見出し画像

ポートサンスタンド開業までのお話

ポートサンのオープンから4ヶ月が経ちました。
慌ただしい日々を過ごすうちに季節は巡り、あっという間に山陰の冬。天気はコロコロと変わりやすく、雹が降ったかと思えば青空が少しのぞいて見えたり。雲の近さや山の影、いたるところで本格的な冬の訪れを感じています。

今回はポートサンスタンドというお店を開くことになった経緯を。

“介護が身近にある街"を目指して

aaiineの立ち上げを考えるずっと前から、元々介護士だった友人で現在のaaiineの役員と、もっと介護を必要とする人やその介助者の方の暮らしが、街と溶け込んでいるといいよね、といった話をしていました。俗にいうカフェやコミュニティスペースのようなイメージですが、そこには介護士の人もいて、街にひらけたデイサービスのような機能も兼ね揃えている。そんな場所があったら理想だよね、と。

個人的な話ですが、私はまだ介護というものを身近に感じたことがなく、とても漠然としたもののように感じています。多くの人が将来必要となるはずの介護・介助なのに、その局面に至るまで身近なものではなく、あまり触れられることもない。そこに違和感も感じています。まだまだ勉強中の身ではありますが、もっと介護というものが”身近に自然にあるもの”として認識されるようになったらいいなと思っています。

aaiineとしてやりたいことは無数にあるけれど、せっかく一緒にやるならば、そういう場の運営がしてみたい。そんな思いから、まずは場所を探そう!やるなら萩市の浜崎エリアがイメージに合うね!…そんな話をしていたのが2022年の夏のことでした🏄

その頃わたしはオランダ滞在の最中

動きはじめた2022年の夏

その頃、ちょうど浜崎で舸子176がオープンしました。舸子176は築200年の町屋を再生した複合施設です。そこで働く友人に相談をしたところ、浜崎で倉庫として使っていた物件を紹介してくれることになりました。

そこは元々その友人がドリンクスタンド兼お土産店をやりたいと考えていた場所。元々交流のあった3人だったので、もし一緒にできるのなら面白いかもね、ととんとん拍子で話が膨らんでいきました。
当初は介護に関連した場の運営を想定していましたが、浜崎で場を営むことで見えてくるものがあるかもしれない。まずは"わたしたちが行きたいと思うお店"を始めてみよう!ということで話がまとまりました。
そうして舵を切り始めてからはもう怒涛の日々でした🚢

打ち合わせを始める前に海へ夕焼けを眺めに行ったり。

想いを表す言葉を探る日々

2022年11月頃からは定期的に集まり、今、萩でお店をはじめるならどんなコンセプト?何を伝えていきたい?そんな話を繰り返していきました。それぞれが抱える感覚的なものをなるべくズレなく共有していくために、たくさんの言葉を尽くしていきました。

「萩で暮らす人や萩を訪れた人がそれぞれにとっての"いい時間"を過ごせるよう、ポートサンはそのためのお手伝いをしていきたいね。」「わたしたちが好きな萩の街や人を知ってもらって、何か心に残るものがあればいいな。」「ポジティブなことでなくてもいいし、一見ネガティブに感じられることでも。そこから何か気づくこともあるもんね。」「時が経って、ふと思い出してもらえるのも嬉しいよね。」「心地よい揺らぎのようなものを、ポートサンは目指していきたいね。」etc……

「小石から広がる波紋のような揺らぎ」

想いを巡らせ、あーでもないこーでもないと言葉を交わし、わたしたちが大切にしたいことを少しずつ自分たちなりの言葉で表現できるようになっていきました。最終的に固まったコンセプトは、前回の記事で記載させていただいた通りです。

そうそう、言葉だけではなく、音楽が大きなヒントになったこともありました。ちょろっとご紹介を🌹

いい時間/EVIS BEATS
https://s.awa.fm/track/b8e6e48a49d0bf844567
ゆれる feat. 田我流/EVIS BEATShttps://s.awa.fm/track/fd172642968667632868

どちらもEVIS BEATSの曲ですが、この2曲はポートサンのテーマソングといっても過言ではないほど、わたしたちが大切にしているものをドンピシャに表現しているように思います。

迎えた2023年春、改装のスタート。

そんなこんなでソフト面の話を進めている間に季節は巡り、萩は日ごとに暖かくなっていきました。店舗の改装が始める2023年春。お店のオープンまで本当にあっという間です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?