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食いつきバツグンの生餌は、人工餌より栄養素が足りていなかった話。

自然界で暮らすお魚は、人工的に作られた餌を食べていません。

イトミミズや赤虫は、お魚が飛びつくほどよろこんで食べる生餌です。好き嫌いがあるお魚を餌付けする際にも役立つ、嗜好性の高い人気のフードです。

生餌はペットショップやホームセンターでも販売されているし、手軽にあたえられようになりました。

しかし、生餌だけを食べさせていると、ちょっと問題があるのですよ。

栄養が偏る

たとえば、肉食系のお魚に小赤(餌用の金魚)しかあたえていなかった場合。 当然、偏食となりますよね。

「小赤」がバランスのよい食事をして育っているなら、栄養の偏りは少ないかもしれません。
餌用として販売されているお魚には、そこまでの期待はできないのです。

「小赤」の場合はビタミンの量が少なく、タンパク質も約12%と少ない。

「赤虫」は、タンパク質と脂肪が多い。

どちらも栄養価のバランスが悪いのです。

ビタミンが足りないと、免疫力が下がったり成長不良を起こしたりします。
脂肪が多い場合は、内臓の病気にかかりやすくなりますよ。

病原菌のリスク

生き餌、「イトミミズ」を例に話をします。

ペットショップで販売している「イトミミズ」は、殺菌されていません。

つまり病原菌がひそんでいるリスクがあります。

「イトミミズ」はドブ川に棲息しています。得体の知れない雑菌をもっている可能性があるのですよ。
また、イトミミズを食べているヒルなどが、混じっている場合もあります。

とはいえ最悪なのは、状態の悪い「イトミミズ」でしょうか。白っぽいモヤが付いてる状態は、腐敗菌も繁殖しているからです。これでは栄養価もガタ落ち。

雑菌のリスクより、まずは鮮度を重視しましょう。

おわりに

自然界の魚たちは、様々な餌を食べるから栄養が偏りません。飼育環境でいろいろ与えるのは不可能です。

生餌は人工飼料を比べると栄養が偏ります。

栄養素のバランスがとれるように考えて作られた人工飼料をあたえるようにしましょう。

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