音楽を好きだという話。
趣味の話になっても、特技の話になっても、どちらにせよ音楽の話をする。
趣味は音楽を聴くことだし、特技は歌うことだからだ。
考えればほかにもあるのだろうが、なかなかこれらに相当するものはない。
家にいる時間が増えたいま、音楽を聴く時間も増える。たくさんの曲を聴くのも楽しいし、反対に同じ曲も何回も聴いてたくさんの発見をするのまた面白いだろうな。どちらかというと後者のタイプで、好きな曲を見つけると何度も何度も聴いて覚えたい。どこがよくて、何に感動したのかを考えるとさらに楽しい。インタビュー記事も合わせて読んで、なるほどこんな気持ちで書かれたんだなとか思いながら聴くとさらに視野が広がって面白い。
ここまで来れば趣味といってもいい、と個人的には思う。
一般的な基準はわからない。あくまで個人的な話である。
趣味とか、好きとかなんなんだろう。と就活の時はよく考えたな。仕事やアピールに繋がるほどの趣味も好きもなかった。そう言い張れるほど自信がなかった。救いのない文章かもしれないが、好きなはずなのに、趣味のはずなのに、わからなくなったときは苦しかったな。もはや自分ではライトユーザーなのか、ヘビーユーザーなのかさえわからない。好きだと胸を張ることさえできない。音楽、君はわたしにとってなんなんだ。もっともあの頃は、音楽は聴くものであったから、好きで聴くことはあったけど、深く掘り下げることはなかった。
大学の卒業制作で、ラジオ番組を作った。そこで、テーマを設けて音楽の話をした。これがきっかけで音楽の聴き方が変わった気もする。なぜ、この曲にひっかかりを感じて、この曲を好きになったのか自分の口で話すことで、すっと理解することができた。「ああ、わたし、だからこの曲が好きなのね」
それからというもの、音楽を聴く時は分析脳になる。ここがいいな、この転調刺さるな、この歌詞のメロディーの当て方綺麗だな。そう考えれば考えるほど、今度は自分の理解に繋がった。「ほう、わたし、実はこういう曲も好きだったのね」
面白い。音楽を聴くのが楽しい。好きを超えてそう思うようになったのは、ここ数年の話だった。
街を歩く時、
電車に乗る時、
掃除をする時、
朝起きて、化粧をする時、
季節や匂いに結びついた音楽がある。
記憶に結びついた音楽がある。
生活に結びついた音楽がある。
これからも音楽を好きであり続けると思う。これからも音楽とともに生きていたいと思う。というかもはや、離れることはできない。好きだから。理由はそれだけしかないのである。
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【追伸】
自己紹介〈はじめまして。〉に「スキ」をくださったみなさまありがとうございます!
引き続き、興味を持ってくださったときは、どうかよろしくお願いいたします。
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