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人を残した一流の思考

あなたは、以下の言葉をご存知でしょうか?

カネを残すは下、事業を残すは中、人を残すは上

これは、安政から明治・昭和にかけて活躍した後藤新平の言葉です。
これをアレンジして作られた言葉が、以下です。

金を残すは三流、名を残すは二流、人の残すは一流

この言葉を作ったのが、選手として監督として、数々の記録を残した野村克也。2020年2月11日に、84歳で亡くなりました。

野村沙知子夫人のキャラもあり、生前は、好き嫌いの分かれる監督だったと思いますが、そのすごさは、やはり、人を残したことにあるのではないでしょうか。

2022年シーズンの12球団の内、5人が野村監督の教え子になります。
ヤクルト・高津臣吾監督
阪神・矢野燿大監督
西武・辻発彦監督
楽天・石井一久監督
日本ハム・新庄剛志監督

2020年シーズンは、12球団の監督のうち6人が教え子でした。
ヤクルト・高津臣吾監督
阪神・矢野燿大監督
西武・辻発彦監督
楽天・石井一久監督
日本ハム・栗山英樹監督
中日・与田剛監督

※監督が間違っていたら、申し訳ございません。

そして、野村監督の教え子で監督になったのは、17人に上るそうです。なお、日本代表の侍ジャパンの稲葉篤紀監督も野村監督の教え子です。

これほどまでに、人を残した野村監督は本当に一流だと感じます。

野村監督と言えば、「野村ID野球」や「野村再生工場」と呼ばれますが、それは常に「考える」ことを選手に求め続けた結果でした。


経営者の多くは、「社員がなかなか自発的に動いてくれない。自主性を発揮してくれない」と悩まれます。

実は、このようなお悩みは、社員に「考えさせていない」から起きることです。


野村監督は、考えることを大事にし、理由を大事にし、根拠を大事にすることを選手に求めました

そして、「野球とは考えるスポーツ」と云いました。

更に、考える野球を知って技術と体力を持った選手が9人そろえば、監督は不要。

「究極の自主性野球。それが理想の野球だ」と云いました。


「考えるようになれば自発的に動く」

是非、社員に自主性を発揮し、自発的に動いてもらいたいのであれば、一方的な指示をするのではなく、

「何故?」
「どうする?」

という問いかけを大切にしてください。

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