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「実家を継ぐつもりは無い」が、気づけばおなじ製造業のベンチャーで働いている話〜アトツギinCADDi vol.2 郷田藍里編

実家が家業を営み、将来その代表の立場を継ぎ、大きな責任を負うことになる”アトツギ”。キャディでもそうしたアトツギの社員が、将来家業に入ることを見据えながら活躍しています。

なぜ彼らはキャディを選んだのか。キャディで得られるものは何なのか。アトツギならでは思考と、その先にあったキャディという選択に迫るインタビュー企画です!第一回の佐藤亮介さんの記事はこちら

第二弾はビジネス本部にて技術営業を担う郷田藍里さん。意気込んでインタビューしたものの、後を継ぐことは現時点ではまったく考えていないことが発覚!(やばい!!)

企画成立が危ぶまれましたが、ご実家が製造業を営まれている郷田さんだからこその視点から、アトツギ候補がスタートアップもといキャディで働くことの意義に迫っていきます。

<<告知:2/22にキャディでアトツギイベントやります!!>>

来る2/22(月)、キャディのアトツギメンバーと社外のゲストを招いてのトークイベントを企画しています!どなたでもご参加可能ですので、ご興味ある方は是非こちらよりお申込み下さい。

後を継ぐことは現時点でまったく考えていない

ー家業はなんですか?

旋盤加工屋さんをやっています。いちばん多いのはホースとホースの継手部分で、諸々の継手を作ってる。父が二代目で、神奈川県の座間市でやってます。工場には装置は10台ぐらいあって、技術者の数は片手におさまるぐらいです。

キャディが得意としている多品種少量というよりは、機械をずっと回して中規模(200-300個)を回してくイメージ。なのでキャディがふだんお付き合いしている加工会社さんとは少し違います。

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ご実家の製作所の様子

ーそれでいつかは家業を継ぎたいと思ってるわけですね?

いやそれが、なにも考えたことないんですw 三姉妹なんですけど、誰も考えたことないはず!

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アトツギではなくアトツガナイであることをカミングアウトする郷田さん

ーあ、そうなんですね。えーっと、実家の影響があって製造業スタートアップであるキャディに入ったわけではないんですか?

本当たまたまなんです!あとから(そういえばお父さん近しい仕事してるな)なんて思ったりはしましたけれど。キャディで働き始めてから色々加工の話もするようになりましたが、もともとキャディに転職する際もなんの相談もして無いですし。

ー(アトツギではない...だと...)なぜキャディに入社しようと思ったんですか?

前職は人材系の会社で、名古屋で企業採用のお手伝いをしてました。目の前の企業のお手伝いができている実感はあったんですが、社会にどういう変化を与えられているか、と考えるとモヤモヤしてて。

社会の構造課題を解くためにキャディへ

たとえば事業部の表彰者の話をきくと、もちろんすごいなとは思うものの、正直これで世の中がどう変わるんだろう、って思ったりしてました。そんなときにキャディを聞いて、産業構造を変えに行くミッションに感銘を受けたんです。みんながそれを本気でやろうとしているところに惹かれて入社しました。

ー製造業だから、という軸では無いんですね。

そうなんです。元々はものづくりに興味なかったです。でも企業採用の手伝いをするなかで製造業に触れる機会はあって。誰も知らないような会社から、一人の技術者が起点となって世の中で広く使われる製品が作られている。そんな尊敬できる技術者と会話する機会もあり、自然と製造業にポジティブな印象は持ち始めてました。

いま思えばそう思います、という後付け感は拭えないんですけどw けれど、そういう方々とお会いすると(そういえばお父さんもそういう仕事をしてるんだな。すごいな)と思うことはありました。会社を経営しながら子どもたちの留学とか自由にやらせてもらえてたんで、本当にそれは思います。

ーそのなかで徐々に、家業を継ぐことへの興味も芽生えて?(誘導)

きてませんねw お父さんからも「誰かに継いで欲しい」といった思いを聞いたことがないんですよね。将来私の考えが変わる可能性もあるけれど、いまはキャディで頑張る以外の道がまだ見えていない。

アトツギにも活きるスキルは、なんとかする力

ーちなみにキャディのようなスタートアップでの経験は、もしアトツギに入ったら活かせると思いますか?

偉そうなこと言える立場ではないけれど、母の話を聞く限りでも、役立てるところはありそう、と思うことはありますね。

母はときどき経理まわりや受発注まわりのお手伝いをしています。結構長い期間ヘルプに入ってるのに、たまにしか入らない分、都度人に聞かないと業務が進められない。業務が属人化しすぎていて、仕事をひとりでいまだに完結できない。普段の担当しか分からない状況がずっと続いていて、母はずっと新人みたいな感じですごく苦しそう。このあたりはなんとかしてあげたいと思いますね。

ーお父さんの支援もできそうですか?

キャディと実家ではいろいろな点が違いますし、もちろん会社における自分と父の立場もぜんぜん違う。実家は、既存のお客さんからの仕事が中心で案件の性質も違う。想像するに、発生する問題は全然違うんだろうなと思います。けれど、仕事の進め方や課題解決スキルなど、ベースの力は活かせるかもとは思います

いま私はキャディで技術営業という立場で、お客様とパートナー加工工場様の間に入り、情報の整理をいかに早く的確におこない推進力をだすか、に注力してます。そこで発生する問題を解いていくスキルや姿勢は、家業でも活かせるのでは、と思います。

ーどのようなときに感じますか?

キャディはスタートアップなんで、短いスパンで何度も役割が変わってる方が結構います。それでも必ず結果を出し続けている方を見て、本質的に大事なことは変わらないんだろうなと。

キャディはOKRで目標管理されていますが、その目標がおかしいぐらい高いんです。そんな目標があると自然と思考やアプローチが変わってくるというのも学びが多いです。

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おのずと逆算思考になるんです。たとえば200万のヨミしか無くても目標は3000万だったりする。これっていま見えてる課題を順に解いていこうとしても仕方ないんです。ハイ達成して300万とか。

どうすれば3000万達成できるのかゴールから考えて、ウルトラCというか変な方法まで考えざるを得ないんです。もちろん状況整理して一般的な選択肢は網羅的にならべますが、ウルトラCまで出し尽くしてベストを尽くす姿勢を、わたしは上長から日々学んでます。

このなんとかする力は、家業でも活かせるかもしれないですね

ー自身も成長している実感はありますか?

どうでしょうね。たとえばこちらが提示したお見積に同意いただけた時に感じることはあります。装置一式をお任せいただくので、お客様にとってはとても大きなご判断になります。

お見積もりごとにお客様目線をつよく持つように心がけています。全体のコスト削減のターゲットを見据えることはもちろん、その目標の強度自体を把握することも大事です。その上で、目標にむけてどこが注力して磨くポイントか目線を揃えて課題解決に取り組みます。

私たちの背後には実際に製造いただくパートナー工場の皆さまがいますので、お客様の期待値をしっかり超えつつも、しっかりと適正価格に合意いただけるよう心がけています。

これは製造業でとても大事なことだと思っています。技術営業として、ただ図面を流しているだけでは価値が少なく、産業全体で継続性があり、強みを活かした商流を構築していかなければいけない。

そういった視点をもって働けることは、いずれ家業を継ぐことを考えている方々にとっても、すごく魅力的な経験なのだろうなと思います!

ーありがとうございました!

キャディではアトツギの皆さんを積極採用中です!

キャディでは現在全ポジションで積極採用中です。まずはカジュアルな面談からでもお待ちしていますのでtwitterのDMでも何でもOKです!

2/22(月)のアトツギイベントもご興味あれば是非お申込み下さい!よろしくお願いします!


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