インド大文化圏についての考察

40日間インド、ネパール、パキスタンを旅してきました。どの国も良かったのですが、インドはとくに強烈でした。

インドはそのカオスさから、また行きたいと思う人と、もう絶対行かないと言う人の2つに別れるそうです。
僕は前者で、今回は北インドしか行けなかったので、今度は田舎が多い南インドに行きたいです。

インドの何が良くて、どう強烈だったのかを書き留めておこうと思います。

【ここが良いんだよインド】

・人懐っこい
とにかく人懐っこいというか、誰でもなりふり構わず話しかけてきます。遠慮って知ってる?ていうくらいグイグイ来るし、よく助けてくれます。ただ客引きもガンガン来るので、それはそれでウザいです笑。恐らくインド人に日本の「察する」とか「空気を読む」という文化を教えても、絶対に理解してくれないと思います。

・ブラザーになった時の安心感
先述の通りインド人は人懐っこいので、すぐ友達になれます。インド人は会って10分もすれば「ブラザー」と呼び、色んな手助けをしてくれました。バイクでツーリングに連れてってくれたり、チケットを取ってくれたり、メシ奢ってくれたりと。事前の情報では話しかけてくるインド人は悪い奴という情報があったので警戒していたのですが、実際には皆んな良い人でした。
そしてインド人とつるんでいると、現地の悪いインド人に絡まれなくなります笑。

・汚いのは悪いと誰が決めた?
道を歩くと、ウンコ、ゴミ、おしっこ、ウンコが盛りだくさんです。
インド人は道端で何か食べ物を買って食べたり、ジュースなどを飲み干したら、なんの躊躇いも無くポイっと道端に捨てます。
彼らいわく、「このゴミを掃除するのが仕事の人が居るから、ゴミを捨てないと仕事が無くなってしまうだろう」と言うのです。
なんと!え、凄い発想だなと。
こんだけの量のゴミがあったら500年は雇用は持つだろうなという気がしますが、そういう発想は僕にはありませんでした。
汚い事は悪い事。
万万万万万が一、インドの道からゴミが無くなったとして、今まで掃除をするのが仕事だった人の雇用がなくなったら、どっちが悪い事だろうか?
汚いのは悪い事ではない気もしたのでした。

【インド大文化圏】
今まで曲がりなりにも16ヶ国訪れた中で、この世界の文化は大体2つに分けられるかなと思っていました。
それは欧米文化と中華文化です。
日本は迷う事なく欧米文化。世界のほとんどが欧米文化に当てはまりますし、一応多くの国々は欧米化がひとまずの目標になっていると思います。欧米化が完成したらその国を「先進国」と呼ぶという認識が僕にはあります。
それが今回インド、ネパール、パキスタンを訪れた事によって、インド文化圏というのもあるなと認識しました。

どの文化も根本は物質的豊かを目指しているのですが、その目指し方、その文化が生産するモノのキャラクターに違いがあると思います。

各文化のイメージを表現すると、
欧米文化がスタイリッシュにスマートに。
中華文化が大きく、広く、たくさん。
ならば、
インド文化は、

「混ぜちゃお。」

です。

ヒンドゥー教、イスラム教、仏教、シーク教、ジャイナ教、その他沢山の宗教があるインド。牛、犬、猫、シシ神様みたいなヤギ、羊、が当たり前のように路上で生活しているインド。

そして、ゴミ、人間、動物、車、宗教建物、その全てがまるでひとつのストーリーを描くように交差するインドの路上を見て、「これはインド文化だなあ」と感じました。

まだまだまだ全然他の国に行っていないので、この3つの文化園以外にも、さらに新しい文化圏があると願ってまた旅に出ようと思います。

Aato

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