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2021年1月11日、惜しまれて閉館した品川区の原美術館。同年4月、群馬県渋川市の別館「ハラ ミュージアム アーク」が「原美術館ARC」として再び開館したことは知っていたけれど、訪ねないままになっていた。 朝、バスタ新宿 午後からは快晴予報、の予報を頼りに、朝にバスタ新宿へ。 高速バスは渋川駅で下車。渋川駅から路線バスに乗り換えて30分ほど、停留所は「グリーン牧場前」。牧場、に縁のなさそうな服装のわたしがひとり降りようとしていく姿はふしぎに見えたらしく、「えっ?」
AMBIENT KYOTO (-12/31) 京都の中心部2会場で展開されている、AMBIENTミュージックの祭典。 京都中央信用金庫 旧厚生センター会場。昨年の様子はこちら。 印象に残った2作品を。 TOO PURE 軽快な音楽に乗って、高速でスクリーンに流れていく、自然をモチーフにしたアニメーション映像。 観ている者も、その流れるような移り変わりの渦の中に、いつの間にか巻き込まれていく。 何も考えず、映像に身を任せて佇む。春夏秋冬を何度も繰り返
AMBIENT KYOTO、好評につき12/24まで→12/31までに会期延長。 そのおかげで、訪ねることができた。 昨年も訪ねていたのだけど、 個人的には今回のほうが、より「入って」いかれた気がした。 新聞社の印刷工場跡へ さきに引用した概要にあるように、今年は2会場で展開。 本稿では、わたしにとってはより印象的だった、坂本龍一 × 高谷史郎@京都新聞ビル地下1階のほうを紹介する。 とてもわかりやすい、地下鉄駅直結の会場。 諸注意を聞き、承諾のう
先日、こちらの記事で、名和晃平作品について、神宮の杜に設置された白い鹿の像について「撮影した写真が残っていないのが残念でならない」と書いた。 その写真が出てきた。 古いカメラで撮影したものだが、アップしておこうと思う。 天空海闊 -初開催の野外彫刻展 ウェブサイトには、当時の開催趣旨が残っている。 名和晃平 White Deer(Meiji Jingu) わたしの中で、名和晃平作品といえば、杜の中で出逢ったこの白い鹿だ。ご覧のように少し高い位置に設置されて
短い高松の旅、最終日。その日は船には乗らず、街を歩いた。 川島猛 展@高松市美術館 高松市美術館開館35周年記念 特別企画「川島猛展」。 ■ ■■ 60年代、70年代、80年代、と、年代を追って代表作が展示されている。まずは、作家の代表作のひとつ、Red and Blackから。 ■ ■■ ■ ■■ ■ ■■ ■ ■■ ■ ■■ そして最後は、近年の作品が展示されている。 引いて全体感を観たときと、寄ったときの印象がかなり異なる作品だ。線を目で追っ
季節とともに移りゆく風景を背景に、現代アート作品を鑑賞できる直島。それなりの数となったストックから、作家別で整理してみるということをしてみたい。 大竹伸朗作品から。 今年2月に終了した大竹伸朗展@東京国立近代美術館では、圧倒的な情報量の作品のなかに翻弄されることとなった。 東京国立近代美術館では、偶然、作家自身のパフォーマンスも鑑賞した。 家プロジェクト「はいしゃ」≪舌上夢/ボッコン覗≫(2006年) 大竹伸朗らしいと感じる作品の一つは、直島の「はいしゃ」
約1年ぶりの、ヴァレーギャラリー(直島)。 ベネッセハウスからは、徒歩でも向かえる。鑑賞料金も、ベネッセハウス ミュージアムの入館料に含まれている。 小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」 ここには2人のアーティストの作品が展示されている。 坂に沿って恒久設置されているのは、小沢剛「スラグブッダ88 -豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏」(2006/2022年)。 直島からも船で渡ることができる豊島
高松港からフェリーに小一時間乗り、直島・宮浦港へ。 草間彌生の「赤かぼちゃ」に挨拶をし、 町営バスに乗って、終点の「つつじ荘」前まで。 海を前に、はるか右手に、その黄色い作品はこんなふうに見える。 野外展示を意識して制作,94年に展示 本作には長い歴史がある。 直島が「アートの島」と一般的に知られる前から、この場所に在った。 台風で破損,一時避難も ただ、島の桟橋に展示されているということは危険と隣り合わせだ。何度か台風などで破損し、長い間、「台
フェリーで直島を訪れるとき、真っ先に視界に入る屋外作品、草間彌生の「赤かぼちゃ」。 瀬戸内国際芸術祭の紹介でも、直島のアート「01番」。 この作品よりもずっと前、「アートの島・直島」の黎明期に展示されている(※台風で破損したりして、現在のものは昨年再設置された)黄南瓜と並んで、この島のシンボル的存在だ。 12月には、クリスマスの飾りで周囲が彩られていたり、 塗り直し中、だったりもした。 フェリーからの[赤かぼちゃ] まず、高松港ー直島(宮浦港)間のフェリ
そんなわけで、直島に短い旅をした。2022年は月に一度は訪れて、瀬戸内国際芸術祭2022を含めて1年楽しみ尽くしたので、もう暫くは訪れることはないのではと思っていたのだけど。 格安の航空券情報とホテル情報を目にしたら、条件反射的に予約をしてしまっていた。天候はずっと雨と曇り予報だったのだけど、島の転機は雨予報から快晴に逆転することが経験上多く、今回もそうなった。 それなりの枚数の写真を撮ったので、順次紹介していこうと思う。まずは李禹煥(Lee Ufan) 美術館の「
連休明けの高松空港。今回は、とても短い旅。 東京では2日連続で「極めて危険」の熱中症情報が出ていた。ここでは湿気に加えて、すぐにでもひと雨きそうな雲が空に広がっていた。 高松空港敷地、フェンスの向こう 空港の敷地内に設置されている、イサム・ノグチの[TIME AND SPACE]へと急ぐ。空港ビルを背にして、駐車場を抜け、道路を一本隔てた先にその作品はある。 ちなみに、(おそらく歩行者を想定しない)リムジンバス等の専用道路を横断する、は結構ドキドキではある。
初夏のモエレ沼公園(札幌)。写真も、残り少なくなってきた。 ミュージックシェル 名前から想像できるように、音楽イベントなども行われる場所。人影のないこの日は、パブリックアート的な存在感を放っていた。 「サクラの森」と遊具 「サクラの森」と名付けられた桜並木の小路に、イサム・ノグチのデザインによる遊具が置かれた小さな広場が点在していた。 そして、何気ない風景 そして。ここは、何気ない風景がとにかくいい。 とても名残惜しいけれど。また別の季節に、異なる彩の
初夏、快晴、モエレ沼公園(札幌)。 引き続き、写真とともに振り返っていく。 海の噴水 春から秋までの、1日のうちのとても限られた時間に運転される噴水。 限界を知らないかのように、高く、高く。言葉はもう必要なく、ただ眺めるだけで爽快だ。 近寄ればこのように大迫力が楽しめる。そして、ガラスのピラミッドやモエレ山など、高いところから眺めるのも気持ちがいい。 夜にはライトアップされるそう。交通手段の限られた旅人には、ちょっとハードルが高いかもしれない。 モエ
6月、札幌。イサム・ノグチの壮大な作品、モエレ沼公園。 今日はこの公園のシンボル的な存在、ガラスのピラミッドを。 青空に映える透明なピラミッド バス停「モエレ沼公園東口」と第一駐車場側から近づいていくと、モエレ沼越しに、こんなふうにピラミッドは現れる。 強い風が吹き、木々が揺れる。 初夏の緑の向こうにそびえるガラスのピラミッドは、青空の下でひたすら爽やかだ。 中に入ってみる。 陽光が射しこむHIDAMARI(陽だまり) ピラミッドの名前は、HID