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ピアノが弾きにくいと感じる時に

ピアノを弾くって、とっても複雑ですよね。
さらっと弾きこなす人がうらやましいです!
練習してもうまくいかなかったり、力んでしまったり、弾きにくい時、どうしたらいいのかわからない時は、当たり前のようなことを見直すことも、もしかしたら大事かもしれません。
個々の曲のことはまた別として、いくつかのことを見直してみます。

●手首の柔らかさ(=不必要に力が入っていない状態)

私はよく手首が硬いと言われてきました。硬いというのは力んでしまっているということです。ちょっと試してほしいのですが、手首に不必要な力が入っていると、鍵盤上を自在に動く手ではなくなってしまいます。動くけど、動きが制限されるというか、スムーズではなくなると思います。
そのような意味でも手首に力が入っていないというのはとても重要だと思います。
でも、力が入っていると言われるので、今度は力を抜くことだけを意識していると、指がふにゃふにゃになってしまいますよね。なので、指の方へ動きが伝わる通過点でもあることも認識することが必要です。

また、鍵盤を押す時の力と同時に戻ってこようとする力もあるので、それを止めないために、不必要に力が入っていない状態がいいのではと思います。

手首に不必要な力は入っていないけど、しっかり繋がっているような感覚かなと思います。

鍵盤が戻ろうとする力も受け取れるようにする


●繋がりがある

鍵盤と指から手首まででなく、その上との繋がりも大事かなと思います。
無数の骨が関節で繋がり、先の方まで動かすことが出来るのですが、その繋がりを感じていることも大事です。
指先で何かを押したら、そのエネルギーが肩甲骨、鎖骨まで繋がっていくようなイメージです。個々のパーツの動きでピアノを演奏することはできません。

繋がっている


●両手の動きを形としてとらえる

例えば、両手オクターブで続く箇所があった時、「右手が白鍵→黒鍵→白鍵」で、「左手が黒鍵→白鍵→黒鍵」だったとします。

右手は、「手前→奥→手前」と動かして、左手は、「奥→手前→奥」と動かします。その時の動きを形としてとらえるとスムーズに弾けることがあります。

動きを形としてとらえる


●鍵盤の奥行

鍵盤は手前から奥の方まで結構な距離があります。一番奥を押すのはとても押しにくいですが押すことが出来ます。
白鍵はこの位置で弾かなければならないという決まりも、黒鍵はここですという決まりもありませんから、音型によって、手を動かしやすい場所で弾くことが出来ます。
青の●のように斜めに動いていくこともできます。

鍵盤を押す位置は自由


●鍵盤の高さと押したときの深さの関係

白鍵と黒鍵の高さが違います。って皆さんご存じだと思いますが・・
白鍵と黒鍵がどれくらい高さが違うかというと、うちのピアノだと、10ミリ黒鍵の方が高い位置にありました。(調べると8ミリと書いてあるサイトもありますので、メーカーによって差があるのかもしれません)

白鍵と黒鍵。鍵盤の高さ

白鍵は、10ミリ下がります。うちの黒鍵は8ミリ下がりました。黒鍵の方が少し浅いのですね。手のポジションが、白鍵にある時に、白鍵を弾くと10ミリの感覚で下げればいいのですが、ポジションが黒鍵にあって、白鍵を押す時、ポジションが白鍵にあって、黒鍵を押す時は、なかなかの誤差が生じやすいと思います。

黒鍵の高さから白鍵を弾くときは結構深い

感覚の誤差って言うのは、音色の違いだったり、力みだったりが生じやすいので、その辺を一致させることは大事なことだと思います。


弾きにくさを感じたら、これらのことはほんの一部だと思いますが、見直してみると新しい発見があるかもしれません!


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