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アトピーの新薬は期待値高め~非ステロイドのコレクチム軟膏~

アトピーの薬と言えばステロイド外用。

(注:外用=塗り薬,内服=飲み薬)

でもコレクチム軟膏は非ステロイド。

前の記事でも説明しているが、『炎症を抑える塗り薬』としての代表は『ステロイド』

ステロイド外用は(アトピー以外でも)皮膚科疾患では必要不可欠なんだけれども、主に痒いときや症状強い時の強い味方。

■慢性の疾患ではステロイド指導が難しい

症状が長引いたり、慢性の疾患の時は、副作用を考えると治療計画も難しくなるのが難点。なぜなら、ステロイド外用は長期間塗ることで、副作用が出るからね。だから、いつも『効果』と『副作用』とを天秤にかけ、患者さんと相談しながら処方する。

しかし、最近では『注射薬:デュピクセント』や『プロトピック軟膏』が発売されてから治療の幅が広がった。

重傷者には注射薬を使用したり、

逆に、安定期の患者さんにはプロトピック軟膏で予防してもらったり。

だから、ステロイド外用以外の免疫を抑える外用薬の登場は、さらに治療の幅を広げてくれるんです。


■非ステロイドなのに炎症抑えてくれるコレクチム

そんな期待の星、

『コレクチム軟膏0.5%』が発売されました。

プロトピック発売から20年らしいですから。画期的。

そして先日、低濃度の0.25%コレクチム軟膏も承認が通り、しばらくしたら小児用として使用できるでしょう。


■治験の論文データがすごくいい

論文は信頼性が高く、

データ上の効果もとてもいいです。

それより、何より、論文の著者の欄が皮膚科の大物ぞろいでびっくりです。最強すぎて、びびります(笑)

詳しくはこちらの免疫学講座ブログで、
コレクチム軟膏の大人の被検者に対する治験第3相試験の結果を、
日本語で解説しているので、興味のある方は見てみてください。

(後輩たちに教えるための勉強会スライドをただ掲載してるだけなので、見づらいと思います!今後、こちらのブログもしっかりと分かりやすく配信する予定なので、しばしお待ちください!)

直接スライドを掲載すると、やっぱり見づらいかな?
勉強系ブログのいい見本や、こう載せるといいですよ!みたいなアドバイスがあると嬉しいです。気軽にコメント宜しくお願いします。

では。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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アトピーのまた異なった治療法。

デュピクセントは注射薬だけど、こっちは飲み薬。
これも少し楽しみです。


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