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ABCRのコンディショニングについて

皆様こんにちは。


ABCRという屋号で

「走るための身体の準備の専門家」

として2014年に開業し、実業団選手や学生、市民ランナーの方々まで幅広いランナーのコンディショニングを生業としております

菅原 航陽(すがわら こうよう)

と申します。


これまでいくつかの非常に長ったらしいコンディショニングメニューの記事をアップして参りましたが、ここで改めて、その意味と経緯、考え方等、自己紹介を兼ねてお話しておこうかと思います。



自己紹介

1987年3月4日 秋田県角館町(現仙北市)生まれ

0歳で同県横手市に引っ越し、そこで11年過ごした後、小6から秋田市へ移住。

細かい経緯は個人のnote投稿

をご覧ください^^;


そんなこんなで、中学から陸上競技を中心にサポート側一筋で生きて来た為、競技歴としての実績は皆無です。


そんな私ですが、だからこそ見えるものがあると思い、何よりも「個々の選手、ランナーの声を聞き、その人に一番フィットするものを提供すること」を大切に、活動を続けております。



note投稿の意義

これまで数本書いてきた記事をご覧頂けた方にはもうお分かりかと思いますが、多分、1種目にこれだけの文字数を充てるブログはそう無いと思います(笑)


正直多分、途中で嫌になる方も多いのではないかと思いながら書いたりもしてます(笑)


それでも何故これを続けるのかと言われれば、それはやはり、

最善を尽くしたいから

という一言に尽きると思います。


例えば先日書いた

W leg Hip Lift

の記事ですが、これは、まぁ短くまとめた方ではありますが、、

正直ただ動画にちょっとした解説を加えてYoutubeなんかで配信した方が手軽だし取り組みやすいし、私のことも広く認知してもらうことは出来るかもしれません。


ただ、自分がやる意味を考えた時、私はそういうインスタントなことを求められる存在ではないと思っているので、どうせならとことん詳しく気を付けるべきポイントも細かくお伝えした方が良いかなと思い、こんな分量になってしまうのです(笑)


分量が増えるのは私の文章力の無さと小心のせいでもありますが…。

とにかく最善をお伝えしたいと思うからこそ、誤解が怖いので、出来るだけ誤解なく伝えられるようにと思いすぎる結果でもあるので、それはごめんなさいm(__)m


ただ、これを専門家向けにするのは違うというか、専門家の皆さんはこんなことはもう既にご承知だと思うので、そういうものではなく、あくまでも陸上選手やランナーの方向けに「走りに生かす」ことを最大限に考えた表現にしたいなと思ってはおります。


とは言え全てをかみ砕いてしまうと更に分量が増えるので、ある程度専門用語なんかも交えながらの記事になってしまっているので、今後そういった部分、例えば

「股関節外旋って何?」

みたいな機能解剖的基礎についても補足記事を書けるようにしたいと思っております。



目指すもの

これらの記事を、最終的にはコンディショニングのデータベースとして活用して行きたいと思っており、そのために

[cor-hj-001]

みたいな番号を振っています。


意味としては

cor:コレクティブエクササイズ
hj:股関節
001:ナンバー

という感じです。


で、それを更に整理して検索できるデータベースページを用意したいと考えております。


活用方法としては、

①現在ABCRコンディショニングサロンにご来院頂いた際には、その日の振り返りとして手書きのフィードバックシートというものをお渡ししているのですが、それを今後、ある程度記事が揃い次第、この番号を振ったシートをお渡しして復習に生かして頂く


②遠隔フォームチェックサービスとして、ランニングやスクワットのフォーム動画を送って頂き、それに対してこの番号でアドバイスをお返しする


みたいな形で色々と活用して行きたいと思っております。


ということで、昨今のコロナ騒動に対して云々の意味ももちろんあるのですが、それだけでなく、最終的には「ランナー大全」くらいのデータベースに出来るように頑張ってみようかと思っております。


時間はかかるかもしれませんが、長い目で応援の程、宜しくお願い致しますm(__)m



コンディショニングとは?

さて、そんなコンディショニングのデータベースを作りたいという話について、そもそも「コンディショニング」って何?っていう話ですが

「身体の準備全て」

だと思っております。


筋肉を良い状態に整えることもそうですし、使いやすい状態にすることもそう、強化することもそうですし、それらを連動させて使うこともそう。

更に、栄養面やメンタル面等も含めた、自分の身体を競技のパフォーマンスを高めるために準備すること全てを含みます。


ただ私は基本的にはフィジカル部分が専門なので、そこがメインにはなると思います。

今後もしかしたら、メンタルその他各分野の専門家の方々にご登場頂くこともあるかもしれませんのでどうぞお楽しみに!



フィジカルコンディショニング

さて、そのフィジカル部分のコンディショニングを考えたとき、特に「陸上競技・ランニング」というものを考えた時、個人的には大きく分けて以下の4段階を進んだり戻ったりしながら進めるものかなと考えています。


コンディショニングチャート


【Phase01】
「痛みの除去とパーツ毎の正しい身体の使い方」

まずは痛みを取り除かなければ正常な動きというものは作れないので、それを除去することと、その上で、各筋肉の ON/OFF を適切な状態にすることが必要であると思います。

例えば、各メニュー投稿でも書いていますが、「もっとお尻を使って走りましょう」と言われたところで、「はいそうですか」と意識しただけでちゃんとそこを使って走れる方の方が少ないのではないかと思います。

出来ないから出来ない。

これを、じゃあどうやったら使えるようになるのか、その使い方を筋肉に教えてあげること=筋の再教育=コレクティブエクササイズという、トレーニングの土台となる部分です。

これをすっ飛ばして例えばスクワットのような筋力強化のためのトレーニングをしても、結局大殿筋が上手く使えず、大腿四頭筋やハムストリングスをメインで使ってしまい、欲しい部分に欲しい負荷を与えられなかったりします。

まずは私が一番大切にしているところで、だからこそ多分、まずはこの部分の投稿が多くなると思います。

併せて、ある部位が使いやすい状態を作るために、その部位の逆の機能を持っている部位だったりその部位自体だったりの制限を減弱してあげないと使いにくいので、スタティックストレッチ=反動を使わずにじっくり伸ばすストレッチも、私は大切にしています。それもこのフェーズに入ります。


【Phase02】
「パーツ毎の強度と連動性を高める」

あるパーツが正しく使えるようになっても、そこに必要な強度がなければ動きの中では使えなくなってしまいますし、また「動作」というものを考えると、様々なパーツを適切なタイミングで適切に連動させることで「動作」が生まれるので、使えるようにした上でこのフェーズも欠かせません。

具体的には

・レジスタンス(ウエイト)トレーニング
・ファンクショナルトレーニング



【Phase03】
「荷重状態での連動性」

走るという動作は当然地面に足を着いた状態で行うものなので、荷重した状態でも連動性が保たれなければいけません。

具体的には、上記同様

・レジスタンス(ウエイト)トレーニング
・ファンクショナルトレーニング
に加えて
・プライオメトリックトレーニング
という筋力ではなく「パワー=発揮力」のためのトレーニング等も入ってきます。

ここから先は特に競技特性を考慮したフォームや意識ポイント、可動域等になって来ますし、負荷の量や回数の設定等に関しては完全に個別のものなので、それらも考慮した上での投稿になると思います。

またこの辺りまでが、コンディショニングだけでなく「リコンディショニング=怪我からの競技復帰に必要な動きの獲得と予防」という部分と重なるエリアかと思います。


【Phase04】
「連続的な動作とそのコントロール」

要は、走りという連続的な動きを組み立て、それを持続させるために必要な様々な要素を用いて更にパフォーマンスを高める段階です。

ランニングドリルのようなもので動きのイメージを作ったり、Phase03までのトレーニングをより連続的に行ったり、ここはもう「想像且つ創造」の領域なので、投稿が難しいなとは思っていますが、、、頑張ります(笑)



こういった各段階を、基本的には1→2→3→4と進めて行きたいところですが、そんなにスムーズにも行かないのが現実です。


また1からのボトムアップだけでは目指すものの姿がイメージ出来ないので、まずは各パーツの使い方をある程度感じられるまで1の段階を続けて頂いた上で、一度4の段階的な要素で動きのイメージを作り、トップダウン的な意識を持つことによって次の2の段階がより理解しやすくなる、、、みたいな進め方をする場合が多くなります。


また、3の段階くらいまで進めたけど、なんだか動きが崩れてきたなと思ってみたら、ある部位については1の段階の要素を身体が忘れかけてるようだ、みたいなことも当たり前にあります。


ということで、今後投稿して行く種目をしっかりと自分の武器として引き出しにしまい、「ここがこういう感じだからこれをやってみよう」みたいに、いつでもすぐに出し入れして使える状態を目指して欲しいというのが、トレーナー菅原航陽の願いです。



まとめ

最終的にはトレーナーというのは「いなくても良い存在」でありたいと思っています。

ですが同時に、それは理想論だから、だから自分という存在に意義があるとも思っています。


とは言え、私自身が直接チェック出来る時間というのはどうしても限られてしまいますし、やはり最終的には、自分自身の身体は自分自身が一番よく分かるものだとも思うので、それを引き出しつつ、出来る限り皆さんご自身が自分の身体と向き合うことを楽しみながら、それがパフォーマンスアップだったり怪我の予防だったり、健康に繋がって行くのであれば、それが最善かなと思います。



非常に長くなりましたが、これがABCRのコンディショニングの考え方とnoteでの投稿の目的です。


一連の投稿に関するご質問等はいつでもドシドシ、下記ホームページの連絡先より受け付けております。

https://abcr.jp


また正直やはり、記事だけではお伝え出来ないことだらけですので、基本的には今後も対面でのパーソナルコンディショニングセッションを一番大切にして行きたいと思っております。


この投稿がどうか一人でも多くの方のためになることを、心から願っております!!


ABCR代表
菅原 航陽

この記事が参加している募集

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