Salesforce World Tour Tokyo 2024 訪問記(後編)~富士通×toBeマーケティングのセッションを覗いてみた~
皆さん、こんにちは!Salesforceカスタマーサクセスチームの吉田(ヤス)です。
今回は、Salesforce World Tour Tokyo(以下SWTT) 2024の訪問記後編として、富士通×toBeマーケティングのセッションを見てきましたので、概要をお届けします。
☆社内実践結果とAI導入を成功させる鍵☆
富士通×toBeマーケティングのセッションを覗いてみた
満席で視聴できるか不安だったのですが、入り口付近で様子を伺っていたところSalesforceさんからのご厚意で入室できました(涙)
(お申込みの反響が物凄く、社員に「申込を見送ってね♪」と天の声があったのは内緒です)
こちらのセッション、実は私のボスの講演です。
■ 概要
富士通 × toBeマーケティング = Value Up
「コンタクトセンター × MA」と「セールス × Data Cloud × MA」の2つの提案モデルとその適用事例についてご紹介。Data Cloud × Marketing × 生成AI
MAがうまくいかない根本原因(人材不足・スキル課題など)について。Marketing AIの社内実践結果から得られた知見
社内マーケティング業務でAIを取り入れ検証した結果について。
【AIの効果】
・セグメント作成時間:50%削減
・メール開封までのリードタイム:74%削減クロージング
Marketing AI活用への道筋。
■ セッションのポイント
AIによるセグメント作成工数50%削減や、開封までのリードタイム74%削減には目を見張るものがありましたが、個人的に最も「なるほど!」と感じた内容は、AIの導入に必要な2つのポイントについてでした。
1つ目は、AIは人をサポートする”手段”であって”目的”ではない。AI導入(手段)が目的化すると失敗する、ということ。
つまり、「今流行りだからやってみよう」とか「皆やっているからやらないと」といった状態でスタートしても、目的無きAIでは効果創出までたどり着けない。他のツール同様に、AIでも「何のために導入するのか」、「どんな課題を解決すべきなのか」をしっかりと考えた上で導入する必要がありますね。
そして、2つ目はデジタルマーケティング人材の必須3要素についてです。
”ICT活用”はEinsteinが、”データ分析”はTableau Pulseが課題解決をサポートしてくれますが、”マーケティング理論・戦略”については、AIでの支援が難しい領域です。
現状、業務効率化領域におけるAI適用の効果は高いですが、戦略や施策立案の頭脳領域は、今後のEinsteinの進化に期待したいですね。
あるべき姿の実現・成果を創出するために、「優秀なDX伴走者」が必要であること。教科書片手に自分たちでやってみようという手段もあるかもしれませんが、成功までの道のりを最短ルートでたどり着くには、多数のお客様を成功に導いた知見や成功の方法論があるパートナー活用が有効な選択肢なんだと改めて実感しました。
私も、「優秀なDX伴走者」になれるよう精進しなければ、と身の引き締まる思いでした。
本セッションにつきましては、イベントサイト内またはSalesforce+のアーカイブ配信で視聴いただけます。
今後、AI導入を検討されている方、必見です!
リンク:SWTTアーカイブ配信視聴
最後に
以上、SWTT2024についての体験記をお届けいたしました。
今回はAIについての有益性や今後の可能性だけでなく、導入に失敗しないために押さえなければならないポイントがより明確に示された印象を受けました。
生成AIの回答精度を高めるためには、公平で安全な情報をより多く学習させることが重要。
多くの企業はデータ分散化という課題を抱えているため、AI活用に向け。Data Cloudは、この課題を解決し、AI活用を促進する重要なツール。
一方で、AI導入の成功には、具体的な目的や戦略策定が不可欠。そのため、成功に導くことができる経験豊富なDX伴走者のサポートが重要となる。
予測AI→生成AI→自立型AI→汎用AI、AIの進化は日進月歩で、今後のビジネス競争ではAI活用が鍵となります。
一方で、一人ひとりが大切にしたいことや業務における悩みなど、AIでは解決することが難しい課題に対しては、お客様の心に寄り添い、真の成功に向けてともに伴走する人間ならではの価値をお届けできるよう、引き続きカスタマーサクセスチームでは努めてまいります。
サクセス!
■告知
Marketing AIとは別テーマになりますが、Service AIの無料Webinarも2024年7月12日 (金) 16:00-17:20に実施しますので、ご参加ください。
本記事に関するご意見ご質問がございましたら、以下メールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
fj-sf-csm@dl.jp.fujitsu.com