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星降る夜にただあなたに会いたい【READY TO POP in 京セラ感想】

2月25日。
オーラスを終えて夜寝る前に、有明2日目の夜公演の挨拶で理人が「皆さん、今幸せですか?」って問いかけてくれたことを思い出していた。もうあれから約3ヶ月が経っているなんて嘘みたいだけど、随分と前のことのようにも感じるし。この言葉を聞いて一筋の涙を流したあの日に、私は何を思っていたのだろう。

READY TO POP期間中に自分の中で色んな感情が生まれたことを実感している。







京セラ1日目

開演と同時に照明が消えてペンライトの光だけが会場を照らした瞬間、星空に浮いてるような感覚になった。同行者と一緒に「スタンドで良かったね!」「浮いてる浮いてる!」なんて騒いだ後、お互い前を向きながら静かに手を繋いだ。
『READY TO POP!』の文字に11人が映し出される。これが見たかった、このために生きてきた。READY TO POPってこれだ。京セラドームの大きなモニターに映る11人の立ち姿にこちらも背筋が伸びる。いよいよ始まるんだ。


SPECTRA

アリーナツアーが終わってから2ヶ月ほど空いたこの期間に、ロックver.のSPECTRAを聞きたくて堪らない毎日を過ごしていた。通常のSPECTRAに物足りなさすら感じていたのは私だけじゃないと思っている。ラスサビ前「テンテンテテテンテン、テン♩」の部分(伝わる?)でアコギが鳴り響いて、ギターを掻き鳴らすような振り付けがなされるところを見るために京セラまで来たと言っても過言じゃない。あそこで1度燃える。2番の『You ready?』を「とうとう来たぞ京セラー!」って叫んだ理人も最高だったな。その瞬間、確かに会場のボルテージが上がる感覚があって、それが本当に嬉しかった。推しのパートで会場が盛り上がるって嬉しすぎるの。みんなありがとう。理人面。


MORE

まさか、まさか。と思ったらそのまさか。『電光石火〜♩日に日に増すSpeed♩』やばいやばいやばい、MOREだ!ここで持ってくるか!と思ったのと同時にPasswordセトリ落ちを確信(この後MC明けにやってくれて神だった)。私MOREの歌詞が大好きなんだけど、この曲を京セラの舞台で謳うかっこよさって半端なくて。
『延長線はどの星で戦う』とか、いやいや。追加公演京セラドーム!?みたいな。そんなのずるい、かっこよすぎる。『今駆け上がれ次のStage』すぎるから。
『放つ光 心奪って』『誰より光ってみせるから』これとか尾崎匠海くんのことだし。匠海が京セラに立つ意味ってやっぱり大きくて、私は大きく捉えてしまうので、その中で歌詞に意味を持って聞いてるところもあるんだけど。でもこれに関してはしっかりとどちらも匠海のパートなの。こんなに出来すぎてることある?っていつも思う。匠海は光だけど、光ったその分影も濃いところが彼の深みで、わからなくて、大好きなところ。伝えることを重要視している彼の歌には、私の妄想なんかじゃなくて必ず意味があるのだと思った。
勢いに乗せて真っ直ぐに夢を語る歌詞がたまらなくかっこよくて、それを生で浴びて思わず泣きそうになったけど、彼らから ライブを楽しませる! 精神をひしひしと感じていたので、私はただひたすらペンライトを振った。


Shooting star

「この曲が何かわかるか!持ってきたぞー!」って理人に煽られたときはまだ何がなんだかわからなかったけど、一発目西くんの低音が聞こえた瞬間すべてを理解した会場の盛り上がりったら。る心臓感じーて今!とノルカ〜ソルカ〜が聞けたことが本当に嬉しくて気づいたら歯出して笑ってた。モニターに抜かれる理人が本当に楽しそうな顔をしていて、私も楽しかった。開演前に ここで満を持してShooting starやるんだよ。いやいやそれはない(笑)なんてふざけながら話してたけど、全部あった。まんまと騙された。なんなら銀テープまで飛んで来たし。何もかも期待を上回ってくるINIのライブ、あ~楽しい!
今までShooting starに対してそこまで大きな感情はなかったけど、京セラを経て、来たぞ来たぞ…と言わんばかりのゾクゾクした湧き上がる何かが生まれるようになった。京セラで披露してくれたことで、私の中でこの曲が特別になった。


Runaway

セトリ落ちしないでくれてありがとう。私の大好きで大切なRunaway。会場にいる何万人で大合唱した時、思わずその大きさに呑み込まれそうになったけど『Let's Runaway Runaway』って歌詞に安心して呼吸が整った。私のためにありがとうね。と毎回思う。

それで、この時の理人が本当にいい顔してるんだよ。ファン一人ひとりの顔を見てるのかなと思う時もあれば会場全体を見渡して目を輝かせる時もあって、あぁこういうところが好きだなと思う。どこまでも優しいあなたには、この綺麗な景色だけを見ていてほしい。見える限りのペンライトの光、ひとつ残らずあなたへの、あなた達への愛であることをどうか忘れないで。


10 THINGS

電源を入れるような音が聞こえた瞬間ひとりで大絶叫。セトリ入りの喜びと、アンコールでイントロに合わせてゆっくりと華やかに登場するINIが大好きだったから、プチショックが入り交じる。だけど10 THINGSは神なので、そんなのどうでもいいんです。アリツの10 THINGSでは理人が『ふたりの心合わせればPerfect』で腹筋を見せるんだけど(ぷぷぷーw)、今回はそれが無くなっていて、あっ!やらないんだ♡と、その可愛さに堪らなく歯茎剥き出しの笑顔になった。
『奇跡の出会いが君を導いたんだ』
『君に出逢えて明日が好きになった』
『君も同じ気持ちであってほしい』
INIに対する感情って10 THINGSが全てだから。君も同じ気持ちであってほしい とか特に。こっちのセリフだよ!と思うのと同時に、好きな人たちからそれを歌われる嬉しさに思わず肩が上がる。11人が楽しそうに嬉しそうにしている姿を見ることが、幸せだと言ってくれることが私の幸せであるように。私のペンライトの光が、歓声が、笑顔がみんなの幸せでありますように。そう願っています。


Busterz

嘘でしょーーーー。私は理人MINIなので、理人MINIとかあんまり関係ないか。大好きなパートが沢山あるので、構えることしかできなくなる。理人って声がいいからなのかキリングパート的な部分を任されがちで、もちろんそこに向けていつも構えてはいるんだけど、その中でも特にBusterzは特別な気がしている。韓国語の中に突然、知っている言語が耳にズバッと差し込んでくるのが気持ちよすぎるし、それを提案したのが理人本人だということを知ってからは本当に好きで仕方がなくなった。間奏、理人と田島くんの掛け合いのパートも大好き。ピアノを弾くようなコレオと力強くもしなやかにステージを動き回る姿がなんとも綺麗で。高身長だからこそ映える部分もあると思うし、りひたじって最高なんです。今宵の『打ち噛ませ洸人』は、ガナリ多めの力強い叫びで、本当に腰抜かすかと思ったよ。


AMAZE ME

10 THINGSが披露された時アンコール曲への期待値が上がっていたけど、そうだ。この曲があったか。としてやられた気分になった。飛行船をモチーフにしたポップなフロートに乗って登場した11人。座りながら足をぶらぶらさせる人がいたりプロペラによりかかる人がいたり、そういう自由さがディズニーのパレードを見ているようで心が踊った。『思い出すのは君の名前だけだよ』で理人と大夢がモニターに抜かれたとき、理人がグレーの猫耳帽子を被っていることを確認して、撮影中にも関わらずありえない声を出した。私は理人を猫としているので(猫顔のため)、それを知っている同行者に腕をバンバン叩かれて、カメラもブレブレになりながら大興奮。そんなこともお構いなしに、私は「ねこちゃん、ねこちゃん、」とぽつぽつ呟くことしか出来なくなっていて、この空間だけカオスだったと思う。私のX(旧Twitter)相互にも理人を猫としている人が大勢いるから、相互の顔が浮かんだりして(顔知りません。)「みんな!猫だよ!」って心の中で呟いた。きっと共鳴していたことだろう。


挨拶

覚えてる範囲の話になるんだけど、

田島くん。
「小学生の頃にドームのコンサート観に行って、想像上だった。夢って、少しでもちゃんと自分の中で想像し続けてたら叶うんだと思う。」
そうだよね、そうだよね。2年でドーム公演ができることが早いと感じる田島くんはきっと、こうやってドーム公演を想像上のものとして、いつか叶えられたら とずっと、小学生の頃からずっと願い続けていたのだろう。その夢が今叶ったよ。早いと思うかもしれないけど、事実として田島くんは今京セラドームの舞台に立っているよ。と心の中で何度も唱えた。これからもそうやって夢を叶えていこうね。田島くんならきっと、素敵な景色を見せてくれると信じています。

理人。
「僕たちもアーティストやらせてもらいながら良い事ばかりではないけど、みんなもきっと、嫌なことつらいことあったと思うけどライブを楽しみに日々乗り越えて来てくれたんだよね。」「うまくまとまらないけど、まとめます。愛してるので、これからもついてきてください。」
つらい。好きすぎてつらい。この人はどこまでも神様だ。アイドルの神化禁止を心に誓っているけど、理人のことはどうしても神と例えてしまう。最上級を表す言葉として適したものが『神』しか見つからない。どうして彼は私たちファンにまで寄り添った言葉をかけてくれるのだろうか。〜だよね?って優しく問いかけてくれるから、そうだよ。ライブを楽しみに生きてきたよ。って激重感情を胸にしまいながら泣きじゃくることしかできなくなった。私にも挨拶の時間を設けてくれませんか。そう思うくらい、あなたは沢山の想いを伝えてくれる。まとめると愛してるってなんだ。俺も愛してる。もう、それしかないよ。ありがとう。

迅。
MINIー!じーん!って掛け合いをした後、目に涙を浮かべるあなたの美しさ。泣くことだけが感動の形ではないけど、迅の涙はどこまでも純粋で心に響く。私も泣いてたから必死で内容をほとんど思い出せないのが申し訳なく思うところだけど、一生懸命に言葉を繋いでくれた迅の想いは絶対に届いているよ。両脇から理人と雄大がわしゃわしゃっと頭を撫でて、この空間を大切に宝物箱にしまった。




京セラ2日目

11時になった瞬間座席を確認した。自分史上最高の座席でご飯が喉を通らず、「こんなに緊張するライブ初めて」と言うと同行者に「演者側?INIなの?」と笑われて緊張がほぐれる。なんでお前はそんなに落ち着いていられるのか、とツッコミをする気力もなく、ただ呼吸だけをしてその瞬間を待った。

曲の感想はほとんど初日と同じだから、というか、挨拶を経てほとんど記憶がなくなってしまったので(なにしとん泣)、挨拶の話と少しだけ。


DROP

チッケムを見てるときと同じ気持ちでライブ観ることあるんだ!って思えるくらい神の表情管理を確認できてテンションカンスト。やっぱりDROPの理人の輝きってすごい。本当に本当に楽しそうな顔をしてステージに立ってるね。いつもは割とかっこいい姿を見て絶叫するタイプなんだけど、この日に関しては真剣に見入ってしまった。見惚れてしまった。見たものを言葉で説明できなくてこの良さを伝えるのは難しいんだけど、本当に最高だった。本当に本当に、最高だった。LEGITのチッケムを見ているとこの時の感情を思い出すから、良ければみんなも見てほしい。


挨拶

匠海。
「INIとして活動しながら大変なこともあるけど、メンバーの支えだったりMINIの皆さんの支えがあって楽しく活動できてる。そして、幸せに過ごせています。」「京セラに立って夢が一つ、本当に大きな夢が一つ叶ったけど、INIならもっともっと上のステージに行けると思う。」
涙を必死に堪える姿が眩しかった。ステージの上では泣かないって決めているのは知っているけど、こんな日くらい泣いたっていいんだよ。ここで肩の荷を下ろしたって誰もあなたを責めないよ。けど、そこで泣かないのがなんだからしくて好きだった。『キラキラアイドル』を謳うのも、彼の中で何か言い聞かせている部分もあるのかなと思っているので、どこまでもINIの尾崎匠海であり続けてくれる姿に涙が落ちる。ずっとずっと夢に見ていた舞台に立って、夢が叶って。じゃあその次は?って、私ならそう思ってしまうんだけど、匠海は違ったね。もっともっと素敵な景色を見に行こう。あなたとならどこまでも。

京ちゃん。
「俺はライブが大好きで、この景色を見に、何度でも、悩みやつらいことがあっても、立ち上がって頑張れよって想いをFerris Wheelに込めた。」「みんなも日頃うざいこととか腹立つことめっちゃあると思うし、なんの為に生きてんのかわかんねぇみたいな人もいると思うけど、何か一つ、今俺が一つ楽しみを持って頑張れてるように。みんなも何か一つ楽しみを持って、一緒に生きていこう。」
RTP毎公演言ってたんじゃないかって思うくらい、何度も何度もライブが大好きって伝えてくれるところ。そういうところ。私もFerris Wheelを聴きながらライブのことを思い浮かべたりしていたから、そこの一致に涙が出るほど嬉しくなった。うざい・腹立つ・わかんねぇ、って言葉を崩して話してくれたからか、社会人経験のある彼から出てくる言葉だからなのか、なんだかそれが心の奥まで刺さってしまった。会場にいる全員に向かって喋ってるのはわかってるけど、私だけの為に言葉を紡いでくれてるように勘違いできて、こんなに楽しい空間にいるのに見破られたような、それが嬉しくもあって。INIの活動が、ライブが私の活力で、あなたのおかげでここにいるよ って、そう伝えたい。未だになんの為に生きてるのかわかんなくなること沢山あるけど、好きな人に「一緒に生きていこう」なんて言われたら、それが生きる意味になってしまう。なってしまった。少し寄りかかってもいいのかなって思わせてくれてありがとう。次のライブが楽しみだね。生きるぞー。


理人。
初めに、猫耳帽子の耳にイヤモニを付けて「こっちが耳なので…笑」って猫チョケした理人を食べます。
「意味分かんないと思うけど僕はめちゃくちゃ寂しがりやで、休みの日もすぐメンバー誘ったり。こうやってみんなの前に立つことで元気を貰える。」「こうしている(INIとして活動している)自分が好きだし、仲良しで大好きなメンバーと、MINIの皆さんに色んな景色を見させてもらえる環境に感謝している。」「ツアーが終わることに対して寂しい気持ちがある。でもそれはそれでいいと思っていて、なぜなら次会う理由ができるから。」
あーーーーーーあーーーーあーーーーーーーー。こんなの、こんなのずるい。

京セラの2日前に投稿したnote。ザッと要約すると、『理人が寂しくてひとりで散歩に行くような日のお守りになるような言葉を。私から伝えたいことがある』というような内容で…。今の私の気持ちと理人の気持ちがリンクしてるというか、そう思わざるを得ない挨拶の言葉に、なんでかわからないけど涙がボロボロ出てきた。最近やたらと自分が寂しがり屋なことを口外していて、口に出して言えるくらいそういう自分のことも認めてあげられるようになったのかな〜とか感じて嬉しい。そして何より嬉しかったのが「こうしている自分が好き」と言ってくれたこと。なぜなら私もそうだから。『君も同じ気持ちであってほしい』が叶った瞬間だったのかな〜なんて思う。理人が図書室にこもりながら勉強してたあの時間も青春って言ってたエピソードが大好きなんだけど、今日の挨拶で「この寂しい感情を忘れないでね。次会える理由ができるから。」って言ってくれたのも同じ引き出しに入るくらい大好きだなぁ。愛おしさで爆発した。寂しく思う日に私はあなたの言葉を思い出すよ。


TELEVISION

Aメロで憧れを謳ってBメロで憧れに近づいて、サビで今度は僕が君に!ってこっちに呼びかけてくれる歌詞が明るくて切なくて寂しくて、ラストにぴったりな曲だなぁと改めて感じる。星型の紙吹雪が降ってきたとき、それがまさしく魔法みたいで思わず上を見上げた。ペンライトの光と合わさったとき、本当にそれが綺麗で。その瞬間、INIから目を離して会場を見渡す時間が発生したことをよく覚えている。笑顔で手を振る11人を見ながら寂しいな〜と思いつつも、理人の挨拶があったからこの気持ちを忘れずに取っておこうと思えて嬉しかった。またいつか、すぐに会おうね。




あとがき

今日久しぶりにスケジュール帳を見返していたら、INIに出会ってからあきらかに予定が増えていたことに気がついた。別にINI関連の予定だけじゃないけど、そうやって日常に彩りを与えてもらっていたんだなと。元気になって、笑顔が増えて、それだけでいい。それがいい。そうやって何年、何十年と変わらずそこに幸せがあるように。


星降る夜に ただあなたに会いたい

星月夜/由薫

うちわケースに入れて持って帰ってきた星型の紙吹雪を片付けながらこの日のことを思い出していた。思わず笑顔が溢れる。これからもそうやって生きていく。

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