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【写真】曇天と晴天: 大門(浜松町)~竹芝ふ頭

 年明けのその日の午後は、都営大江戸線大門駅からはじまる旅。

 JR浜松町駅の一部は工事で生まれ変わっている最中。エレベーターで、新しくできた自由通路へ。モノレールと新幹線が轟音とともに、忙しく行き交っている。

 首都高を眼下にしながら、

 ゆりかもめ「竹芝」駅に向かって歩き、

 竹芝桟橋へ。

■表情豊かな雲

 竹芝桟橋の遊歩道は、夕暮れまでの時間を静かに過ごす場所のひとつだ。

 人影はまばらで、時折、散歩やジョギングを楽しむ人とすれ違う。あいているベンチに陣取り、本を開くのだけど、

 空があまりにも美しく、つい視線を上げて空想に耽ってしまう。

 彼方には、旅客機。

■水上バスから伝わってくる幸福

 そして目の前を、船が頻繁に通り過ぎていく。

 水上バスに乗船しながら景色を楽しむ人たちの気分が、こちらにも伝わってくる気がする。

■明日は晴れかも?の予感

 雲は、だんだん薄くなってきている。

 月の姿もクリアに。翌日の晴れを予感させる空だ。

■翌日、晴天、ほぼ同時刻

 翌日は快晴。
 移動時間の関係で、ほかのお気に入りの場所に比べて自宅兼仕事場から近い、同じところに足を向けてみた。

 こんなふうに、どこまでも青い空。行き交う船。

 そして旅客機。

■青空の下で、曇天を思う

 ただ、青空を見ているとだんだん気づいてくる。ニュアンスのある曇り空も、なかなか捨てがたかったな、ということに。

 曇り空があるからこそ青空を想う。そして、まるで広大な空を大急ぎで塗って仕上げましたとでもいうような青空のはっとする美しさの下では、その反対に、風に乗って流れながら、表情を変えていく雲を想像したりもする。そんな贅沢が、気持ちの豊かさということなのだろうか。

 曇天から晴天へ。
 この2日、同じ場所で過ごした時間は、とても贅沢だった。うん。


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