見出し画像

ネガティブの種を発芽させて摘み取る(伐採編):りくとんちの家族エッセイ

こんにちは、りくとんです。リフレーミング日記の後編ですね。では早速、前回の「発芽編」の内容をリフレーミングしていきたいと思います。

まずは、不満がどうしてそこまで大きくなったのかを分析して、その上で1つずつの不満の芽を摘んでいきましょう。

不満の育つ土壌(状況整理)

ここ数ヶ月、夫がきちんと夕飯を食べれる時間に帰ってきたことはない。もちろん、作らなくていいよと言われても「やった楽チン!」なんて事はない。娘のご飯は作らなければならないし、少人数のご飯は意外と難しい。他の大人の手がない状況で、1人で家事も育児もせねばならないのは密かにプレッシャーだった。

また主人と同じ店で働いていると、前日に休みが急になくなったり、当日休みを言い渡されたり、2時間だけ出てきて!と言われたり、予定が立たないことも多くなる。この感情は都合がいい女扱いされる感じに近いだろうか?自尊心がすり減る感じ。

その為、ここ半年行きつけの美容室(予約専用なのだ)なんて行けた試しがないし、色の抜けた髪色に気分が落ち込む。予定はなにひとつ立たない。でも主人の方が忙しいし、主人の努力次第でどうにかなる域ではないことを知っているだけに、「上司として」相談することではないと黙っていた。

これらの「伝えられない不満」が根底にあったことが、今回の不満の種を大きく育てるに至った土壌だろう。これらを差し引いて事実だけをみてみよう。

不満の摘み取り:七五三の後撮り前日

不満の種の発芽:七五三の後撮り前日
七五三の後撮りの日の前日の11月26日の1時すぎに夫が帰宅。その時娘はまだ二階で1人起きていた。その時私は階下に居たが、夫の帰宅までに用事は全て終わっていた。夫は「用事まだある?」と聞いた。「終わったよ、あれば手伝ってくれると言う意味?」と聞くと、「そう言うわけじゃないけど」と言って、「ないなら一緒に寝てあげればいいのに」と言った。

感情部分を抜き去ると、そんなに憤ることではない。多分、逆の立場なら「もう深夜だし、用事が終わってるんならパパも早く寝りよ?」くらい言うだろう。翌日は写真撮影もある、疲れる日だとわかっているのだ。

確かに、『手伝ってくれるの?→そう言うわけじゃないけど』の部分は引っかかる。でも、私もわざわざ「手伝うという意図?」とか聞かなくて良いことだ。喧嘩売ってるように聞こえたかもしれない。

主人は深夜1時に帰ってきたのだ。手伝わずに済むならそうしたいと言う気持ちもあるだろうし、売られた喧嘩をいなすために「そういうつもりじゃない」と言ったのかもしれない。

また、「手伝うよ」は会話の主目的ではない。『私』が早く寝るために何か障害は残っているか?という確認なのであれば、『手伝う』が主目的かと問う私への回答は『そういうわけじゃない』で正解だ。

不満の摘み取り①

七五三のお参りは、親戚が宮司を務める大きめの神社だった。私と娘だけが正装で、現地集合した主人は仕事着だった。主人からの突然の現地集合の知らせの為、娘と自分の支度にたいそう手間取った。そのため、主人のスーツを持っていくなど全く失念していた。

これも、当日ギリギリまで家に帰って用意をするつもりだったのではと考えれば見え方が変わる。

当日家に帰って着替えていくつもりだったのなら、当日仕事着でお参りに行くことに一番気後れしたのは主人のはずだ。私も娘もきちんとした服を着ていただけに、その気持ちはひとしおだったのではないか。

不満の摘み取り②

七五三の後撮りを数日後に控えた日、撮影時間を主人が相談なく変更した。11時半から13時半への変更だった。先方への連絡は主人が行い、少し時間を下げるつもりが先方の都合で13時半からなら、ということでその時間を抑えたとのこと。『特に問題がなかったよね』と確認された。忘れないようLINEにも覚書を送ってくれた。

こう見ると、もしかしたら撮影時間は私に話した段階では仮押さえであった可能性もあることに気づく。仕事の都合を忘れて時間設定したのはただのミステイクだろう、それをリカバリする努力の方向性が、私と彼は違うのだ。

私なら、先に時間変更してもいいかを聞いて都度報告の方向で調整する。その点主人は、先に周りを固めてから一度の報告と相談で終わるように動く。あの日の私は、この違いを失念して『どうして』という感情が先に立った。

不満の摘み取り③緊急搬送時の対応

七五三のお参り前日、胃腸炎で倒れ救急車で運ばれた。『旦那さんは後から別で来るそうです』との話だったが実際は来なかった。主人は病院に電話をかけて病状を聞こうとしたが、守秘義務上電話で答えることはできないと断られ、結果本人から電話をして病状説明となった。忙しいだろうと思い、原因不明であること、今痛みは引いてることを端的に説明した。主人は保育園の迎えの手配を祖父母に頼んだが行けそうならお願いしたいと言った。病院から職場が遠い為、車をどう取りに来るか気にしていた。

不満を爆発させた原因は、ここにある気がする。実はこれが、今回の明確な『不満』のうち一番時系列が古い種だ。

この時私は、『保育園に行けるか?車取りに来れるか?迎えは行けないぞお前がいなくて忙しいんだ』と言われているように感じていた。おそらく、仕事に穴を開けた罪悪感が認知を歪めたのだろう。『職場で吐いて倒れて、救急車で運ばれた人間にそんなこと言うなんて』と本気で思っていたのだ。

ただ、その日のシフトはどうしようもない状況だった。本来4人で対応する時間帯なのに、もともと3人体制。そこで私が倒れたのだから、つまりは2人体制。どんなに頭を捻っても、『3人を4人にできなかった日』に代わりのスタッフを1、2時間で見つけることは不可能だ。

救急隊員に主人が言った『後から行きます』は、早く病院に出発させるための方便だったと捉えるのが妥当だ。それを、『後から来ると言ってくれた』と不安のよりどころにしたのは私である。

状況を考えれば無理だとわかるのに、期待して、病院スタッフによって『期待は間違い』と砕かれた。それを「嘘つきだ!」と心のトゲにしているのだ。こう文字にするとなんとまぁ浅い人間だろうか。

リフレーミングまとめ

今回の不満の発芽は、私の体調不良が始まりだったようでした。体調が優れないときにされた仕打ちは、ずっと禍根に残ると言われます。それだけ体調不良時の心はナイーブ。私も例に漏れず、いつものように物事を捉えることができませんでした。

自分の体調よりも『母親の勤め』と『従業員としての勤め』を果たすよう言われている気がして、そこで一度認知に歪みが入ったのでしょう。

そのあとは、主人のやることひとつひとつにモヤモヤしました。七五三のお参りの服装、後撮り日の勝手な変更、撮影前日の「寝てあげたら」発言…。

歪みを一度外して捉えてみればそこまで腹に据えかねることでもない。でも、歪んだままの視点だとだんだん主人を敵認識しそうじゃありませんか?早めに歪みが外せてよかった。

リフレーミングとは、自分の捉え方をやり直す手法です。一度フレーミングされるとその思考は徐々に癖になります。癖になってしまうと、なかなか自力では治せない。だから、癖になる前に時々リフレーミングをしてあげましょう。

思考をニュートラルに戻してあげることで、ストレスフリーな思考を取り戻すことができますよ!


この記事が参加している募集

#育児日記

49,962件

駆け出しライター「りくとん」です。諸事情で居住エリアでのPSW活動ができなくなってしまいましたが、オンラインPSWとして頑張りたいと思います。皆様のサポート、どうぞよろしくお願いします!