【2020年9月7日のこと】サンマルク文学、可愛い制服、らくだ他

1.やや涼しいが湿度高めでときどき土砂降り。そんな外の通りを眺めながらのサンマルク・ミミミ文学。

2.いつも行くサンマルクは、空いていてよい。いつもの席でボソボソとチョコクロワッサンを食べながら、サンマルクのWi-Fiを、フルに使いiPhoneで調べものをしたり、ポットキャストを聴いたりしている。

3.らくだ、が気になっている。大島のらくだ。『世田谷クロニクル』にある昭和11年のホームムービーの中にらくだが出てくる。

https://ana-chro.setagaya-ldc.net/projection-room/?film=1

4.らくだのコブは、水ではなくて脂肪なのはいいとして、脂肪はエネルギーを蓄えるだけでなく、断熱材として働き、汗をほとんどかかないラクダの体温調節をしていることを知る。皮下脂肪がほとんど背中に集中しているから、日射による背中からの熱の流入を妨ぎつつ、背中以外の体表からの放熱を促すとか。(ウキペディアより)

5.じゃあさ、人間の皮下脂肪も断熱材となるのかしら。わたしの背中のぜい肉、脂肪も放熱を促してくれている？　たくさんの脂肪たちは役立っていたのか？

6.サンマルク、すごく寒い。4時間以上いる。パスタを再注文する。いつもの女性の店員さんがワダさんだと名札から知る。また来たのか、と思われてそう。

7.本当はそろそろ帰ろうかと思っていたが、いつもの読書にくる常連のおばあさんが来たので帰りそびれる。今日はグリーンのペイズリー柄のブラウスを着ていた。おしゃれだ。

8.今日こそは、読んでいる本がなんなのか知りたいと思い、おばあさんの前をチョロチョロ歩いたりもしてチャンスを狙ってみたが、タイトルが見えない。

9.わかったことは、日に焼けた茶色ページの活版印刷の本で、先日読んでいた本とは違う本だということ。先日の本は読み終えたみたいだ。最初の方のページをめくって読んでいる。ちらちら見ていると目が合う。何か話すきっかけがあれば、本のタイトル聞けるのにな。

10.カフェの前を歩く小学生の制服があまりにも可愛くて気になっていた。ネットで検索したらＫ学園の子たちということが分かる。

11.銀座の泰明小のアルマーニの制服よりデザインやカラーがすてき。ま、泰明小は、建物好きなわたしとしては、校舎が無茶苦茶素晴らしいのだけど。

12.カフェのフリーWi-Fiを使って談志師匠の落語の「らくだ」を聴いていたが、なかなか集中出来ない。かなりビターな物語で、観客を惹きつける力が問われる。月の砂漠をはるばると〜、というロマンチックならくだのイメージ前史の噺。

13.大島は、かつては自殺の名所で、憧れの観光地になったのは島ぐるみの努力のたまもの。昭和8年、三原山火口への投身自殺は、連鎖が起こりトータル129人。しかし「燃える御神火」の歌がヒットし、イメージチェンジ成功へ。

14.世田谷クロニクルのホームムービーに写っている三原山滑走路台完成は、撮影された一年前の昭和10年に完成していた。今はないみたい。これも観光の目玉として考えられたのだろう。発想が大胆だ。

15.らくだが大島に来たのは昭和6年以降で、らくだははるばるゴビ砂漠から連れてこられた。慣れるまで調教師も一緒に付いてきて口取り（手綱を引く人）を指導したそうだ。

16.調べると、急に日本に連れてこられたらくだは日本語がわからず、「とまれ」「すすめ」などモンゴル語だか中国語だかの外国語で命令しないと言うことを聞かなかったらしい。本当かどうか怪しいが、面白いな。

17.ホームムービーを見ると少年がらくだを引っ張っている。この時代、山登りも乗馬も女性は着物でもするひとが多く、大変そう。でもらくだの両脇に椅子みたいなのがついていて跨らずに乗れるみたいだ。らくだに大人が数人も乗って平気なのかとも思うけど。

18.ちなみに昭和13年、ヒトラーユーゲント28名が来島している。ヒトラーユーゲントとは、ヒトラー青少年団とも言われる十代の子たち。当時の9/21 写真壁新聞によると三原山登山をしたヒトラーユーゲントは「活火山を持たぬドイツ国民として火山に驚愕　すごいすごいと連発していた」らしい。政治的にもプロパガンダにも利用されるようにもなった憧れの大島。

19.サンマルク常連の読書おばあさんが、トイレに行ったのでチャンスと思い、テーブルに置いてある本を見に行ったらまさかのブックカバー付きだった。表紙、見えないじゃん！

20.もやもやしているが、身体が冷えまくっているので、そろそろ家に帰ろう。今夜は冷凍庫に入っているいただきもののお肉でひとり焼肉パーティーだ！外は台風余波で風強し。

とっぴんぱらりのぷぅ。

2020/09/07 15:10、山下陽光 mag2 0001687614 <mailmag@mag2tegami.com>のメール:

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