怒らずに伝える方法
今回は「子どもに改めて欲しいことをどのように伝えれば効果があるのか」
というお話です。
ポイントは「タイミング」
例えば、食べっぱなし、やりっぱなし、脱ぎっぱなしで片付けない
校帽やランドセルを所定の位置に置かないなどなど・・・
日常の家事だけでも大変なのに親の負担は増えるばかり。
同じことを何度も注意する。けれども、言っても聞かない・・・。
だからといって、毎回ガミガミ怒り続けても改善されにくいものです。
子どもの心中は
「わかったよー!」
でおしまい。改善しようとする気持ちまでつながらない。
毎度のことでついカッとなって怒ってしまうのは母親感情としてありますよね。
その一方で、子ども側は言われ慣れてしまい「また怒られちゃった」と思うだけで、次につながらない・・・という状況ではないでしょうか。
そんな時に思うのは「乾いたごはん粒を無理に洗おうとすると大変だけど、水につけてふやかせば容易に取れる」ということ。
カッとなったとき、
「今ではなく、後で伝えよう」と頭を切り替えるようにしてみてください。
親にも修行と忍耐がいりますが、本当の目的は子どもの改善であって自分の怒りをぶつけることではないはずです。けれども、カッとなって浴びせる言動は後者でしかありません。
時間をおいて。子どもの状況を見計らって、落ち着いた気持ちで笑顔で改善を促す方が伝わりやすいのです。
「自分で食べたものは自分で片付けてね(笑顔)」
ちょっとでもしてくれたら、
「助かるわ~ ありがとう(笑顔)」
これを繰り返すことで確実に改善します。
子どもに改善を促したいのであれば、
まずは注意の仕方を変えなければなりません。
ガミガミ言ってしまう日があっても、
「少しずつでも努力していこう」という親の気持ちがあれば大丈夫
子どもに寄り添い落ち着いて対処する中で、子どもの気持ちの中で何かが変われば・・・
きっと子どもは成長するはずです
それでも変わらない時は
と言っても子どもは手強いです。変わってくれる子もいれば、変わらない子もいる。なぜ伝わらないのか?我が家の事例をひとつ。
家族でプールに行った後、「足の皮がむける」と、当時小学校4年生の息子が言いだしました。
早速皮膚科で診てもらうと、水虫がうつったのかも。と言われ、塗り薬を出されました。
そして「水虫菌はしつこいから、朝晩3ヶ月間塗ってください。治ったと思ってもしっかり薬を塗るように」と言われました。
家族にうつったら大変!とにかくしっかりケアしたいもの。
「夜はお風呂から出たら。朝は起きたときに。忘れずにしっかり塗ろうね」
と話したものの、10日程度経過し、すっかり改善されると塗らなくなりました。
塗るように促すと、その時は「あっ」と言って塗りますが、言わないと塗っている気配がありません。
「先生が言っていたでしょ!ちゃんと塗らないと完全には治らないよ!!」
と声をかけても、怒ってもまるでダメ。
時には落ち着いて「先生に言われたでしょ。きちんと塗り続けないと治らないよ。忘れないようにしようね。」
と話すと「うん」と素直に納得するものの、それでも改善がみられません。
怒ったりなだめたりを繰り返し、
私も水虫に負けないくらい(?)しつこく言い続けていました。
が、ある時ふと気づきました。
私にとって簡単な行為(朝晩塗ること)でも、まだ小学生の息子にとっては「見た目では治っている足にきちんと朝晩忘れずに塗ることは難しかったんだ」と。
そこで、息子を責め続ける時間があるのなら、私が塗ってあげればいいんだ!!と考え
「足出してごらん!塗ってあげる。水虫はしつこいから、ちゃんと塗らないと治らないよ^^」
そう言って塗ってあげるようにしました。そうしていくうちに、自分から塗れる日も出てきました。
親から歩み寄ることで、事態は良い方向に向かいました。
どうして伝わらないのかを見極めて
「わかったよー!!」とへそを曲げて言う時は、その場しのぎの可能性が高く、改善されないことが多いです。
このような時は、
・子どもの調子が良い時にしっかりお話をしてあげる
そして
・歩み寄る
のが吉です。
素直に納得したのに改善されない場合は【しない】のではなく【できない】のかもしれません。
そんな時は
・押してダメなら引いてみる
が効果的
子どもの気持ちを喚起させるには「責め言葉」よりも「愛情」です。
愛情で包んであげれば、あ~、お母さんに世話焼かせちゃったな・・・
で子どもは育っていくはずです。
最後はその手でいきましょう!
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