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ニート入門

NEET (not in employment, education or training):職業にも学業にも職業訓練にも就いていない, あるいは, 就こうとしない若者。-三省堂 大辞林 第三版

ニートにあまり良いイメージはない。だが、この自粛期間、ニートは強い。不要不急の外出を控えろなんて言われても普段と何も変わらないからだ。だからプロニート(現在大学生)の僕が、ニートのメンタルについて教えてあげよう。

なんと無料だ。ワッハッハッハッハッハ!お得すぎる!最後まで読め!



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ニートの心得其の壱:頑張らない

(「頑張らなきゃ」とかまじで言ってる?)

放っておくと勝手に頑張ってしまう人がいるが、その人はニートと相性が悪すぎる。ニートするには「頑張らなきゃ」という考えを捨てた方がいい。その考えは自分を苦しめるからだ。過去の自分の言葉に苦しめられるなんて意味がわからない。どうせニートするならしっかりニートした方がいい。半年くらい何もしなくたってどうってことはない。やる気が出たらすぐに取り返せる。

ニートでいる為に最も重要なことはメンタルの健康管理だ。中途半端に頑張ろうとすると鬱になってしまうかも知れない。ならもう思いっきりニートしようじゃないか!怒られたら逆ギレすればいい!鬱になるよりマシだ!



ニートの心得其の弐:やる気が出るまで気長に待つ

(「継続は力なり」は忘れるナリよ)

「継続は力なり」という言葉はニートには重すぎる。継続は力なりかも知れないナリが、モチベーションが保てないから無理ナリ。

自粛期間。君はもうニートに片足突っ込んだ状態だ。この状態でも何かを継続しようと試みているのはとても素晴らしいことだが、モチベーションが低い状態で惰性で何かをしようとしても効率が悪すぎる。きっと質も思うように上がらなくてイライラもする。

ならもうやる気出るまで放っておこう!やる気は出すものではない!出てくるものだ!自己啓発本なんか捨てちまえ!



ニートの心得其の参:好きなことだけする

(好きなことしか出来なーい)

モラトリアム大学生の口癖はニートにも通用する。

気持ちをお金に喩えてみよう。

楽しいことや嬉しいこと、人に会ったり買い物したり。そういうことをするとき、心のお金は増えていく。

辛いことや嫌なこと、頑張らなきゃいけないことをするには心のお金を使う必要がある。

お金が無くなったらもちろん。何も買うことはできない。借金すれば買うことは出来るが後になって返済に追われることになる。

心のお金の場合、借金は精神障害に繋がる可能性がある。

人に会うことで心のお金を稼いでいた人は、自粛期間に心のお金を稼ぐ手段が断たれてしまう。すると知らないうちに心のお金は底をつき、頑張っているうちにたくさんの借金が積み上がってしまうかも知れない。最悪だ。

だからニートになるなら心のお金を使わなくても出来ること、つまり「好きなこと」以外はしない方がいい!寝る!食う!ゲームする!寝る!食う!ゲームする!



ニートの心得其の肆:過去と比較しない

(ニートは後ろを振り返らない)

昔はもっとできたのに。昔みたいに。

過去の自分と今の自分を見比べたとき、今の自分はとても惨めに感じるかも知れない。

気にすることはない。株価だってガクンガクンに揺れまくっている。過去の自分より劣っているのは自分だけではない。みんな仲良く価値が揺れまくっている。

それに、過去の自分を振り返って悲観的になっても何もいいことはない。

しかし、突然過去の自分を思い出してしまうこともあるかも知れない。そんな時は「あんなに頑張ってたのに今ニートなら別に頑張らなくてよかったんじゃね?」と考えるといい。

過去の自分が頑張っていたから今はまだニートで済んでいるだけで、頑張っていなければもっと酷いことになっていたかも知れない。と言う人がたまにいるが、自分の頑張り次第で人生はどうにでも変えられると思っているのか?それは間違いだ。成人の日、僕の同級生は心臓発作で亡くなった。人生は偶然の連続であり、努力すれば確率を変えることができるかも知れないがそれでもどうしても覆せないこともある。

前だけ向こう。せっかくの休みなんだ。頑張ることの方が罪だ!



最後に

このnoteは自分が「こんなんでいいのかな」と思ってしまった時に繰り返し読んで欲しい。実際、やる気が出た人はなんでもできる。なら別に無理して継続する必要はないんじゃないか。宅浪を経て大学に進学した僕は、モチベーションを自分でコントロールすることの難しさをよく知っている。しかし振り返ってみれば、モチベーションのコントロールなんてする必要は無かったのではないかと感じる。やる気が出た時に一気に宿題を終わらせてしまえばいいだけだ。終わらなければまたやる気が出た時まで待てばいい。一番大事なことは仕事を終わらせることではない。このいつまで続くかわからない暗闇のなかを生き延びることだ。ニートとしてうまく生き抜いた先にはきっと明るい未来が待っている。そのときに自分のできる限りのことをしたらいいじゃないか。今はただ、惰眠を貪り怠惰に溺れる自分を許し、健全な精神で朝を迎えられるよう祈ることしかできない。



追伸 

この記事を頑張って書いた僕はとても偉いので国民栄誉賞を自分に贈りたいと思います。パチパチ。

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