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オペ後の目覚め

お腹でスクスク育った大きな子宮筋腫。
子宮全摘手術を受けるまでと、その後の日々の徒然を記録します。 

いよいよ手術その後…。

~第18話~

「BECOさーん、手術終わりましたよー」
と肩を叩かれて目覚めた。
目覚める直前、夢を見ていて、その夢が快適だった感覚があり、すぐまた夢に戻りたい!と思った。
恐れていた気管内挿管の抜去は本当に一瞬で、私もまだ朦朧としていたのであまり意識せずに済んだ。
オムツをされたのがわかる。
喉の辺りには麻酔の残り香なのか、あの麻酔かかり始めの呼吸困難の恐怖を思い出してトラウマになりそうな香りが残っていた(と書いている2日後の今日、すでに忘れてしまったけど)。
そのまま、手術室隣の回復室で30分くらい休んだあと、病棟へ。
手術後の今日はナースステーション目の前の個室。
ベッドごと戻る最中、目眩がして目を開けていられない。
手術後は麻酔で気持ち悪くなることが多いと聞いていたけれど、これが気持ち悪い感覚なのかすらよくわからない。
とにかく不快なことは確か。

そして、しきりに、手術する前に戻りたい…
この状況から逃げ出したい…
と思っていた。
逃げられるわけないけど。
なぜ手術したんだろう?と後悔する気持ちも発生した。
ゆくゆく手術しなければならなかった、早ければ早いほど回復が早いから今にした。
もっと大きくなってからだともっと大変だったから今にした。
そう自分に何度も言い聞かせ…
でもやはり、なぜ手術しちゃったんだろう…と後悔する気持ちに戻り…

そんな繰り返しを、痛みと闘いながら続けること1日間。
時計も見られなかったので、時の経つのが遅くて発狂しそうにもなった。

痛い時は自分でスイッチを押すと鎮痛剤が注入されるようにもなっていたけれど、この薬を使うとちょっと気持ち悪さが増すような気がする?
そう思ってから、スイッチを押すのを躊躇ってしまい、でも痛いから結局押す、ということも繰り返していた。

丸1日経ってから、体を拭きましょうと看護師さんがやってきて、結構ぐいぐい拭いてくれた。
そして、オムツやめてパンツにしようか、と!
オムツの安心感は絶大だったので、オムツやめるって勇気が要ったけど、みんなそうしてますよ、の声に推されて、オムツは卒業。
パンツマンに。

その後トイレまで歩いてみましょうか、と促されて、ヨタヨタしながらも歩けてしまったものだから、尿カテーテルと尿管ステントは抜きましょうと。
抜いた後は毎回自力でトイレへ行かねばならない。
まだ姿勢を変えるだけでも痛いのに大丈夫かしら…と思いつつも、早く歩きたい気持ちもあり、抜いてもらうことに。
尿管ステントは尿カテーテルに結んであって、尿カテーテルを引っ張れば一緒に抜けるようにしておくよ、と泌尿器科の医師は言っていたっけ…。
でも痛いのかなぁ?
怖いなぁと思っていたら…
意外にニュルッと一瞬で抜けて、全く痛くなかった!

そこから頑張って歩き始めたら回復スピードがアップ。
どんどん起きていられるようになった。