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結婚して悪かったことなんて無い。

高知県に初めて旅行をしてきた。
病気になって入院した時に人生は思い出が最も重要だと思い、ひたすらに利益を追い求めて事業に邁進することに疑問を持った為、なるべく2ヶ月に一度くらいは旅行に出かける様にしている。

ただ、行き過ぎると不思議なもので遊び疲れてしまうというか、しばらく家に居たいなという気持ちになるから人間というやつはつくづく無いもの強請りだなと思う。


結婚をして8年が経った。
人の縁とは何とも不思議なもので、元々は友達として10年くらいの付き合いだったのだけれど、もう家族として友達キャリアを超えそうなところに来ている。
僕は事業をしていて、妻もその会社で働いてくれている。つまり、プライベートも仕事も一緒というわけだ。
周りの人たちには「よく耐えられるね」や「プライベートな時間は作れるの?」等と聞かれるがちょっと意味がわからない。
仕事の時は仕事。家に帰ればプライベートなので仕事の時に彼女といる時は仕事だし、家に帰れば夫婦としてプライベートだ。
別に一緒にいて苦痛な事もない。1人になりたい時はそう言うし、自分で時間を作って本を読んだり考え事をしたり、好きなギターを弾いたりしている。
何かを犠牲にして結婚生活をした事はない。
彼女の自由も阻害しないように気をつけている。
子供ができなかったという事もあるかもしれないが、結婚によって失ったものは独身という事実以外は何も無いと感じる。彼女もそうであって欲しい。

だからと言って毎日のように2人で食事をしに出かけるし旅行もほぼ一緒に行く。
たぶん世の中的には仲の良い夫婦だと思う。会話も多く、くだらない事で毎日笑い合っていて幸せだ。

そもそも好きで一生一緒に居ようと思って結婚したのだからこれが普通なのでは?って思う。

もちろん結婚した当初は様々な問題が起こり大変だったが、それも今は笑えるし、良いスパイスの様でもある。
もちろん、生活習慣も家庭環境もまるで違う2人が生活を共にするのだから、初めはぶつかるところも多くあり、擦り合わせの期間はあった。
それでも今でも僕は彼女が好きなのだ。
そして、それは当たり前な事だと自分では思っている。彼女がどう思ってるかはわからないけど、同じだったら嬉しい。

そういえば、結婚する前に一つ自分の中で強く決めたルールがある。
それは、決して外で妻の悪口や愚痴を言わない事だ。
僕は結婚が割と遅い方だったので、人が集まる所にいくと結構な頻度で奥さんの愚痴や悪口、結婚をするデメリットを語っている友人と接してきた。この手の話を聞く度に、何だか気持ち悪いというか、カッコ悪いと思っていたのだ。
いや、だから悪く言わないとかではなくて、腹が立つ事もあるしぶつかる事も当然あるが、それは至極当然のことであって、話し合って解決すれば良いし、反省したり意見を上手に伝える努力、時には折れる事て解決する事もできるだろう。酒のつまみに妻を下げたり自分を卑下して楽しくやる神経は僕には理解できず、絶対にしないと決めたのだ。
恥ずかしげも無く僕は妻を世界一の女性だと公言するし、別に恥ずかしく無い。

逆に冷めた言い方をすれば、そもそも他人なのだから完全に理解する事はできない。
でも、理解しようとすることを諦めないで向き合い続けなければそれは簡単に破綻してしまう程繊細なものだという事も理解しなければならない。
それはどの人間関係にも共通していることなのではないか。
そもそも怒るという感情は相手に期待をして甘えているのだと思う。
見返りを求めれば足りなくなる。自分のルールを押し付ければ相手が窮屈になる。お互いに。

結婚はとても素晴らしいものだと僕は思う。
ともに人生を歩める人が隣にいるのは素敵なことだ。これから結婚をする若い人たちの為にも幸せな夫婦を見せていきたいと、ふと思ったのだった。そして、妻が幸せだと思える環境を作り続ける事がとても幸せに感じている。

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