音大生からUIデザイナーになった話
こんにちは〜〜ご無沙汰してます、hiyoです。
今までは趣味で作ってたUIをnoteに投稿してたんですけど、今日はちょっと自分の話をしようと思います。
未経験からデザイナーになりたいけどどうすればよいかわからん (!) とか、スタートアップのデザイナーなにしてるのか興味ある人には参考になるかもしれません。少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
約5,000字あるので気になるところだけ読んでいただくのが良いかも💡
あと全体的に文字ばっかりです申し訳ない。
軽く自己紹介
もともと音大に通っていて、大学4年になる頃にデザイナーを志し始めました。学校で学ぶというよりは、実務経験を積んでデザイナーになった形です。
なんで音大からデザイナー?!とよく聞かれるのですが、結論からいうと音楽はもう一旦良いかなとなったからです。
音大に行く前は演奏で食べていきたいと本気で思っていましたが、いざその世界に片足突っ込むと自分より上手な人が5万といて、でもそういう人でも音楽で食べていくことは厳しいという現実を見た結果でした。本当に好きで音楽を続けたいという思いがあればどういう形であれやっていけるんだろうというのが卒業して少し経って思う感想です。ただお金とか生活とか諸々天秤にかけたときに単純に私にはその気がなかったのです。
でも、音楽で得た自分の演奏で誰かが泣いてくれたり、笑ってくれたり、感情を動かしたり行動を変えるっていう経験がそれまでの人生ではなにより大切なものでした。この経験を抽象化して転用して考えたときに、それってデザインじゃんと思いデザイナーを志し始めました。そしてデザインってめーちゃ広義で今使われてますが、この当時はその中でも一番身近なのはUIデザインかなと思い、UIデザイナーを目指しました💻
デザイナーになろうと思ってまず何をしたか
私はこの時点で大学4年の春です、そうです、デザイナー就活はほとんど終わっているんです、そして知識もなければ実績もへったくれもありません。あら大変☄️☄️☄️
なので、未経験でもデザイナーのインターンをさせてくれる会社を探して、めちゃくちゃ頑張ってそこに就職しようという気でいました。勝手に。
そこでたまたま出会ったのがとある全社員含めて10名未満のスタートアップの会社です。(ちなみにインターンはMatcherというOB・OG訪問のサイトで探しました。)
でもやっぱり未経験からいきなりインターンとして正式にジョインは厳しく、インターンのために6月末まで叩き上げていただく期間がありました。
ここでデザインの一画目を教えていただいた形ですね。
縦は揃えたほうが綺麗に見えるとか、マージンは8pxを基本的に守るとか、マージンの意味とか、本当にこのレベルからです。
具体的になにやってたかというと、Daily UIを毎日やってそれに対してフィードバックをいただくっていうインプットとアウトプットをひたすら繰り返してました。音楽やってたときも、良い音楽を聞いて自分の演奏を録音してその差を埋めていって枠組みできたら自分の解釈をいれてみたいなことはずっとやってきたので、何も抵抗なく、寧ろ新しいことを学ぶのは楽しいのでワクワクしながらできてました。ただ、ゼロからオリジナルでDaily UIやるのは初学者の私にはとても厳しかったので、PinterestとかTwitterでその日の課題を検索して色んなの見てなんとなく良さそうだと思ったやつをトレースしてました。
デザイン以外では、本を借りてそれ読んで教養とか考え方とかを勉強してました。考具とかコンセプトの作り方とか誰のためのデザインとか借りてましたね〜、本当に色んなジャンルの本読んだんですけど学生で時間があるときに色んなものに触れられてたのは良かったなと思います。
このおかげで今も読書する習慣はめちゃくちゃつきました。
そんなこんなでひたすらインプットとアウトプットを繰り返す期間が約3ヶ月ありました。
インターン開始
はい!そして7月から正式にインターン開始です。
ちょっと余談なんですけど、この時点で上司と連絡取り合って半年くらい経ってたのに対して同じ時期にインターンはじめたエンジニアの人は2週間前とかに知り合ったみたいで自分の力不足を痛感しました。
まあそんなことはいいとして、最初は自社でもってる既存プロダクトのリニューアルをしてました。まだこの時期は上司にUIの方向性をガチガチに決めていただいて、それを少し具体化したりパターン出したりすることしかできませんでした。あとは私だけがUI考えるんじゃなくて、上司も考えてくれてその差分を考えながら徐々に埋めてくような感じですかね。あとは本当に簡単なLPとかもこの時期から作ってました。エンジニアともこの頃から協働してたんですけど、本当にエンジニアリングのこと何にも知らなくて (今もそんなにあるわけじゃないけど) ご迷惑をかけたこととか沢山ありましたすみませんでした。この時は1日8〜10時間くらいインターンしてたかな🤔
加え、音大って12月頭とかに卒業試験ていう一般の大学でいう卒業論文の代わりに演奏する試験があるんですけど、その練習が忙しくてこの時期は朝7時半に学校行って、インターン先の職場が近かったので10時にインターン行って、夕方また学校行って閉館まで練習みたいなことしてました。タフネス✊🏻!
そんなこんなで年が明けます🎍
UIのこと、ちょっっっっっとはわかってきたものの実績と呼べるものはありません。ただ最後一踏ん張りデザイナー就活しようと思って、ポートフォリオ作ってだめもとで募集かけてる企業とかにメールしたりしました。だめでした。私は去年の4月からなんも成長してないのでは (😞) と感じ本当に〜落ち込んだしめちゃくちゃ泣きました。落ち込んでも泣いても現実は何も変わらないのにね。そして実はこのタイミングでもインターン先の会社にここで働きたいとは言えてなかったので進路はまだ未定です。ですが、職場がコワーキングオフィスだったのでそこで出会った方や会社の人の紹介で、副業でちょっとずつお仕事いただけるようになっていました。
そして間のこと端折りますが迎えた3月29日、4月1日は明後日という日数でインターンしてた会社で正社員働けることが決定しました〜〜〜〜!わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜い。ありがたい限りです、というのも私社員2人目だったんですよね、本当によく採用していただいたなという気持ちでいっぱいです、今も。
正社員になってから
主には以下のことしてました。
デザイナー
プロジェクトマネージャー
CS
営業
正社員になってからは本当に色んなことしました、した気でいます。期間としては1年半です。色んなことしたんですけど、同じ職種でも関わり方は時期によって違くて、というのも時間が経てば経つほど 具体→具体 ではなく 抽象→具体 になっていきました。なので一辺倒にこれはこれしたって言い方はできないのですがぼかしながらまとめてみようと思います。
デザイナー
主には
自社プロダクトに関するもの
クライアントワーク
の2軸で動いていました。
自社プロダクトに関しては、改修だったり新規プランの作成に関わってました。最初の方は要件やワイヤーなどすべてまとめていただいてそれをデザインに落とし込むことをやっていたのですが、それもだんだん上流から関われるようになっていきました。
最近だと、機能と目的が羅列されたシートを見て、ユーザーさんがプロダクトを使う背景だったり目的だったりその機能があることで本当に課題は解決されるのかとかそんなことを考えながらワイヤーに落として、これってこういう意味であってますかみたいなとこを綿密にやり取りしながらデザイン作っていってました。めちゃくちゃ抽象的だし言葉にすると数行だな、、本当に難しかったし正解がない道を切り開いていくのは大変だけど楽しかったです。
結構綺麗事っぽく書いてしまってますが、実際にはユーザーさんの意見とか上からの要望を鵜呑みにしてしまってリリースして全然使われてないじゃんみたいなことも沢山ありました。ただそういう時に誰かを責めるとかではなく学習に繋げていけるチームだったので、そこが良かったなと思ってます。
あとデザインシステムの構築もエンジニアと二人三脚で行ってました。
あと受託でwebサイトの制作もたまにしていました。
2件関わっていて、1件目はたまにクライアントさんとの打ち合わせに同席してそこで決まったことをコンセプトに基づいてデザインに落としていく感じだったんですけど、2件目はキックオフから参加してコンセプトの策定から関わりました。2件目に関してはプロジェクトマネージャーみたいな役割も兼任してました。
webサイト制作とプロダクトのデザインじゃ考え方とか目的とか違うなと思っててそれも書こうと思ったんですけど上手く言語化できなかったのでまたの機会に、、、。ただ一つ言えるのはどっちも経験できたのがよかったです、どっちも楽しいけれど今はどちらかというと私はプロダクトデザインが好きってのに気づけました。何が苦手かとか好きかを把握するためにも経験大切。
あ〜〜あとそうだ、バナーとか営業資料とか名刺とかプレスの画像とか細々したものもしてました。営業資料は細々ではないな。
プロジェクトマネージャー
デザイナーの次に軸足おいてたのがプロジェクトマネージャー (以下PMにさせてください) かなと思います。
PMの関わり方も、大きく分けたらプロダクト開発と、webサイトの制作と2つがありました。ただPMの役割って個人的には計画と実行に責任を持つことだと思っているのでどっちがどうだったって書き方はここではしないです。
数十人が関わるようなプロジェクトのPMをしたわけではないのですが、PMって本当にコミュニケーション力が大事というか、どう気持ちよく仕事してもらえるかとか動いてもらえるかとかが要になる気がしてるのでその人その人にあったコミュニケーションの仕方を意識して動きました。
CS
CSってカスタマーサクセスとカスタマーサポートとあるのですがどっちもやっていたような気がするのでCSを使用してます。やってたというか本当にさらっと触れてただけで、サービス登録までのメール対応だったり、channel talkに来たメッセージの対応だったりをしていました。
営業
営業に関しては架電をかけていただけなのですが書かせてもらってます。
というのも、私最初営業への抵抗がすごくて。なぜならデザイナーとしてここで働いてるのになんで営業、、というのと幼少期から電話が単純に嫌いかつ苦手でした。
ただいつからか会社のためならやるしかないかという気持ちになっていきました。なんせ人がいなかったので、自分のこれやりたいは一旦閉じ込めてなんでもやってみる、やらなきゃいけない精神ていうのがここで身についたかなと思います。スタートアップで人がいない環境だとこういうマインドが活きてくる時がいつか来るはず。
わ〜〜っっっっとですがざっくりこんなことをしておりました!
あとは私働くの大好きなので、土日は大体副業してました。営業資料作ったり、バナー作ったり、プロダクトデザインしたりとか本業と似たようなことではありますが副業も楽しくやってます🫶🏻🫶🏻
まとめ
お気付きの方もいると思いますが、私が未経験から今デザイナーできてるのって私の努力とかではなく、本当に出会ってきた人や環境が全てなんですよね。
この人の言ってることはある種盲目的に信じられそうだって人に出会えたり、なんでもやらせていただける環境で働けたり本当に環境要因が大きい、それでしかない。
あとは何より初動で正しい努力をさせてもらえたことが本当にでかいと思います。
一番最初って何が正解で何が間違ってるのかも判断つかないし、本読んだり記事読んだりしても自分の学習の範囲では限界があると思っていて、適切なフィードバックを受けられたことが本当に財産です📚🫰🏻
あーと一個言うならチャンスをチャンスと思えるかというか、ちゃんと目の前にあるものを掴める視野とかは必要かもしれない。
長々と書いてきましたが、実はこの会社を9月末に退社していて10月15日からは違う会社でお仕事します🍊!第2新卒というかデザイナー転職というかそのあたりも話もまたできたらな〜なんて考えてます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
では!
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