カナダ留学日記81 コヨーテに遭遇
タイトルが全てなのだが、コヨーテを見た。人生初体験である。確か6日前。月曜日。午後からの講義に向けてカレッジに向かう途中のことだ。時刻は11時頃。あまりにも良い天気だったので、散歩がてら歩いて行こう!と思い、いつもの1時間30分コース(以前の記事で紹介している)に足を踏み入れた途端・・・・・・
一瞬、キツネだと思った。
以前、ナイアガラの滝で見たキツネと似ていたからだ。
しかし、記憶の中のキツネよりも大きく、なんか尻尾が膨らんでいて、色が焦げ茶っぽい。
大きさ的にはジャーマンシェパードか?トロントでは結構大型犬がリードなしで散歩させられている景色を見かけるので、近くに飼い主がいるのかもしれない・・・・と探すが、見当たらない。
キツネらしき動物は、草むらの匂いを嗅ぎながら楽しそうにジャンプしたりしている。かわいい。
もっと近づいてみると・・・
なんか・・・オオカミぽくない?か?
そういえば、以前、語学学校の先生が「トロントでコヨーテが見られる」と言っていたのを思い出した。
コヨーテ!?
私にとってコヨーテとは是非とも見てみたいオオカミNO.1である。子供のころ、父が見せてくれた「山ねずみロッキーチャック」に出てきたオオカミ「コヨーテのおやっさん」がかっこよかったからである(?)確かロッキーチャックは北アメリカが舞台だった。カナダも北アメリカ大陸だし!いるじゃんコヨーテ!とテンションが上がった。
ちなみに、神話について勉強した時、北米神話においてコヨーテは「トリックスター」の位置にいるのを知った。ペテン師、詐欺師、賢い、みたいなイメージである。北欧神話だとロキ、ギリシャ神話だとヘルメスがトリックスターの位置にいる。そういうところも含めてコヨーテに憧れがあった。
また、「コヨーテ」というボードゲームも持っている。(インディアンポーカーみたいなやつ)なんだかんだでよく耳にしてきた動物を実際に見られたのは嬉しい!
しかし、小型の狼とは言っても、狼は狼である。噛みつかれたら死ぬのでは・・・と思いつつ、近づくと、コヨーテは私と距離をとりつつ茂みの中に入ってしまった。怖がらせてしまったようだ。
しかし、何度も振り返って、こちらをチラチラ見ながら歩いている。
そのあと、家族に撮影した動画を送ったところ、父が「人に慣れているし、お前が何か餌をくれるんじゃないかと期待して待っているようだ。誰かが餌付けしてるんだろう。」とのコメントをいただいた。確かに、かわいいから餌をあげたくなる気持ちは・・・・わかる!!!(餌をあげられるほど懐に余裕はないが)
しかし、「人間は餌を持ってる」と学習してしまったコヨーテが人間を襲うケースもあるそうなので、やはりあまり近づきすぎるのはよくないようだ。
そういえばこの散歩道では「初めて野生のリンゴを食べた」「初めて野生のコヨーテを見た」という経験をしているので、「野生の道」と呼ぶことにする。勝手に。
赤毛のアンの「喜びの白い道」とはえらい違いだが・・・
この辺りで「輝く湖水」らしきものも見つけられるといいな・・・・・