インプロショーをオンラインで見て、ド素人が感想言います。
インプロ って聞いて、分かる人ってどのくらいいるのかな
って考えてしまうくらい、日本でインプロという形態が広まっていないのが現状だと思う。
そもそも、いわゆる日本人の国民性というか、種族の特徴に、ちょっと合ってない(合ってなかった)のかもしれない。
少しずつ広がりを見せているとはいえ、やはり一般周知されるまでは、まだまだかかりそうな気配だけど、
少しでも広めていきたいので、2つのインプロショーがどんなだったかをご紹介。
◆「インプロ」とは◆
Improvisation(=即興)を略したもので、「即興演劇」のこと。
台本は無く、その場で登場人物もストーリーも作り出していく。
ダンスや音楽を即興でするのは昔から知られていた。ちょっと前衛的なカルチャーとでもいったらいいか。
演劇の即興と言うのを私が最初に知ったのは、8年くらい前になるだろうか。
子どもの学校では授業で演劇が取り入れられていたのだが、そこで即興のようなことをしていると聞かされたことがある。
その時は、子どもは頭が柔らかいし処理速度が高いからなぁ なんて思ったくらいだった。
そして2020年春、緊急事態宣言やら自粛やらといった頃、オンラインでインプロを見たのも、家族のすすめからだった。
その時に見たのは、何をやってるのか全く分からず、また、ちょっと内輪で騒いでいるようなノリで、
「どうだった?」と聞かれるも、ごめんあんまり…としか答えられず…
あのインプロと呼ばれるもので、私は一体何を見せられたんだ?という気持ちしかなかった。
その後インプロについて調べてみると、どうやら大切なのは、
インプロの中でまず目指すのは、演技をする ということよりは、ある種のコミュニケーションなのかもしれないと思う。
私的にはあんまり…だったその時見たインプロは、
そういった大切なものが伝わりにくくなっていたのかもしれないな と思う。
見ているこっち側が、その内輪ノリの中には入れませんよ みたいな。
インプロについては、インプロアカデミーのサイトに、詳しく分かりやすく書かれているので、興味持たれた方は読んでみて欲しい。
また、インプロアカデミー代表の内海隆雄氏原作の、インプロを漫画にした作品がnoteで公開されている。
特にこの第4話は、インプロって何なのか?!…を、よく表している回だと思う。
こちらもぜひ1話から読んでみて欲しい。
◆「レゴタン」を見た◆
そんな風にインプロを楽しいとは決して思えていなかった頃、とあるインプロショーを見ることになる。
そしてこれが、私のインプロに対する良いとは言い難いイメージを、すっかり取り払ってくれることとなる。
それが「レゴタン」。
俳優 兼 劇場支配人の、池田練悟(池田レゴ)さんが、誕生日記念(?)に行ったインプロショーである。
<出演者> 池田レゴ ※共演者は以下
<上演日時>(共演者)
2020年7月25日
①16:00 (藤田祥)
②20:00 (大塚由祈子)
2020年8月2日
③16:00 (内海隆雄)
④20:00 (忍翔)
<視聴方法>Zoom
<視聴料金>たぶん無料?
無料じゃなかったんだったら、娘と一緒に見ちゃってごめんなさい。
ちなみに誕生日は7月30日だそうで、その前後の週末に行われた。
あまり良いイメージを持てていなかったのに、どうしてインプロを見ようと思ったのかというと、
その頃やはり娘にすすめられて見るようになっていた、「モノステ」というコンテスト形式の
演劇生配信番組の運営の1人がレゴさんであった というのが大きい。
いつもは番組を回す側にいるレゴさんの演技を見るのも初めてで、とても新鮮な驚きがいっぱいあった。
モノステについてはことあるごとに触れているが、記事としてもマガジンにまとめているので、
良かったら読んでいただきたい。
全部の回、見たような見なかったような…2年も前のこととなると、アラフィフの記憶は不確か過ぎる。
Twitterを見返してみると、どうやら7/25は2回とも見ているもよう。
8/2の感想ツイートしていないので、どうだったんだろ…
忘れてしまってホント申し訳ない。
たぶん見たら思い出す。ってか、インプロ初心者にも分かりやすいし楽しめるので、無期限公開して欲しいくらい。
そんな中②の大塚由祈子さんの回ははっきりと覚えている。
彼女から発せられる明るい雰囲気と力強いエネルギーに惹かれたのもあるが、
インプロとは何なのかを知りたいと思えるきっかけがあったからだ。
◆インプロは捨てる作業?◆
私の認識不足からくる感想に、今となっては恥ずかしい限りだけれど、
演劇をよく分かってる人だけが演劇を見るわけではないので、
毎回タイトルでも言っているように「ド素人感想」なので、どうか許して欲しい。
で、なぜ、大塚さんの回は覚えていたのかというと…
私が、インプロとはなんぞや?と考えるきっかけになった、自分のツイートにある。
私の感想に大塚さんがコメントくださって、それにまた私が返事をした↓このツイート。
苦手意識から知ろうとしていなかったので、物語にオチがつかないこと(伏線の回収がされないこと)に、
もっとこうすればいいのになぁ 等と、偉そうに思っていたのだ。
ただ、演技後にレゴさんが、
「もう少しやっても良かったけど、これで良かった」
というようなことをおっしゃっていた。
それで考えるようになる。
正解はなんだったのだろう?と。
調べていくうちに、自分の感想がちょっとピンと外れだったと知る。
もちろん一般人がよく知らないインプロというものを初めて見たときには、
たいてい同じような感想になる気もするが…(;^_^A
正解なんてものはなく、そもそも物語に正解を出すためにやるのではなく、最初の方に書いた通り、
なのだ。
演技力ももちろんあったらいいに越したことはないけど、インプロは演劇をする際のコミュニケーション力を培っていくものにも思えた。
コミュニケーションに必要なスキルをどんどんプラスしていく というよりは、
のような気がするのだ。
◆「きゅん誕」を見た◆
レゴタンを見た後は、何とはなしにインプロを目にする機会が増えた。
たぶん初見の気まずさから解放され、観劇という点でも充分面白いと思えるようになり、
さらには、インプロが目指しているものは、教育とか、自分の人生にも役立つ気がしたもので。
レゴタンを見た1年後、今度は同じくモノステの司会でお馴染みの、ひろきゅんこと小島啓寿さんの
誕生日記念(?)インプロショーを見た。
レゴタンの池田練悟さんとの共演。
『ありがとうをあなたに』
<公演日時>2021年7月25日 13時~
<公演施設> i REGO Garage
<料金> 2,000円
<出演者> 小島啓寿、池田レゴ、石巻遥菜
【My視聴データ】
<視聴日> 2021年8月27日
<視聴方法>ダウンロード
<視聴料金>2,500円(アーカイブ+アナザーストーリー)
ひろきゅんさんからのメッセージ↑からも分かるように、優しいお人柄が十二分に伝わってくる公演だった。
ひろきゅんさんとレゴさんが兄弟で、石巻さんがひろきゅんの奥さん役。
家族の日常をこっそり覗き見した感じの、心温まる物語になった。
即興とは思えない、一体感のあるお三人。
イマジナリーフレンドが登場したりして、ちょっとファンタジー要素もあり。
前述したように、相手へのリスペクトがいかに大事かが伝わってきて、ずっと微笑んで見ていたように思う。
◆+αのお楽しみ◆
登場人物のその後の物語であるアナザストーリーも、配信で売り出された。
劇場公演から数日経って、また彼らに会えるというのは、劇場で観劇した人達はもちろんのこと、
配信で見る私にも、ボリュームたっぷりで嬉しい企画。
本編と同じく、笑いあり、ちょっと涙もあり、愛情あふれる劇になっていた。
この手法はファン心理をつくというか、とても有効なのじゃないか。
えんげき空間大暖縁も、数か月後に行ったトークショーの購入特典として、物語の短い後日談動画を作られていた。
キャラクターや物語に思い入れがあると、あの後どうなっただろうか…と思い描くことはあると思う。
即興だからその場限りの登場人物なのだけど、不思議と心に残っていたのもあり、
後日談として物語が広がることによって、ずっと生き続けているような感覚にもなった。
◆インプロ見て欲しい!◆
台本にそって緻密に練りこまれた公演は、それはそれでものすごく素晴らしい!
でもその場で作っていくインプロも、ショーとして成り立つんだと知ったコロナ禍の2年。
自分を解放していくようなのは日本人はなかなか難しい部分。
だけど、インプロを演者として体験しなくとも、ただ見てるだけで、失敗してもいいんだなぁ とか、
自分の認識狭かったなぁ とか、自分が身軽になっていくような気持になる。
今回書かせていただいた2つのバースデーインプロショーは、初心者にも楽しめるので、
公開(又は販売)してくれればいいのにな~と思うのだけれど、
もし少しでも興味を持っていただけたのなら、おすすめしたいのがコチラ。
池田レゴ、小島啓寿、大塚由祈子と、今回の投稿にお名前を上げさせていただいた3人による『いつものあれ』。
たぶん毎月1回とか開催されてるはず。
次回日程は分からないので、ひろきゅさんのTwitterをフォローで!
********************
というわけで、
「インプロショーをオンラインで見て、ド素人が感想言います。」
~優しさと笑いと感謝に包まれた BIRTHDAYインプロショー~
でした。
読んでくださりありがとうございました。
なんで突然1年前、2年前の公演に触れたのかと言うと、
つい先日私の誕生日に沢山のお祝いコメントをいただきまして、すごくありがたかったのです。
特に演劇関係の方が多く、ただただ自分の楽しみのために観劇をしている私なんぞにたいへんもったいなく…
これを返していくには、これからもチケット購入していくことと、感想を書くことかな~と。
誕生日 → 演劇の皆さん → 感謝 → BIRTHDAYインプロ
と、連想ゲーム(^▽^;)
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