見出し画像

 僕は翻訳小説が苦手だった時期がありました。

 名前や地名に馴染みが薄く、カタカナで読みづらいとかしっくりこないとか、そんなこんなの理由で物語にうまく入り込めなくて共感しづらいetc…。

 そういう先入観が邪魔してなかなか海外小説を手にとれなかったのですが、エラリーやアガサのミステリ、はたまたクラークやハインラインのSFなどをきっかけにどんどん好きになっていきました。

 あるいは児童書のハリーポッターやダレンシャンなんかも大好きですが、実はどちらもファンタジーとは言え、ミステリ要素が満載ですよね。

 そういうわけで僕は海外ミステリやSF、ファンタジーに惹かれてしまうのですが、まさかこのnoteで、そういった好きな海外ものを読んだ時の喜びを味わわせてくれる書き手に出会えるとは思っていませんでした。

 そして僕は思いが溢れすぎまして、図々しくも「ヘッダ画像」を描かせて欲しいとお願いしていました。

 すでにご存じの方も多いと思いますが、穂音(ほのん)さんの

「ミズ・ミステリオーザ婦人」シリーズ です。

 先日シーズン1が幕を閉じたばかりで、本当に寂しい限りなのですが、このシリーズの魅力を少し紹介させて下さい。

 一つ目は、主な登場人物や仲間の動物たちの個性の振り切れ具合。これはもう並大抵の個性的さ加減ではありません。人間と会話できるし、犬がカラスに変身したりする。これはファンタジー要素と言ってもいいかもしれません。名前も秀逸です。外国人みたいな名前と日本人みたいな名前が同時に普通に混在する世界なのに、いつの間にかしっくりきているのも不思議な魅力です。それぞれのキャラクターも立っていて読んでいくにつれて愛しい存在になっていきました。

 二つ目は、ミステリとSFの味わい。割と早い段階で国家レベルの陰謀だと判明するのですが、その仕掛け、裏側が明かされる経緯がまた奇抜。遺伝子研究なども絡んだストーリーでSF要素も濃厚に味わえます。

 三つ目は、良質なミステリやSFに欠かせない感動。(あくまでも持論ですが)登場人物や事件のあらましはなんとも予想もつかない奇想天外なものなのに、ディテールがしっかり構築されているせいか、感情移入出来て、心が動かされます。しかしこのシーズン1では、実は不思議な登場キャラ達の正体がはっきりせずに幕を閉じています。「たましいの共鳴」や「ハーモニー」といったキーワードが残され、その共同体の重要な鍵となっているのはうっすらとわかるものの、淡い、どこか理想郷的な印象だけを持たせているにとどめています。そこがまた個人的にはたまりませんでした。


 と、僕のごたくはこの辺でやめておきます。


 ぜひ読んで頂き、シリーズの魅力を堪能して頂きたいと思います。

(近々、全編をまとめた記事が更新されると思いますので要チェックです!)

 そして、僕の描いたイメージイラストが、シリーズの魅力を損なう事がないのをただただ祈るばかりです。


 最後に、穂音(ほのん)さん、わがままを聞いて頂き、描かせて頂きまして、本当にありがとごじゃいます♪


追記・全文掲載された記事がこちら↓↓↓

 秋の夜長のお供にぴったりなはず^^



この記事が参加している募集

#noteでよかったこと

48,380件

宜しければサポートお願い致します。今後の活動費にさせて頂きます♪