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婚活や人付き合いは傷つき、傷を付けるものだ。

こんにちは。突然ですが彼女は付き合い始めたころに、自分は友達も少ないし人付き合いが苦手だ、と言っていました。しかし、最近では自ら色々なことに取り組んだり、私が彼女のためを思ってちょっと厳しいことを言ってもしっかりと受け止められるようになったり(以前は不機嫌になっていた)、言いたいことを発するようになったりと成長に驚いています。
今回はその成長というか、大きな変化を見てきて、婚活や結婚生活といった長期的に他人と深く付き合っていく上で大切だなと感じたことを書いていきたいと思います。

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人は傷ついたと感じると、人と距離を置きたくなる

私が大学生のころの話です。当時の私はめちゃくちゃプライドが高く、自分の考えを全く曲げないタイプでした。その割には傷ついたと感じたら、その人とはなるべく会わないようにして、自分が心地よいと感じる人としか接しないような人間でした。
しかも、誰かが私のためにと思ってしたちょっとした注意でも傷ついたと感じていたので、本当にたちが悪かっためちゃくちゃ反省しています。

そんな私なので、大学で一緒に遊んでいたのは同じ高校から進学した数名の友達とばかりでした。よく遊んでいた同じ高校の友人も、大学で別の友人ができて私と遊ぶ機会もだんだん減っていき、数少ない大学の同じクラスの友人とたまに遊ぶ程度の大学生活を送っていました。

ある時、数少ない仲のいい大学のクラスメイトと飲み会をしていた時に、私はとても失礼な発言をし、友人から「俺たちだから笑って許せるけど、他の人だったら嫌われてる。その変なプライドをどうにかした方が良い」と言われてハッとし、急に恥ずかしくなったことを今でも鮮明に覚えています。

それまでは自分が傷ついたと感じ、その人と離れるために変なプライドで善意で注意してくれた人を攻撃していたのだと思います。それからは徐々にですが、人の話に耳を傾けて注意を受け入れることができ、今ではどうやったらもっと自分を改善できるだろうか、と常に考えるまでになりました。また、ありがたいことに時折コミュニケーションお化けと褒められる?ほどには関係構築がすんなりとできるようになっています。

あの時、お酒が入っていたとはいえ、言いづらいことをバシッと言ってくれた友達には感謝しかありません。

■傷つく人と交友関係

さて、またまた私の話です。故意に傷つける場合を除いて、私が受け入れなければならない意見を吸収していくことで爆発的に友人が増えました。
いや、逆です。今まで私に声をかけてくれていたたくさんの人たちと、私がきちんと歩み寄ることができるようになって、自然と友人が増えただけです。

生まれも育ちも違う人間なので、もちろん考え方や意見が違います。その違いを受け入れていくことが自分の交友関係が広がる大きな要因なのだと思います。傷つけることはいけませんが、傷つくことに対して恐れがなくなると、本当に人とのコミュニケーションが楽しくなります

一方、傷ついたと感じて自分が心地よいコミュニケーションをしてくれる人ばかりしか周囲にいない人は、必然的に交友関係が狭くなってしまうのではないでしょうか。自分に対して味方の人しかいないので人間的にも成長しないですし、厳しいことを言ってしまうと離れていくような人は、どんどん人と関係を築くことが難しくなっていくのだと思います。

傷つきたくないから仲がいい人以外と接したくないのではなく、傷ついたからこそ傷つく痛みが分かって人に優しくなって、結果として「自分」という人を受け入れて仲良くしてくれる人と繋がることができるのだと私は感じています。

■自ら歩み寄ると、歩み寄ってくれるの違い

私は大学生の頃に友人によって傷つきながらも人に歩み寄る大切さを教えてもらいました。これは自分から動くことになります。私の場合、自ら歩み寄るときには自分を保ちながら、相手との距離感を把握しながら近づいていくように心がけています。それは彼女でも同じです。

しかし、相手から歩み寄ってくれる場合は相手が自分に合わせてくれるので、仮に自分がわがままを言っても基本的に合わせてくれます。それに自分に心地の良い言葉をかけてくれるので、一緒にいて癒やされるということもあると思います。辛かったね、我慢しなくていいんだよ、と。
傷つかない本人にとってはとても都合のいい相手でしょう。しかし、それが行き過ぎるといわゆるメンヘラであったりヒステリックというレッテルを貼られてしまうのではないかと思います。

同じ人と長く過ごすためには深い関係にならなければいけません。傷つくことを恐れている人は深い関係まで人間関係を構築することが難しいため、衝動的に別れてしまうという事案が発生しているのだと思います(蛙化現象もこれに当たると思います)。
もしくは、相手が気を遣い過ぎて(いわゆる理解のある彼くん的存在)物足りなくなるという話も聞きます。何十年も一緒に過ごしている家族ですら、未だにわからないことは多いですし、そうやって違いを認めることが一人の人間として自立することのようにも思います。

■マッチングアプリには傷つきたくない人が多い印象

完全に私の身近での経験則になりますが、20代で結婚した友人の話を聞くと全員が学校、職場、紹介、飲み会などの自分のコミュニティの範囲の中の人と結婚しています。
そして彼ら彼女らは今でも私の大切な友人で、人間関係の構築も全く問題ありません。つまり、早々に結婚できる人は他者との関わり合い方が上手なので、マッチングアプリに登録する前から婚活市場から離脱をしているのだと思います。

コミュニティを通じて相手の人のことを知って、この人となら長く一緒に居ても大丈夫そう、と思えるようなセンサーが発動しており、それがきちんと機能しています。マッチングアプリのようなスペックで選ぶのではなく、自分の今まで蓄積してきた他者との関わり合いをベースにして選んでいるので、その勘はかなり正しいのではないでしょうか。

きちんと他者との関わり合いが持てる人は、仕事以外にも学校や地元、ボランティアなど広く関係を保っていることが多いため、わざわざアプリを使う必要はないのでしょう。逆に周りにいい人がいないからアプリを使う、という人は人との関わり合いを持つことが苦手でコミュニティが狭いのではないか、と私は考えています。

アプリで出会えば、もしその人と関わりを持ちたくないと思ったら簡単に縁を切ることができます。もう一生会うことがないだろうからLINEをブロックすればいいや、といういう感じです。

アプリで上手くいく人は他人との関わり方を習得しているため、早々にアプリ消えてしまうというのもあるかもしれません。その中にはもちろんヤリモクも含まれます。彼らはメンタルが強いので人付き合いの苦手な女性に対して心地いい言葉をかけて、この人しかいないと思わせるのが得意ですからね。

■最後に

冒頭に書いた通り、彼女には気が置けない友人がいるけど交友関係自体はあまり広くありません。話を聞く限り、彼女の味方として心地良い関係を構築している人が多いように感じています。私は基本的には彼女に優しくしたり話を聞いたりしていますが、時折厳しい言葉を使ったりもします。

それは彼女にとって非常にストレスになることは理解しています。しかし、それを乗り越えることができるポテンシャルを持っていますし、徐々に傷つきながらも自ら振り返ることができるようになっていることを確かめながら行っています。

文字だけだと私が彼女をしつけているように感じるかもしれませんが、実際に、会社であったり将来的に関わるコミュニティだったりと、他人と関わることは絶対になくなりません。仮に別れたとしても、私と深く関わって得たものは彼女にとってきっと役に立つことだと思います。

少なくとも私はそうやって沢山の人から大切なものを受け取ってきました。受け取ったものは人に渡すことが使命だと考えているので、そうやった結果、誰かに嫌われてしまうのもしょうがないとも感じています。ただ、それを乗り越えたことがその人の資産になることは間違いないでしょうし、このご時世、パワハラだのナントカハラスメントだのと、そうやって厳しくしてくれる機会も減っています。

これを言ったら嫌われてしまうかも、と感じながらも、でもやっぱりここで言うことはその人のことを考えるととても大切なのかな、と。

ただ、いつも自分が正しいとも、これは絶対伝えないといけないとも考えていません。自分が間違えているかもしれない、相手にも事情があるかもしれない、そういう自分に対しての疑いは常に心の隅に置きながら人とコミュニケーションを取っています。

他者との関わり合いは時代が変わろうが、人間が存在している限り変わらないと思います。私は例え縁が切れたとしてもこの人と関わってよかった、と思われるような人間でいたいと思いながら毎日を過ごしていきたいと考えています。

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