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人生の最終回みたいな夜



8/5くるりのライブの千秋楽へ

20代の頃、親友がファンクラブ(純情息子)に入るほどのくるりファンだったのでその恩恵を受け、何度も観に行ったくるり。ありがたさわかってないんじゃない?ってくらい、よく観に行くバンドだった

コロナ禍になり、これまでの生活の中で楽しみにしていたものが楽しめなくなった時、#くるりの20曲というタグを見つけ、件のくるりファンの親友や離れて暮らすくるり好きな友人とプレイリストを考えて過ごし、私の中でまたくるりのライブが観たい!という気持ちがふつふつと沸いてきた

そして迎えた2022年。くるりがツアーを発表。最終日は私が生まれ育った街のライブハウス。喜び勇んでチケットを取りライブへ

ほぼ定刻にメンバーが登場し、ライブスタート。数曲目、大好きなブレーメンのイントロを聴いた瞬間、涙が出てきて止まらなかった。久しぶりにくるりの音楽を生で聴けることの喜びと20代の頃の記憶が合わさって。昔、くるりはライブでもフェスでもかなり攻めたセトリをぶつけて来てて、なかなか聴けなかったこれぞくるり!な曲がふんだんに入れられた今回のセトリにただただ感動。1曲ごとに感動が塗り重ねられていく感じ

本編の後半にこれまた大好きなeverybody feel the sameをやってくれたんだけど、お客さんが声は出せねど一体となってる光景を観て、多幸感を通り過ぎて切なくなるほど胸がいっぱいになった。人生の最終回みたいな。幸せで終わって欲しくなくて寂しい気持ち。ライトで会場全体が照らされた瞬間、ふわーっと宙に浮かぶような感覚。音楽のライブでしか味わえないあの感覚が体に走った

くるりの音楽がなくても私の人生はきっと楽しかったと思うけど、くるりの音楽に出会って私の人生はより色鮮やかなものになったんだな、と改めて思う。私はくるりがやっぱり大好きだし、コロナ禍を経験して、くるりのライブをこんなにも欲していたんだな、と自分でも驚いた。

あれから1週間経ったけど、まだ魔法が残ってるような気がする。こんな気持ちがずっと続けばいいのにな、と思いながら次にくるりを観る日を夢見ているのだった

しかし、この曲をまさか聴けるとは!という曲まで盛り込んできたくるりはほんとにすごい。すごいぞくるり!

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