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「すずめの戸締り」のインナーチャイルドセラピー的感想

YouTubeで「すずめの戸締り」の冒頭の動画を
夫と二人で何気なく観ていたら

「あれ、これは見ておきたいやつ」

という感じがしたので
二人でレイトショーに行ってきました。

いやあ、泣いた。


泣くっていうか、
嗚咽を抑えるレベルで
車に戻るやいなやティッシュをとりだして
豪快に鼻をかみ
「いやあ、これはヤバいね」と
言い合う、涙腺がゆるい中年たち。


震災関連のこととか、
いろんな要素が描かれていて
いろんな視点で見る方がいると思うけど

主人公のインナーチャイルドの癒し的な視点で
感じたことをちょっと書いておきます。


(以下、若干ネタバレになります)



主人公のすずめが終盤、
「扉」の向こうにいる幼いすずめに会って

哀しみの感情をもう一度感じ、
涙を流し、
「どうしたらいいの」と迷いながらも
成長した自分の立場で
かつての自分を勇気づけるシーンなんか、

ほんとうにセラピューティックというか
ヒプノセラピーでクライアントさんが体験する場面
そのものなんですよ。
(たぶん、受けたことのある方は
「こういうの自分も体験した」「扉、くぐった」と感じるはず)


自分が、自分の力で
かつての自分を救い出すシーン。


だって、あれから生きてきたんだもの。



幼くて、
大事なものを失って、
絶望している自分のあの地点から
人生を懸命に生きてきた
その道のりを全部
自分ごととして体験して知っている自分が

絶望の淵でうずくまる幼い自分に
「大丈夫」と言ってあげられないはずがない
んですよ。

なんとか日々を懸命に生きてきたのを
自分がよく知ってるんだもの。

実際に生きて、
前より大人になった自分が
「大丈夫」を積み重ねてきた自分が
今ここにいるんだから。


幼いすずめに会って
「うつし世(現実というか、パラレルというか)」に
戻るその子を見届けて
成長したすずめが自分の今の「うつし世」に戻り
その扉を締めるシーンも

未完了だったものを完了させて
次に進もうとする
美しく、力強く
すがすがしい姿勢のシーンだなあと感じました。


未完了のものって
心や魂は完了させたいんですよね。

だから、

一回「扉」を開けて
出逢って、
納得して、
「締め(〆め)」ることが要る

締めるからこそ
次のステージに
「行ってきます」と踏み出せるんだよねえ。


なんて感じました。

見に行けてよかった。


【心を耕す一歩 その30歩目】

自分の未完了のものってなにかな、と振り返るものアリ。

インナーチャイルドセラピーはこちら






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