、私は感じます。
後輩からも、「瑞基さん、今のこういう風に動いてほしい」、「どう考えてたの?」という意見をもらいます。
僕だけでなく各選手に対しても同じように意見を言っています。
外国人選手も意見をぶつけてくることがあります。
そこで、「ごめん」だけで済ませないようにしています。
いまのプレーはどうしてほしかったのか、
おれはこう考えてた、次はそうする、
といったように意見を交換するようにしています。
意見を重ねていくうちに、お互いに信頼関係が生まれ、
心の安全ができていきます。
このカルチャーは簡単にできないからこそ、
今シーズンは特に変わったな、と感じました。
②チームスタッフの存在
現在、香川ファイブアローズには、インターンも含め7人のスタッフがいます。
(HC、AC、TM兼AC、AT、S&C×2)
練習前後の時間、オフの時間、試合後夜遅い時間など、シーズン中休んでないんじゃないかというくらい私たち選手に対して動いています。
例えば、練習前に試合を想定し、個人に合ったワークアウトをしてくださるコーチ、シーズンを通してコンディションを作っていくS&C、各選手のフィードバックやスカウティングをするコーチ、、、、、など、挙げればキリがないほどあります。
間違いなく、身体的にもバスケ的にも、IQなどもシーズン前と比べると成長していると感じます
スキルについて、トレーニングについて、戦術・戦略について、ケアについて、メンタルについて、どの分野においても相談できるスタッフがそろっています。
本当に感謝しかありません。
私たち選手は、結果を出すこと、表現することがスタッフに対してできる最大の感謝です。
チームスタッフの存在があるからこそ、選手は100%バスケットボールに集中できるのです。
そのことを忘れてはいけない、と肝に銘じます。
③試合に対する考え方
うまくいかなくて視野が狭くなった時やいろいろごちゃごちゃ考えている時に、いい結果はだせない、ということに気づきました。
個人的な話になりますが、昨シーズンは完全に自分を見失っていました。
3Pを決めなければいけない。
DFでミスしてはいけない。
こうあるべきだ、こうしなくてはいけない。
など、一種の強迫観念にとらわれていました。
また、プレイタイムが減ったことで、もやもやした気持ちを吹っ飛ばすために休むことなく練習やトレーニングに励んだり、必要以上に自分にプレッシャーをかけ、出たタイミングで力んでしまったり、と悪循環に陥っていました。
今シーズンも、プレータイムがあるときもない時もありますが、
いまは、「出たときに自分のできることをする。出ていないときはチームの為にできることを精いっぱいする。」という考え方で臨んでいます。
さらには、
「さらっとやってこよう」、
「肩の力抜いていこ」、
「あーだこーだ考えず、なるようになるから」
といったアドバイスをもらっています。
どれも柔らかいニュアンスの言葉で、
私の対極にあります。
これがすべてを物語っていると、28歳になって初めて気付きました。
この考え方でいると、不必要に心配しなくなったし、いらいらすることも減りました。
考え方を変えるだけで、がらっと見えることが変わります。
今は、試合が楽しみで仕方がありません。
最後に
今シーズンも残すところRS6試合とプレーオフだけになりました。
プレーオフの日程が決まりました。
順位がまだ決まってないので、場所は未定です。
ただ、
満員の体育館で、みんなとB1昇格の瞬間を味わいたい、と心から思います。
私たちにはもっと多くのブースターが必要です。
コロナ禍で難しい状況ですが、
より多くの方と喜びを分かち合いたい。
試合会場に友達や職場の同僚を連れてきてください。
歴史が変わる瞬間がみられるかもしれません。
会場で、お会いしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙い文章で申し訳ありません。
今後ともよろしくお願いいたします。
頂いたサポート支援金は、バスケで困っている子どもたちのサポートをするために使わせて頂きます。