その騒動は「悪心」から始まった!
読解力が必要とされる時代。語彙力はあったほうがいい。これは、語彙力がないために騒動を生んだお話。
「悪心」という言葉の意味を知っていますか?これは「嘔吐」の医学用語です。
この言葉がある時、ちょっとした騒動を起こしました。
ある担任が、生徒の欠席連絡を受けて、健康観察版に、その生徒の名前とその理由「悪心」と記入したんです。それをいつものように、教室の柱にかけておいた。
すると
それを見た生徒がびっくり!◯◯さんは、「悪い心で休んだ!」
その噂は、たちまち広がりました。
そういえば、悩んでいたみたい。
心が病んでるってことだよね。
何かにとりつかれた!
ひそひそ ひそひそ
噂って恐ろしい。
その日のうちに、ついに本人の耳に入ります。
今度は本人がびっくり!
「えー。どういうこと。」本人は訳がわからずに、母親に相談。
母親は担任に相談。
ことの真相がわかり、翌日、学級全体に「悪心」の意味が説明されました。
何気なく使った言葉がとんでもない誤解を生んでいるかもしれません。
反対に受け取った言葉の意味を取り違えている可能性も。
語彙力って、案外大人になっても大事。
最近、ある市の中学1年のテストにこんな問題が出ました。
◯◯にいとまがない。
◯◯に当てはまる言葉を漢字で書きなさい。というもの。なかなか難しいですよね。
最近の教育では、読解力が求められます。その読解力のもととなるのが、語彙力。
取り返しのつかない誤解を生まないように、そして、豊かな表現をするべく、語彙力は高めていかねばと改めて感じました。
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