横浜市営バスの中で、涙が出そうになったこと 1
2年ほど前にいわゆる田舎の街から横浜市に引っ越してきた。
当時5歳だった娘と2歳だった息子の入園先は決まっておらず、3人で日中を過ごす生活が始まった。車は手放してきたので移動はバス利用。
引っ越し前は車移動ばかりだったし(子供に多少何かアクシデントが起きても必要な物は大体積みっぱなしだし、秘密兵器のDVDもあるし、車内なら大騒ぎでも問題ない)、バスに乗るのもすごく久しぶりだし、なんといっても土地勘はないし、ベビーカーも持ってるし、子供たち騒ぐかもしれないし、とドキドキ要素が盛りだくさん。
とりあえず子供を見つつ周りをキョロキョロしながらそろそろかしらと終始ソワソワ。というか、平日日中なのになんでこんなに混んでんの!?!?!
「よし、次降りよう」
「ピンポーーン」
「ボタン、したい、、」
「ボタン、したいーー、したいーーー」
降車予定のバス停の少し前、先に降車のお知らせボタンを押した方がいて、先に押せなかったと訴える息子。「うんうん、次、またバス乗るから押そっか」「したいーーーーー」
「・・ですよ、」
ん?
「ボタン、どうぞー」
え、、あ、ボタンのランプ消えてる。どうやらバスの運転手さんがボタンを一旦取り消してくださったようで、押していいよと車内アナウンスで伝えてくださった。ぴんぽーんと押して満足な息子。私大声で「ありがとうございます!」
実は、しんどいなーと思ってた。バス。混んでるし、ベビーカーの積みおろし面倒だし、静かにさせなきゃいけないし。
でも、ほわほわほわーーーーって心が暖かくなって、初めての子連れ都会暮らしでなんだかしょっちゅう張り詰めていたのに心底ほっとした。
ありがとう運転手さん
今までピリッと見えていた世界が、変わりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?