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【映画鑑賞】ソロモンの偽証


先日初めてこの映画を観ました。前編、後編あるので凄く長いのですが先が気になってすぐに見終わってしまいました。
主人公の女の子が役名も同じなのだけ知っていたという感じでした。

見終わった感想は特にびっくりするようなミステリー感はあまりなくて、学生時代に起こった出来事を回想している、というような印象です。

主人公の女の子が大人になって20年ぶりくらいに、母校に教師として帰ってくる。そして当時起こった出来事を回想しながら話していく、というような感じでした。この時の裁判はこの学校で伝説になっていたのでした。

話しの内容的には前編、後編に分ける必要なかったんじゃないかなーと思いましたが原作読んでいないので何とも言えません。
原作がどんな感じなのか気になるけど、これも長いのでちょっと勇気がいります。

自殺したクラスメイトの男の子は本当に自殺だったのか?
告発状に書いてあることは真実なのか?
このままでは私たちは前に進めない。自分達で起こった事は自分達が一番分かっている。
だから学校内裁判を開く、というものでした。

最後の裁判が終わった後、みんなが普通の中学生に戻り友達になった終わりは良かったです。
これで私たちは前に進める、と。

あとは主人公の藤野涼子が、
「誰もあなたを裁く事なんて出来ない。
自分の罪は自分で背負っていくしかないんだよ」の言葉も印象に残りました。

大人たちが裁判に協力し、警察まで動いてくれたのには優しさを感じました。最初はその大人たちも反対だったけれど、中学生がここまで真剣に考えていることに胸を打たれたんだと思います。
でもその裁判の道中に亡くなった女の子が可哀想でした。
その子の家族も報われないし、最後その子の友達だった子が「ごめんなさい」って謝るシーンで亡くなった子の母親が寄り添って上げてるのはじんときました。
きっと許せないと思う人が多いと思ったから。

誰が悪い、誰が有罪で誰が無罪か。
そういう為の裁判ではなくて、自分たちがこの先前に進むためにきちんと真実に向き合う為に必要な裁判だった。この裁判がなければ私たちは前に進むことができなかった。

色々考えた映画でしたが観て良かったと思いました。
本も機会があれば読みたいなぁと思いました。

また本を読んだときは感想書こうと思います。

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