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カナダ留学日記 授業:飛行機

今回は飛行機の授業だ。飛行機、というか、「航空業界」についての授業である。飛行機の仕組みや、航空アライアンス、空港職員の仕事、、、などなどについて勉強した。教授は現役で空港で働いている人で、パートタイムで我々のカレッジに来て授業をしてくれていた。

これは1限の授業なのだが、この教授がとてもアップタイトな人で、遅刻厳禁!!!!!!!を掲げているので私はかなり気を使って早めに出席していた。「交通機関による遅刻も考慮しない。天候もそれに合わせてスケジュールを見直し、絶対に8:30までに出席すること」と最初の授業で宣言されたので、2回めの授業では私は早起きして8時に教室に着いた。その日は雪が降っていてバスが遅延したので、早めに準備しておいてよかった〜!と思った。しかし、当の教授が始業時間に現れず、結局、雪の影響ということで30分ほど遅刻した。私はずっこけるかと思った。第一回めであんな宣言しておいて・・・と非難したくなるが、教授が話した「遅刻厳禁!」のルールは大切なものであることも確かだ。カレッジの学生の遅刻率、欠席率は凄まじいので、「遅刻したらテストは受けさせない」等予めきちんと宣言しておかないと、テストの開始時間が大幅に遅れたり、チーティング、カンニングの元になったりとクラスがぐだぐだになってしまう。
また、教授曰く、航空業界での職員の「遅刻」は万死に値するそうである。めちゃくちゃ忙しい空港(アトランティックとか)では分刻みの緻密なスケジュールで飛行機が運行されている。将来、航空業界に行く学生がいるなら、この時間に正確に行動する癖をつけなくてはいけない、とのことだった。
第一回めの授業で、大げさに宣言しておくくらいがちょうどいいのである。

さて、第一回めの授業は1月の初めだったのだが、これはまさに日本航空の滑走路での衝突事故の直後のことだった。よって、このクラスの最初のトピックはこの事故のことであった。
クラスに日本人は私だけだったのだが、周りの多くの学生がこの事故に関心を持っており、私よりも内容に詳しい人もいて驚いた。やはり、乗員の死傷者が0だったことが大きかったようで、「パニックにならずに安全最優先で行動した日本人はすごい」というような意見も聞いた。

新年早々ショッキングな事故だった

その日の課題は、この事故についてディスカッションボードに意見を書き込み、他の学生の意見を読んで交流することだった。自分の母国で起こったことについて、色々な国の学生の意見が知れるのは面白かった。


また、授業で紹介された「航空の歴史」が面白かった。飛行機と言えば「ライト兄弟!」くらいしか知らなかった私だが、それ以前の気球や飛行船を使って人類が空に行こうとしていた時代のことも知ることができた。
特に好きだったのがこの動画である。

ギリシャの神話から人類が月に行くまでの歴史がラップ調で紹介されている。それぞれの国のアクセントの英語が聞けるのも面白い!これは是非ともリリックを覚えたい!と思って文字起こしをしたりもした。

読んでるだけでも面白い


その後の授業では、航空業界のアライアンスについて学んだ。

iPadでスクリーンの写真を撮って書き込みができるので便利
ANAはここ
JALはここ
2000年にできたSky Team


カナダの航空会社についてのリサーチ課題も出た。
メモを日本語でやりたかったのでGoogle翻訳にインストラクションをぶちこんでスクショし、それに書き込みをしていった。これはすごくやりやすかった!

こんな感じで
iPadはスクリーンを2つに分けられるので楽です
いや、それをいうならPCが最強なんだけど(持っていない)
普段は目に止めないようなニュースを読むきっかけにもなった。


オンラインの課題もあった。
ACTA (Association of Canadian Travel Agencies) とはカナダのツアリズム業界の団体で、ここで色々なコースを受けてツアリズムの知識を仕入れることができる。この授業では、エアカナダのコースを受けた。

オンラインのコースで、章末テストをパスすればOK
こんな感じでそれぞれ80%得点できれば証明証がダウンロードできる


他にも、空港の職員の仕事について調べたり、キャビンアテンダントの歴史について学んだりもした。空港自体はもちろん利用したことがあるが、その裏側については全く未知の業界であったので、このクラスでかなり新しい知識を得ることができたと思う。ただ、私の情熱があまり航空業界の方に向いていなかったので、可もなく、不可もなく・・・・といった感触で終わってしまった。クラスメイトの中には、「将来空港で働きたい!」と強く希望する学生も多かったので、そういう人たちにとっては非常に意義のあるクラスだっただろう。


航空業界といえば、テロリズムの対策も重要なトピックである。期末の時期の授業では、Maydayを見た。

私はこのフィリピン航空434便爆破事件について全く知らなかったので、これを見て大変なショックを受けた。(唯一の死者が日本人乗客だったこともある)
飛行機ないに液体が持ち込めなくなったのはこの事件の影響であったと知らなかった。私にとって初めて知ったテロ事件は911である。こういうテロ事件を経て、空港のセキュリティレベルが上がっていったのだな・・・ということがわかった。


最終課題はグループプレゼンテーションであった。ここでも参加しない怠惰な学生がいて発表当日に一悶着あったのだが、他のメンバーはみな勤勉でとてもありがたかった。この経験のおかげで、私の精神レベルがまた上がったように思う。なんにせよ、終わってしまえばあっという間の14週間であった。それでも、ところどころの授業に思い出深いものがあり、航空業界の知識が少しばかり定着したので感謝したい。

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