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光國本店さんの夏蜜柑菓子にエナジーをもらう


「行けなくならないうちに、帰っておきたい」

高齢で闘病中の母がそういうので
先日、
母の実家がある山口へ

母・わたしの夫・わたしの3人で
行ってまいりました。


行けてよかった。

母は母なりに、
わたしはわたしなりに、
夫も夫なりに

それぞれそう思えたありがたい滞在でした。


さてそれで。

縁ある親戚たちとのありがたい交流は
またいずれ書くとして

伯父伯母からいただいたお土産、
光國本店さんの夏蜜柑菓子の話です。


光國本店さんのマーマレードや
夏蜜柑の皮の砂糖漬けが、
わたし大好きで。

普段、
柑橘類をまったく食べない夫も
こちらのお菓子だけは、
不思議と手が止まらないほど好き。


マーマレードは、
余計なものが入っていない。
夏蜜柑、砂糖、水あめ、以上。
みたいな潔さが好き。
そして間違いなく美味しい。


レトロな缶もかわいい

萩乃薫は皮の砂糖漬けでうつくしい。
甘そうだけど甘すぎず、
ほんのり苦味がありそうで苦すぎず、
本物の香りがきちんと香り、
固くも柔らかすぎもせず。

とてもバランスよく絶妙においしい。

秋限定で青いのも入ってる


それを以前から知っていた伯父が
お土産に持たせてくれたのが
夏蜜柑丸漬です。


見てこれ。

夏蜜柑まるごとのなかに夏蜜柑羊羹が!

手間と時間がかけられた
うつくしくて美味しくて長く愛される歴史あるお菓子。


丸漬けってなにこれ、どうなってるの?

これを世の中にうみ出そうと、

夏蜜柑をこんな風にして人に喜んでもらおうと、
最初に思いついた人は誰なの?

って感動のあまり思ってしまいます。


ここに書いてありました。

こういう、
お菓子の歴史とか説明書きが入っているの
わたしくまなく読んでしまうんですよね。

お菓子にこめられた職人さんの思いとか
どういう背景でできたのかを知るのが好き。


丸漬けは3代目が、
3年かけて、研究の末に世に出したんだそう。
出来上がるのに、なんと5日間もかかるのだそう。

夏蜜柑を丸ごと砂糖漬けにして
その中に蜜柑羊羹をみっちり詰めるとは。


その時代、
どれだけ試行錯誤して、
ダメ出しされたり
応援されたりしただろうか。

完成形がわかっていたのか、そうでないのか。

こんなに年単位で時間と熱意をつぎ込んで、
やっぱり上手くいかないかもしれないと
怖くなったりしなかったんだろうか。


お菓子だけじゃなく
今世の中にあるいろんな商品だって
きっとそうして誰かがアイデアを出して
試行錯誤しながら創られたんでしょうけど、

なんだか感慨深くなってしまうんですよね。


どんな信念を持って
まだこの世にないものを生み出して
送りだそう、人の手に取ってもらおうと思ったんだろうって。

わたしは街の片隅でセラピーをしてる個人事業主で

こういうものを世に還元したい、という思いはあれど
たとえばあたらしいメニューを創りだそうと思っても

「いやー、できる気がしないわ」

と弱気になって最初の一歩が重いことが
割とよくあります。

でも

分野は全然ちがっても
こんなふうに
きっと苦労の末できたのだろうと感じる商品(作品)に出会うと

その先人の思いや
背景を勝手に想像して
勝手に少しだけ力をもらえます。

美味しいという喜びだけじゃなくて
そんなエネルギーまでいただいた。

伯父さん伯母さんが
自分の土地の誇れる銘菓として
長くみんなに愛される品としてそれを手渡してくれた。


美味しいお菓子から
たくさんのものを受け取りました。
ありがとうございました。


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