2回目の胚移植
昨日は携帯をパーソナルモードにして、仕事の通知を切った。通知を切るのは、長期休み中と移植の日だけ。
昨日は穏やかに、2回目の移植を終えた。
正直ここまでリアタイで書く予定ではなかったけど、自分の感情が思いのほか揺れ動いたので、記録として残しておこうと思う。
準備のとき
2回目の移植に向けてホルモン補充をはじめたときに、このnoteを書いた。
でも実際は全然慣れていなくて、日が近づくとむしろ2回目の方が怖くなった。1回目に抱いた新しいものへの好奇心と期待感は、何よりも抗不安薬になっていたのかもしれない。
ホルモン補充が始まってから
期待しすぎない、と地道に日常を送った3週間だったけど
移植日が迫るにつれてだんだん寝るのが下手になった。
何が不安というわけでもないけど当日の朝は起きた瞬間に感情が溢れた。
病院に近づくと歩くだけで涙がでてきた。
2回目は、とにかく
移植をして、結果が出る。
そのことにすごく不安定になった。
移植
移植自体は、たくさんのブログや記事で書かれている通り10分程度。私は大学病院に通っているので、移植する胚盤胞の写真を見せてもらったり、エコーを見たりすることもない。
採卵に比べると痛くないそうだが、私はこの移植も地味に痛いなと思っている。移植自体の痛さというよりは、硬い器具や細いカテーテルが入ってくる痛さ。なんとも気持ち悪い。
そして今回は、精神的にも不安定だったためか、その痛みをより強く感じた。そして、移殖中は目を開けられなかった。
でも不思議なことで、胚が入り器具が抜けると、あとは何の感覚もない。
処置が終わると、休む時間もなくスタスタと処置室を出て、支払いの金額に驚いて、帰宅した。これは前回と同じ。
帰路
帰宅中は、移植を終えたからか、こんな弱ってる自分じゃいられないと、逆に奮い立つ気持ちになった。
病院に入るときと全く違う私がいて、
おなかの中には、顕微授精から培養、融解、そして移植を、しっかりと耐え抜いたたまごがいる。それだけで「ありがとう」という気持ちと、「今日から一緒に頑張ろう」と思う気持ちが沸き出てきた。
まだまだ小さくて、これから紡いでいくたまごに、私はすでに強くしてもらっている。帰りの電車の中で、そう思った。
大きな期待もないけど、不安もない。
その日は、とっても穏やかな状態で眠りについた。
一夜経って
もうすっかり自分も生活も、日常に戻っている。
考えなければ、何もなかったかのように、まだ何の症状も変化もない。
これから何か変化が出てくるだろうか。
ソワソワするのはもう少し先になると思うが、
きっと、うまくいく。
そう信じて今は過ごすだけだと思っている。
昨日までの不安が嘘のように、今日は仕事に集中できた。
どうか、どうか、うまくいきますように。
今思うことはほんとに、それだけ。
うまくいきますように。