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猫との暮らしのこと


実家に2匹の猫がいた。
過去形なのは、
昨年1匹が鼻腔のがんで亡くなった。


ペットの死にも触れるブログになります。
(闘病の内容まで詳しくは書きません。)

読むのも辛くなると思うので、
この先は無理に読んでほしいと思っていません。

ただ記録として、書かせてください。



一緒に暮らし始めたのは、
高校1年生の時。

毛が長い猫だ。
とにかくもふもふで可愛い。
この子のことは、洋猫ちゃんとする。

暮らし始めて、半年暮らしした時、
父が子猫を連れて帰ってきた。
知り合いが拾って、
引き取り手が居なかったらしい。

人懐っこい。
この子のことは、和猫ちゃんとする。

先住猫の洋猫ちゃんは、
なかなか慣れなかった。

後から知ったことは、
同性同士はあまり相性が良くないらしい。

和猫ちゃんは近づくが、
洋猫ちゃんは心を許すことはなかった。

寝る時は必ず、
洋猫ちゃんは私の部屋で、
和猫ちゃんは母と寝た。

喧嘩するほどではなかったが、
相容れない関係の2匹だった。

一緒に走り回る運動会が開催される。
引っ掻いたり唸ったりではないなら、
心配は不要と病院の先生は言っていた。

猫は、家族と認めると相手の体を舐める。
と何かネットの記事で読んだ。

ある時、和猫ちゃんのことを舐めていたから、
家族としては認めている様子だった。



和猫ちゃんは10歳を過ぎた頃、
病気になった。

鼻腔のがんだ。
半年の闘病の末、亡くなった。

和猫ちゃんは、
母に一番懐いていた。

母がソファーに座ると、
必ず太ももの上に乗り、寝る。

晩御飯の用意をしたり、
掃除をしたりせかせか動いていると、
ソファーに座れ!と
促すように鳴いてついて回る。

私や叔父、叔母が
リビングにいると、
撫でろ!と言わんばかりに
目の前に寝転ぶ。

この姿がたまらなく可愛かった。

一方、洋猫ちゃんは、
ドライな子だ。
人が来るとキャットタワーの一番上で
みんなを見下ろし、
触ることを許されている人は、少なかった。



和猫ちゃんが亡くなった後、
大きな変化があった。


洋猫ちゃんが和猫ちゃんのように変わった。

母がソファーに座ると
太ももの上で寝る。

叔父や叔母にも、
撫でてもらえるまで
鳴いてついて回る。


調べると、
家族の死を、
ストレスに感じて性格が変わる子がいる。と
ネットに書いてあった。

心配に思ったが、
病院の先生に相談すると、
「心配するほどではないが、
今すぐ新しい子を迎えることは絶対にしないで。」と言われた。

心情的に今
そんな気持ちになれるわけでもないだろうけど、
念には念を。と補足して。

とにかく甘えさせた。

これも先生は、

「きっとこの子はひとりっ子タイプで、
愛情を独り占めしたかったけど、
すぐに2匹目が来ちゃって
プライド的に"甘える"が
できなかったんだろうね。
和猫ちゃんの姿が羨ましかったのかもね。」
と言った。



10ヶ月ほど経った今も、
甘えたモード継続中だ。

洋猫ちゃんも11歳なので、
どうしても終わりを考えてしまう。

とにかく健康で
1日でも長く一緒に居られますように。


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