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旅,写真

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#旅行

【写真】原美術館ARC-ウォーホル,奈良美智,ホスピタリティとメンバーシップ

 2021年1月11日、惜しまれて閉館した品川区の原美術館。同年4月、群馬県渋川市の別館「ハラ ミュージアム アーク」が「原美術館ARC」として再び開館したことは知っていたけれど、訪ねないままになっていた。 朝、バスタ新宿  午後からは快晴予報、の予報を頼りに、朝にバスタ新宿へ。  高速バスは渋川駅で下車。渋川駅から路線バスに乗り換えて30分ほど、停留所は「グリーン牧場前」。牧場、に縁のなさそうな服装のわたしがひとり降りようとしていく姿はふしぎに見えたらしく、「えっ?」

【写真】鵜戸神宮,宮崎空港から成田へ

 神話の旅、宮崎。その最終日。 鵜戸神宮  空港に向かう前に、鵜戸神社へ。  神社の朱色と、青い空と海の美しいコントラスト。  この、異国リゾート風の風景には、目が慣れてきたけれど、  この神社には、やはり驚いた。  岩の入口まで、急な階段を下る。 奇岩と亀石  洞窟を出ると、改めて目に飛び込んでくるのは、特徴的な奇岩。  この神社では「運玉」と呼ばれる、素焼きの小さな玉が売られていて、  説明にあるように、下の写真の「亀石」をめがけて投げ入れる。  風

【写真】青島,青島神社

 旅も、そろそろ終盤へ。  3月某日の、青島と青島神社。 青島  風と空の青さが違う。遠いところに来たことを、改めて実感した朝。  桟橋を渡って、青島神社へ。  鬼の洗濯板。 青島神社  道すがら海岸で拾った貝殻を、  お願いごとをしながら、ここに積んだ。  まるで異国に彷徨いこんだような、椰子の林を抜けて、  お詣りを。  鬼の洗濯板に降り立って、  自然の創り上げた規則的な直線を歩き、磯の生き物探しを愉しんだ。

【写真】天岩戸神社,天の安川原と

 日本神話の旅、宮崎。  高千穂へ。 天岩戸神社  天岩戸とは、  この、天岩戸。 天岩戸神社  ご神体「天岩戸」は、もちろん撮影不可。それ以前に、雨足がひどくなってきたので、写真は、イメージのみ。  傘をさして細道を下り、注連縄が張られた対岸の洞窟から、御神体を見たときには「ここが……」という感慨があった。 天の安河原  雨足の強まる中、天の安河原にも足を延ばしてみることに。  「八百万の神々が集まって相談した場所」。  洞窟、仰慕窟(ぎょうぼがいわや

【写真】高千穂峡散策と鬼八の力石

 宮崎から、高千穂への旅。  夜神楽を堪能した翌朝は  高千穂の旅。  小雨がぱらつく中、朝の高千穂峡。 高千穂峡  貸しボート乗り場の駐車場に車を乗り入れて、  乗り場へと降りていく。  かなり急な石段からは、まるで糸のように水が流れる小さな滝を臨む。  ボート乗り場から、橋方面。 真名井の滝  次に、遊歩道を上流へと進んでみる。  さきほどの貸しボートが高千穂峡に浮かぶ。  ボートがすすめるは、画面中央のロープの場所まで。 鬼八の岩石  渓谷を

【写真】高千穂神楽 (高千穂の夜神楽)

 宮崎市から、高千穂。  高千穂神社・神楽殿へ。 高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時から奉納  通常はそれぞれの集落が、「夜を徹して、33番ある神楽を奉納する」のが高千穂神楽。  ここ高千穂神社境内の神楽殿では、毎晩20~21時に「高千穂神楽」が上演される。 「浅ケ部神楽保存会」の夜神楽を鑑賞  この日の公演は、「浅ケ部(あさかべ)神楽保存会」によるもの。  奉納されるのは、全33番のなかの4番「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取(ととり)の

【写真】御池(みそぎ池)、朝

 3月某日、よく晴れた朝。  池のほとりにはじまる、日本神話の旅。  黄泉の国から戻った伊邪那岐命が禊を行い、さまざまな神が生まれたその最後に、左眼から天照大御神、右眼から月読命、鼻から建速須佐之男命の三貴子が生まれた。  その舞台、みそぎ池(阿波岐原森林公園 市民の森 内)。 あっけないほどすぐに辿り着く  写真のとおり、それほど大きな池ではない。しかも探しやすく、車を駐車したその前に池がある、ということに少し拍子抜けした。  ただ、だから神秘的な雰囲気が損なわ

工場跡×音響×映像 -AMBIENT KYOTO@京都新聞ビル地下1階

 AMBIENT KYOTO、好評につき12/24まで→12/31までに会期延長。  そのおかげで、訪ねることができた。  昨年も訪ねていたのだけど、  個人的には今回のほうが、より「入って」いかれた気がした。 新聞社の印刷工場跡へ さきに引用した概要にあるように、今年は2会場で展開。  本稿では、わたしにとってはより印象的だった、坂本龍一 × 高谷史郎@京都新聞ビル地下1階のほうを紹介する。  とてもわかりやすい、地下鉄駅直結の会場。  諸注意を聞き、承諾のう

【写真】モエレ沼公園,晩秋 Day2-モエレ山から駆け降りる

 11月初旬、モエレ沼公園@札幌を訪ねる短い旅。その2日目。 モエレ沼公園、快晴  この日の朝は、快晴。  新千歳空港に向かう前に、立ち寄った。  ガラスのピラミッドで、軽く休憩したあと、  モエレ沼に登る。 モエレ山とは(おさらい) 朝のモエレ山 山頂へ  一直線に登ることもできるのだけど、上記説明のとおり、5ルートあるうちの、石段ルートのひとつを、ゆったりと進む。  振り返るたびに、地上が遠くなるのが楽しい。  ふもとからの高さ52mとはいえ、実際の感

【写真】MIHO MUSEUM(滋賀県) トンネルと秘宝

 MIHO MUSEUMを訪ねてきた。「山奥にすごい美術館がある、予備知識はあえて入れないで、行っているのがおすすめ」という話を聞き、足を運ばずにはいられなくなった。 MIHO MUSEUMまでの道程 仲間たちの中にこの日に行きますという人たちがいたので、「会えたら会えたで」とい緩い感じで、全国さまざまな場所から美術館を目指した。  わたしの場合は、朝に都内を出発、品川から新幹線に乗り、京都の1駅手前の米原で下車、在来線で石山駅へ。そこからは、バスが運行している。  石

【写真】秋の豊島 -絶景,棚田,秋桜

 豊島、棚田。  あまりに印象的だった風景が観たくて、再び訪れた。人気の場所のため前回はとにかく人が多かったので、今回はあえて、美術館休館日に。 高松港-家浦港 早朝、高松港。  高速船チケット売り場。これらの島々への出発点。  窓口。この日のチケットは船内で。  朝の明るい陽光が水面に反射し、あたりに光を拡散している。  船が入港してきて、  後方デッキに、いつものように落ち着いた。乗客も6人程度と少ない。  デッキの客は、わたしと、このお届け物。島の食堂に

【写真】モエレ沼公園,秋の散策:Day1

 「北の大地へ!」を合言葉に、札幌に集まって、  友人たちとイベントを愉しみ、打ち上げと札幌の夜パフェ文化を満喫したあと、  ひとり旅モードに入って、モエレ沼公園へ再び。 雨上がりの道を、モエレ沼公園まで  札幌駅からは1時間程度。いろいろな行き方があるが、この日は、地下鉄から路線バスに乗り、豊畑バス停から20分ほど歩くことにした。  実は、朝は激しい雨だった。天気は依然として変わりやすく、時折傘をさした。 公園全体図  モエレ山が迎えてくれる。  公園全体図

【写真】豊島①高松港-家浦港-唐櫃から棚田

 高松港、快晴。  この日は、豊島(てしま)へ。 高松港-豊島(家浦)港、高速船で50分  フェリーではなく、高速船で向かう。  デッキ席に座り、風に吹かれる。  船は、気持ちよくぐんぐん進んでいく。優雅にゆったりと進んでいくフェリーとは好対照だ。  見慣れた島に近づく。男木島だ。  やがて、直島の島影が見えてくる。  ここは、フェリー乗り場のある宮浦(みやのうら)でなく、本村港。バス停の名称は「直島港」だ。  乗船時間約50分、豊島・家浦港に到着。  実

【写真】直島, 大竹伸朗 5作品+1

 季節とともに移りゆく風景を背景に、現代アート作品を鑑賞できる直島。それなりの数となったストックから、作家別で整理してみるということをしてみたい。  大竹伸朗作品から。  今年2月に終了した大竹伸朗展@東京国立近代美術館では、圧倒的な情報量の作品のなかに翻弄されることとなった。  東京国立近代美術館では、偶然、作家自身のパフォーマンスも鑑賞した。 家プロジェクト「はいしゃ」≪舌上夢/ボッコン覗≫(2006年)  大竹伸朗らしいと感じる作品の一つは、直島の「はいしゃ」