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”人生の夏休み”を経験して思うこと

大学に入って言われた言葉

私たちは大学に入ってすぐに言われたのは、
「あなたたちがこれから過ごすのは”人生の夏休み”です。」という言葉でした。

大学で数年を過ごした今、この言葉について考えることがあります。

周りの友達が大学卒業後のことでとても忙しくしているのを横目に、私はというと、社会人になる前の猶予期間を1年延ばすことになりました。

いまでは卒業を1年延ばす決断をして本当によかったと感じています。


私の大学生活

私は学部のカリキュラム上、4回生まで必修の授業が一年を通してあるような、あまり融通の利かない時間割で大学生活を過ごしてきました。
常にすでに敷かれたレール上にあるやるべきことが多すぎて、
私にとっては、自分と向き合ったり、自分の好きなことに時間を費やすのは簡単ではなかったのです。

このように思う原因は、高校生の私にありました。
大学生は時間がある、という社会や周りの大人たちの言葉を鵜呑みにして、将来のことは大学に入ってから考えればいいと思ってしまっていたのです。

私の高校は地元屈指の進学校で、勉強漬けの日々。
私とは比べ物にならないほど優秀な同級生に囲まれて肩身の狭い思いをしながら、日々の授業についていくのに必死な一方、自分の将来について考えられるほど器用ではありませんでした。

こうしてなんとなく決めた学部での勉強・将来得られるだろう職は、私にはあっていないことがだんだん露見していったのです。
大学に入ったばかりの頃、しばらくの間精神的にも身体的にも、かなり不安定な時期があったのですが、今思うと自分のしたいことはこれではないという現実を体験しながら、打ちのめされていたのかもしれません。

このままはだめだと思い始めた矢先、行動を少しずつ起こし始めました。
そして最近やっと、自分が何に興味があるのか、何にやりがいを感じられるのかがわかってきました。

もし予定通り卒業することにしていたら、自分が何をしたいのかもわからないまま、社会人としての身の置き場を決めてしまっていたでしょう。

私にとって、職業は、この先ずっと続けていけるものでありたかった。
転職がしやすい環境が作られつつあるものの、前に経験した職は次の職の土台になります。最初に踏み入れた道から大きく脱線することはできないのではないかと思っているのです。
こんなにも自分のことがわかっていないのに、これから先の人生を決めてしまうような大事な選択をすることはとても怖くてできませんでした。



”人生の夏休み”は今でも存在するのか

決められた授業や課題をこなして、アルバイトをして、友達や家族との時間をつくって、自分の好きなことをする時間をつくって…
さらに多くの学生は何かしらのサークルや部活動もしていますよね。
私のように、普通の4年制の大学に通っている学生さんたちは思っているより忙しい生活を送っているのではないかというのが私の実感です。

学部によって違うのかもしれないませんし、個人の考え・感じ方・行動の仕方なども関係するし、時代による大学の方針の変化も影響しているのかもしれません。
しかし、さんざん「大学は人生の夏休み」、といわれてきたのにも関わらず、実際学生にとって、そんなに多くの時間が使える環境が確保されている状況にあるのか、疑問に思っています。


人生の夏休みは今でも存在するのでしょうか。時代の流れとともに形を変えつつあるものなのでしょうか。



自分の時間ができた今

今まで自分の時間をつくれなかった分を取り戻すために、一年間の留年を決めました。
普通と違うことをすることは勇気がいりました。でも、立ち止まらないと後悔すると思ったのです。

ブログを始めたのも、自分と向き合うためでもあります。

周りから自分がどう見られているか気にしすぎていた以前の自分のように、社会がこうあるもの、という常識の流れに流されすぎないでいたい。
今の私は、世界にはいろんな常識があることを知っているし、心に耳を傾けて、自分が自分らしくいることがどんなに大切かを実感しています。

この一年間は特に自分との対話を大切にして、本当にこれでいいのかを問い続けたり、うまくいかないときはどうしたら自分が納得いく状況に変えていけるか考え続けたいです。

そうできる時間をつくったのだから。



最後に

独断と偏見満載の私の考え、拙い文章にここまでお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございます。

皆さまは大学生活をどのように過ごされましたか。将来を決めるときはどのようなお気持ちでしたか。

私はnoteというこの場をお借りして、いろいろなことを考え、様々な視点を吸収できたらと思っています。
もしよろしければ、皆さまのお考えやご自身の経験等をお聞かせ願えると幸いです。

次回は私の好きな映画について、少しライトなテーマで投稿したいと思います。

それでは、この度はこのあたりで。











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