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サラリーマンでも行ける‼ヨーロッパ1週間旅 モンテネグロ・セルビアの旅④

 モンテネグロも最終日。昨日の手はず通り、チャーターした車で古い街なみが残るコトルを訪問。非常に細長く入り組んだ入り江を最奥まで行って,
ぐるりと対岸へ渡る形なので、非常に時間がかかる。が、景色は非常にいい。町の入口にある駐車場に車を停めたドライバーが、自分のスマートフォンに2時間後のを打ちこんだのを見せて「それまでここで待っているから」とジェスチャーする。
 コトルの街はすぐ後ろに山があり、その山からの景色が素晴らしいとの評判なのだが、そんな時間もないし、時間はあってもそんな体力はないので、街中をうろうろし食事をして時間を過ごす。ヘルツェグ・ノビィとは違い、リゾート地的要素はないが、2泊ぐらいゆっくりしたい街だ。

 コトルからティバト空港は思ったよりも近かったので、当初考えていた時間よりもかなり早く着いた。ティバト空港は普段は旅客扱いをしていないので、空港ターミナル内には店もない。「こりゃ、時間を持て余すなあ」と思っていたが、いざ空港に入るとチェックインカウンターの前は長蛇の列。そしてチェックインが済んでも出国審査の前も列また列で、遅々として進まない。時間を持て余すどころか、予定の飛行機の出発時刻を過ぎても出国すらできない。こういう場合は、何らかのアナウンスや係員の誘導があるのが普通なのだが、特に何のアクションも無く、周りの乗客も慌てる様子もない。きっと普通のことなのだろう。

 1時間遅れぐらいで飛行機に搭乗し、再びベオグラード空港へ。数日前と同じタクシーカウンターでホテル名を告げる。今回は街の中心部にあるホテルなので前回よりは言われた金額よりは少し高い。余談だがセルビアの通貨はディナールなのだが、レートはほぼ「1ディナール=1円」なので非常に計算が楽で助かる。何日か前に通ったのと同じ道路を通り、予約していたホテルへ。国会議事堂のすぐ近くというなかなかすごい立地だ。まだまだ日も高いので散歩に出る。
 繁華街に出ると、クリーム色の壁に緑屋根の大きな建物が見える。これがベオグラード1の格式のホテル「モスクワ」だ。中でお茶でもしたかったが、高そうなのでホテルの外観がよく見える道路の向かい側のカフェのテラス席へ。コーヒーや紅茶といった見慣れたメニューの中に、見たこともない名前のドリンクがある。ウエイターに「これは何?」と尋ねるも、英語があまり得意ではないらしく「なんて説明したらいいかな…」といった感じだ。 
 そのうち説明を諦めたようで「とりあえず持ってくるよ」と。粉末を水に溶いて飲む柑橘系の飲み物だった。その後は繁華街をブラブラと散策。共産国だった時代の武骨なデザインのビルが立ち並ぶなど、西欧とは全く違った雰囲気の街並みが面白い。
 中心街の近くにレストランが建ち並ぶ一角があったので、その中の一件で食事をして戻る。音楽の演奏があるような観光客向けの店だったが、値段は日本のファミリーレストラン並みだった。

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