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日本史「常識」はウソだらけ


この手の本、たくさん読んでるけど、書いてるのが加来さんならば読まずにはいられない。

本書は古代から近世(明治時代あたりまで)にかけて、従来言われてきたことや教わってきたことについて、史実や史料に基づいた検証を行っている。日本史は近年ようやく、きちんとした研究や論証が市民権を持ってきたが、各時代の庶民の生活に関する思い込みは、まだまだあることを再認識。

「江戸時代は理想的な社会」「縄文時代は貧しい時代」のようなイメージは卒業しないといけないようだ。実際は異なることばかり・・・

それにしても、最後の龍馬暗殺コーナーの終わり方は編集ミスじゃないか!

あんな中途半端な終わり方されたら、呆然となるだろ。

重版の際に修正してくれ(そもそも本書が加来さんが以前出されてた本から抜粋して作られた本だからやむを得ない部分もあるのだけど)


※再読:2017/2/15

改めて読むと、また新たな発見が。

三好元長の“堺幕府”加来さんの発表だったのかあ。

この話し、初読じゃ気に留めなかったけど、これすごい発見!

もっと取り上げられてもいい(といいつつ、当時取り上げられていたかも。これも意識しなきゃ気付かないことだなあ)

もっともこの本に書かれていることすら、塗り替えられることもある。

新たな発見、新たな解釈で歴史は変わる。まだまだ歴史の深奥にはたどりついていないのだろう、それはそれで楽しみが続くなあ。


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