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なぜリスキリングを発信したいのか

こんにちは。あーちゃん@昭和企業でRPAです。
最近リスキリングの記事についてリツイートしています。
知人から「リスキリングっていう新しい分野始めたんだね」と声をかけられ、なぜ発信したいか自分の気持ちを伝えたいと感じました。

リスキリングについては一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブの後藤 宗明さんの発信がわかりやすいので参考にしてください。

1、リスキリングは同じ線上にある分野

リスキリングは私にとっては新しい分野という認識ではなく、いままで活動してきた線上にある分野だと思っています。

自分がRPAやローコード活用により実現したい世界を「リスキリング」が後押ししてくれるかもしれないと感じ、調べた結果、強く共感できたので、発信してより多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

2,リスキリングは「人」にフォーカスしている

リスキリングは「人」にフォーカスしているという点に注目していますし、強く共感しています。
デジタル分野のリスキリングを指す「デジタルリスキリング」はデジタル技術革新に伴い必要となる分野のスキルを労働者、すなわち「人」がいかに習得するか、ということを議論の中心にしています。

日本でDXやデジタル化の必要性が叫ばれるようになったのは2018年ごろだと認識しています。それから4年ほど経過し、多くの企業がDXやデジタル化を進めたくてもそれができる人がいない、育っていない、という課題に直面しています。

DX、デジタル化の要は「人」

デジタル導入推進者を経験したのち、IT企業に転職し、外から支援する側に移りましたが、どちらの立場でも「人」が要だと強く感じます。

さらに人は人でも、最も大切なのは
「自社のDXやデジタル化を自分の言葉で語れる人」を確保すること。

自社のDXやデジタル化を自分の言葉で語れる人になるためには2つの経験が重要だと思っています。

 ①自社での業務経験
 ②デジタルツールを習得し、業務で実践する経験

「②デジタルツールを習得し、業務で実践する経験」がデジタルリスキリングにあたります。デジタルリスキリングは業務での実践が必須、と定義されています。デジタル活用の実践経験により、自社の業務をデジタル変革していくためには、現状の仕組みをどう変える必要があるのか、変えることでどんな可能性があるのか、という自社のDXやデジタル化の課題や全体が見えるようになっていくのです。

まずは比較的小回りの利く、身近なデジタルツールを使い、デジタルリスキリング経験者を増やす。複数名で全社的なDXやデジタル化の議論ができる状態になったら、全社的な取り組み議論を開始する、というのが理想のストーリーなのではないかと思っています。

デジタルリスキリング経験を持つ人材を社外から採用するケースもあると思いますが、その場合は自社の業務経験をする期間が最低半年はあった方がよいと思っています。この場合は業務を経験だけでなく、社内の人間から信頼を得る、社内人脈を形成するという目的もあります。

3,リスキリングは「評価・処遇改善」に踏み込んでいる

自分がリスキリングの考え方を最も届けたい人は経営者人事部門です。リスキリングは「人」にフォーカスしていますので、リスキングを完了した人材が継続的に活躍し続ける施策についても範囲が及んでいます。

望むことはデジタルリスキリングに意欲的に取り組んだ人が適切な評価を受けることです。

私の周りには非IT部門からデジタルリスキリングに挑戦し、スキルを身に付け大きく成長した人たちがたくさんいます。そんな人たちはいまどうしているのか。ほとんどの方が転職をしたり、フリーランスとなり、改善の舞台となった会社から去る選択をしています。

新たなスキルを身に付けた友人たちは新たな場所で輝いています。
でも。改善に夢中になった元職の話をするときはちょっぴりさみしそうな顔をします。

デジタルスキルを身に付けようと挑戦し、学んだスキルで業務を変えたことを会社に評価して欲しかった。

こんな思いを持っている人がたくさんいるように感じています。

会社を去るという選択だけでなく会社に評価され、心地よく働き続ける選択がもっとできるようにしたい。

IT企業に転職し、支援する側に変わった自分が胸に秘め続けているミッションです。

意欲的に学ぶことで仕事の質を改善し、よりよく働く社会を実現しようとする人が心地よく働ける世界にしたいのです。

心地よく働けるとは、そのような人が所属組織から大切にされること。

具体的には労働環境、給与面などの待遇が改善や向上し、心理的ストレスも最小化された状態で、本人がストレスを感じることなく能力発揮に集中することができる状態です。

いままでのDX、デジタル改革は専門プロジェクトやIT部門が主導するケースが一般的でした。これからはリスキリングの考えを取り入れることで、スタート時から関わる社員をどのように育成、配置、評価、処遇するか、という視点が入ることを期待しています。

そのためには経営者、人事部門の参画が必要です。

働くことは我慢の連続ではない。
自分の能力が発揮できていると実感し、より楽しく働くことを目指して前向きに取り組むものでありたい。

ここに向かって、自分ができることを続けていきます。

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