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サラリーマンでも行ける‼ ヨーロッパ1週間旅 アイスランドの旅②

 昨晩は日付が変わってからのチェックインだったため、実質的な旅の初日はレイキャビク市内を徒歩で観光する。さすがに今日は朝寝坊でホテルの朝食時間はすでに終わっている。ホテル近くのカフェで朝食。コーヒー2杯と小さなパン一つだったが2000円近くした。やはりかなり物価が高い。
 カフェのある通りは細いながらも賑わっており、両側には様々な店がある。「スシバリン」とカタカナで書いてある寿司店も発見するが「バリン」とは一体何だろう?
 左側にややクラシカルな雰囲気の一画があったので覗いてみるとツーリストインフォメーションだった。実は、レイキャビクで訪問したい場所の筆頭(まあ、行きたがっているのは私ではなくて妻なのだが)が「ホットドック屋台」なのだが、場所がわからなかった。ツーリストインフォメーションに来たからには聞いておきたい。地図を片手に窓口嬢を訪ねる。
「有名なホットドッグ店があると思うのですが…」
「アメリカのクリントン大統領が並んで食べたところでしょうか?」
「ええ、そうです」
「それなら、ここ…歩いて5分ぐらいですね。他にホットドッグ店はないから、すぐわかると思いますよ」
 確かに、屋台はすぐ見つかった。ツーリストインフォメーションのある賑やかな通りの一本裏という立地的にはあまりいいとは言えない場所だったが、数名が行列を作っている。カレーのような風味のソースがかかっており、なかなか美味しかった。
 来た道を引き返し、ツーリストインフォメーションの先の二股を右に進む。次の目的地は昨晩シルエットだけ見えたハンメルフェスト教会だ。途中、書店に併設されているカフェに入る。
 メニューを眺めていると「BANCHA」とある。まさかとは思うが注文してみる。本当に「番茶」が出てきたのには驚いた。特に日本やアジアをテーマにしたカフェではなかったが。

 カフェをでて少し先に「ヌードル」の看板を掲げた店がある。私は海外で日本食が恋しくなることはあまりないのだが、「汁麺」はたまに食べたくなる。この店にも食指が動くが、さっきホットドッグを食べたばかりで腹は減ってない。教会の帰り道によることにしよう。
 ハンメルフェスト教会は、レイキャビク唯一の高層建築物として、教会そのものではなく展望台として観光客の人気を集めている。なるほど、塔の上からはレイキャビクの街が一望できる。この日は晴れていたが、空には若干雲が多い。雲が無ければ氷河も見えるそうだが、残念ながらそこまでは望めなかった。
 教会を後に、先ほどチェックしておいたヌードルの店に入る。店員はアジア系だが肌が浅黒い。ラーメンや中華麺ではないだろう。スープヌードルがあったので2つ注文する。「スパイシーにする?」と定員が聞いてくる。辛い物が好きな妻は即座に「イエス」。私は辛くない方が良かったのだが、店員は私がストップをかけるまでもなくとも2つとも辛くしてしまった。客は私たち以外に現地の家族連れが1組。母親と子どもたちは箸を使ってヌードルを食べているが、父親は「こんな奇妙なものが食えるか」といった顔で、その様子をながめている。
 続いては、少し歩いて「ペニス博物館」へ。その名前から日本の「秘宝館」みたいなユーモラスなものを想像していたのだが、実際にはかなり真面目な博物館で、さまざまな動物のペニスに関する資料や標本が展示してある。その中にはもちろん人間も。

 夕食は妻が日本の雑誌に載っていたというレストランを希望したので、その記事を頼りに、朝食べたホットドッグ屋台の少し先まで行ってみる。しかし確かに雑誌と同じ建物はあったが古い記事なのかそこにレストランは無く空き家。そこで、来るときに通りかかった魚料理が売りらしいレストランに飛込みで入るが満席とのこと。店員から「うちの店に予約なしで来るなんて無理よ」と呆れられるが、「じゃあ、明日は予約とれる?」と聞いてみると「OK」とのこと。流行っているのだかいないのだか、よくわからない店だ。
 結局、食事をしたのはメキシコ料理の店。アイスランドまで行ってメキシコ料理というのもなんだが、妻によると「メキシコ料理はまずく作りようがないので、飛込みで入っても失敗が少ない」のだという。
 

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