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わたしたちは違うけれど、同じ

また今日もどこか港町で出かけようかと思っていたけど外はまあまあ強い雨。デンマークは本格的に秋になったもよう。

ということでバスと電車を乗り継いで別の港町へ行くのはやめた。
滞在先のアンがOdense(オーデンセ)のまちなかへ行こう!と誘ってくれたので行くことに。

今回3日間お世話になったアンファミリーは、この夏の3ヶ月を陸前高田の広田で過ごした。なんとニッチな体験だろうか。
アンとトーマス夫妻に、3人の子供。5人家族で広田にやってきて何だかんだと色んなことに参加したみたい。
そもそも働きながら(退職をせず)夫婦同時に3ヶ月も休暇をとれることも、子供たちが3ヶ月も学校に通わないことも、信じられない出来事である。どうなってるんだ、デンマーク。

そして彼らがデンマークに帰ってきたタイミングで、コペンハーゲン空港から一緒に家まで連れてきてもらった。(謎展開)

広田で体験した多くのことを話してくれたし、本当にいろ〜〜んなことを話すことができた。なんだか話が弾んでしょうがない。

今日はアンと2人で出かけて、カフェに座ってシナモンロールとカフェラテ。
広田のばあちゃんたち、パワフルでよく働くし、なんだろうあの包容力は?と盛り上がった。そして、目に涙を浮かべながら「いつかああいうおばあちゃんになりたいよね」と言った。
アンからそんな言葉がでてくると思わず、つられてうるうるしながら同意するわたし…。
彼女たちがどんな経験をしたか、ものすごく詳細までは聞いていないけど、そこにいた人たちと通じ合えたんだなあと思った。
よかったなあ。

唯一本としてまとめた「報せ」を2冊だけ持ってきていたけど、スーツケースにしまったままだったのを思い出してプレゼントした。
写真を見て、「デンマーク人のおばあちゃんも、日本人のおばあちゃんも同じだね、よく働くし、同じ顔をしている」と言った。

わかる気がする。
年を重ねた人たちはどこか似ている。
その顔に、刻まれているなにかに共通点がある。

シャワーを浴びながら思った。
旅をしていると、繰り返し体験するのはこういうことだ。


わたしたちは違う。
姿かたち、ことばも、環境も違う。
でも、ある部分では同じだと。
同じ気持ちをもつことができ、わかり合えるものだと。
違うということを超えられる。

これからも、そういうことを信じたい。
違うけど、同じ。


[つぶやき]
明日はポルトガルに飛びます。すごく楽しみ〜。無事にたどり着けますように。(ロストバゲージ怖い)

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