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屋久島に来たら自然が好きになった

「自然やアウトドアが好きだったんですね?」

屋久島に家族4人での離島留学を決めてから、人に言われたことが多いフレーズランキング1位ではないだろうか。しかし、大声ではいえないが特に自然もアウトドアも好きだったわけではない。

特に自然が好きではなかった

大人になってからキャンプとかも数えたほどしか行ったことがないし、あえて自然の中で何かをしようという気持ちもなかった。小学校時代には数年間ボーイスカウト(カブスカウト)に入っていたが、キャンプとか野外活動って面倒くさいとすら思っていた。どちらかといえば、ディズニーランド・お台場・横浜みなとみらい・ららぽーとみたいな人工的な場所が好きだった。

着てる服はほとんどワークマンだが、これはアウトドア用なのではなく普段着。屋久島は湿気が多くて洗濯物が乾きにくかったから(特に綿)、ポリ素材ばっかり着るという私なりの生活の知恵だ。

屋久島で自然が近い生活を体感すると

屋久島に来てからの生活は、海・山・川・森がとても近い。家の中から山が見えるし、歩けば海も川もすぐ近く。ここでは、風の音や鳥のさえずりが生活音。自然の中で自分が生活していることを感じさせられる環境。

しかし、人はちっぽけで自然に敵うわけない。2022年の台風14号(910hPa?)では、あまりの暴風雨に恐怖を感じた。そもそも「人間」対「自然」という関係ではなくて、「自然」の中に「人間」が組み込まれているだけ。そんなことを思い出させてくれた。

自然の怖さを感じるとまた表情が変わる

畏怖の念を感じた後に見た穏やかな自然は、また印象が違ってとても良く見えた。考えてみれば、太古の昔から自然の中で人間は生活してきたわけで、都市生活はほんの短い時間のこと。人間が自然の中で、また自然とともに過ごすことが心地よくないわけがないのだ。(植物から出るフィトンチッドが自律神経を安定させるとか、フラクタル模様を見るとストレス軽減効果があるとかデータの話は一旦置いて)私自身は、自然の中で五感を刺激すれば、なんだか心地よいしエネルギーをもらえることがわかった。

自然が好きでなかった自分も、自然を好きになる。

自然に触れて五感を刺激すれば、自然が好きになる。たまにめちゃくちゃ怒るけど、普段は優しくてニコニコしている友人のような。屋久島で自然の近くに住んで、自然の綺麗さ、自然の怖さを知ったら、自然がもっともっと魅力的に思えた。東京に戻っても、ちょうど良い自然と触れ合えるようにしていこう。



おすすめ:「NATURE FIX」のネイチャーピラミッドという概念

生活の中にどのくらいの頻度で自然に触れるといいかという指標としてネイチャーピラミッドというものがあるそうです。

毎年:大自然に畏敬の念を抱く
毎月:ハイキングや森林浴に出かける
毎週:緑豊かな大きな公園、川辺などでリラックスする
毎日:庭、観葉植物、街中の公園で一息つく

出典:NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方

なかなか自然に触れる機会が少ないと思ったら、庭や観葉植物という自然からスタートしてみては?気になった方はぜひご一読を。

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