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サラリーマンでも行ける‼ 3泊5日でヨーロッパ ベルギーの旅②

  旅の2日目はブリュッセル市内の散策。まずは王宮へ。かつて多くの君主国があったヨーロッパでは王宮・宮殿・城は観光スポットとしては一般的であり、私もあちこち訪れているが、どこも館内の展示は当時の調度品や当主一家の肖像画など似たり寄ったりであり、一つひとつの印象がどうしても薄くなる。まあ、これは日本の城でも言えることなのだが…
 次に目指すは、正式な名前があるかどうかは知らないが私が勝手に名付けた「チョコレート通り」へ。ベルギー名物のひとつがチョコレート。今では日本中に店舗がある「ゴディバ」が有名だが、ほかにも「ピエール・マルコリーニ」「ノイハウス」などの名店がいくつもある。そしてそれらが軒を連ねる一画が、ブリュッセル中心街からちょっと歩いた小さな広場にある。
 その中の一店に入る。日本人客も多く訪れるのだろう。日本人女性店員がいて、すかさず色々と商品説明を始める。私は実はこの手の「現地企業で働く日本人」があまり好きではない。まあ、中には本当に優秀な人もいるのだろうが、「外国語ができる」だけで仕事に就き「ワタシは海外で働いているの。特別なの。すごいでしょ」みたいな妙なエリート風を吹かせる人が多い。この人も御多分にもれずそんな感じで、「何も知らない日本人観光客に教えてやっている」感がプンプンする。早々に退散する。
 次に訪れたのは屋外マーケット。野菜や果物などがメインだが、飲食用の屋台もいくつかある。ベルギー名物ワッフルも売っている。ベルギーのワッフルといっても、地域によって大きく2種類あり、ブリュッセルのものは軟らかくモチモチした食感が特徴だという。妻が「1人1個食べよう」と提案するが、これまでの経験上、ヨーロッパのスイーツが巨大であることはよく知っている。絶対に食べきれないに違いないない。とりあえず1つ注文する。案の定、生クリームがたっぷり乗った巨大ワッフルが出てくる。焼き立てで美味しいがさすがに量が多い。2人で分けてちょうどよかった。

 さて、この後は特に予定を決めていない。広場で地図を広げて今後の予定を検討する。クラシックカーなど多数展示しているオートワールドという博物館と、その近くにEU本部がある。EU本部は中には入れないだろうが、行くだけ言ってみよう。
 オートワールドはなかなか見応えがあった。展示車の年代は1800年代から、当時私が乗っていたアウディTTや、その前に乗っていたアルファスパイダーヴェローチェなどの比較的新しいものまでと幅広い。車好きなら行って損はない。
 EU (その前のEC、EECも含め) の本部があることから、ブリュッセルは「ヨーロッパの首都」を名乗っている。市内では土産物店をいくつか覗いたが「ベルギー」「ブリュッセル」と書かれたものの他に、EUをモチーフにしたTシャツもいくつかあり、EU各国の国民性を男女の営みのマンガで皮肉ったデザインもあった。ケチで有名なオランダ人は一度使ったコンドームを洗濯して再利用していたり、ドイツ人は女王様にM男だったりなどなかなかにユニークだが、さすがに人前で着る機会はないだろうと思い購入しなかった。

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